今まで、ひぐらしはずっとホラーとか恐怖とか謎解きのイメージしかなったんですが、なんだ、これ見事な泣きゲーじゃないですか。
とりあえず、一番最後まで進めたので自分なりの感想でも書こうかと。
わたしは、数あるひぐらしのシナリオで最も秀逸で感動的なシナリオは「目明し」と「澪尽くし」だと思ってます。そーいうわけなので、この二つに絞って感想を書こうと思います。とりあえず今回は目明し編。
以下ネタバレ
~目明し編~
はじめてプレイしたひぐらしの解答編でしたが、綿流しでは想像もつかないような詩音の心理状態の変化に驚いたり、共感したり、感動したり・・・とまあ色々楽しませてくれたお話でした。目明しの重要な要素として、魅音と詩音の心情をよく理解して、二人が如何に入れ替わっていたのかを見抜くことがポイントだったわけだけど、出題編の綿流しでは魅音と詩音が入れ替わってるのかなーっていうところだけは薄々感じてましたが、地下祭具殿での二人のやり取りを見て混乱してしまい、魅音の“あんたが元凶”という言葉にまんまとだまされていました。常識で考えちゃ駄目ですね、ひぐらしは。
目明し編では詩音の主観で物語が進んでいくので、もちろん、主人公である詩音の心情や感情はすべて伝わってくるわけだけど、他者の視点から見ているだけでは到底理解できない、強くとも脆く、荒くともやさしい、そんな詩音の二面性を存分に楽しませてくれました。そしてそんな詩音が悲しみと些細な懐疑心から引き起こしてしまったむなしい殺人劇と、その過ちの果てにようやく気づいた幸せな未来。しかし、本当に大切なものに気づいたときには、全てが遅すぎた・・・という非常に目頭が熱くなる展開でしたね。
中でもやはり一番のポイントは、終盤近くの詩音と沙都子のシーンだと思ってます。悟史を死んだものとして決め付け、復讐のことで頭がいっぱいだった詩音と、悟史の生存を信じ、強く生きようとした沙都子との明暗がくっきり分かれ、自分にすら見放された末に詩音が悟史との約束を思い出すこのワンシーン。正直、ここでグッと来ましたよ。その上、要所要所で流れる“sister”というBGMはもはや反則です。
結局、最後まで自らの暴走をとめることができず、最後は死という結末を迎えてしまうのはひぐらしのどの章にも漏れないことですが、この章の詩音は自らの過ちにちゃんと気づくことができます。ひぐらしでは、この自らの過ちと罪を“次の自分”につなげることができるストーリー構成が非常にすばらしいと思っています。
パラレルワールド的思考を批判する方も多くいるようですが、これをなくしてはひぐらしは語れないほど重要な要素だし、パラレルワールドがあってこそ、皆殺し編での圭一による運命看破の奇跡があるわけであり、澪尽くし編での感動のラストにつながるわけですので、わたしは賛成です。普通に推理し、現実的に謎を解くだけではわざわざゲームをやっている意味がないと思うのです。
話がそれましたが、最後に詩音が願った未来。そこには悟史との約束を守り、沙都子を見守り続ける詩音の姿が。最後は詩音の悟史に対する想いと詩音のやさしさが存分に詰まっているように感じ、なんだか切なくなってしまいました。この幸せの未来は、後の世界で現実になるわけですが、目明しによる過ちと罪を深く心に刻んだ結果起こりえたこと。そんな青臭さがストーリーの根幹にずっしりと根ざしているひぐらしの世界だからこそ、ここまで世の中の人に評価されてきたんじゃないかなと思いました。
とりあえず、一番最後まで進めたので自分なりの感想でも書こうかと。
わたしは、数あるひぐらしのシナリオで最も秀逸で感動的なシナリオは「目明し」と「澪尽くし」だと思ってます。そーいうわけなので、この二つに絞って感想を書こうと思います。とりあえず今回は目明し編。
以下ネタバレ
~目明し編~
はじめてプレイしたひぐらしの解答編でしたが、綿流しでは想像もつかないような詩音の心理状態の変化に驚いたり、共感したり、感動したり・・・とまあ色々楽しませてくれたお話でした。目明しの重要な要素として、魅音と詩音の心情をよく理解して、二人が如何に入れ替わっていたのかを見抜くことがポイントだったわけだけど、出題編の綿流しでは魅音と詩音が入れ替わってるのかなーっていうところだけは薄々感じてましたが、地下祭具殿での二人のやり取りを見て混乱してしまい、魅音の“あんたが元凶”という言葉にまんまとだまされていました。常識で考えちゃ駄目ですね、ひぐらしは。
目明し編では詩音の主観で物語が進んでいくので、もちろん、主人公である詩音の心情や感情はすべて伝わってくるわけだけど、他者の視点から見ているだけでは到底理解できない、強くとも脆く、荒くともやさしい、そんな詩音の二面性を存分に楽しませてくれました。そしてそんな詩音が悲しみと些細な懐疑心から引き起こしてしまったむなしい殺人劇と、その過ちの果てにようやく気づいた幸せな未来。しかし、本当に大切なものに気づいたときには、全てが遅すぎた・・・という非常に目頭が熱くなる展開でしたね。
中でもやはり一番のポイントは、終盤近くの詩音と沙都子のシーンだと思ってます。悟史を死んだものとして決め付け、復讐のことで頭がいっぱいだった詩音と、悟史の生存を信じ、強く生きようとした沙都子との明暗がくっきり分かれ、自分にすら見放された末に詩音が悟史との約束を思い出すこのワンシーン。正直、ここでグッと来ましたよ。その上、要所要所で流れる“sister”というBGMはもはや反則です。
結局、最後まで自らの暴走をとめることができず、最後は死という結末を迎えてしまうのはひぐらしのどの章にも漏れないことですが、この章の詩音は自らの過ちにちゃんと気づくことができます。ひぐらしでは、この自らの過ちと罪を“次の自分”につなげることができるストーリー構成が非常にすばらしいと思っています。
パラレルワールド的思考を批判する方も多くいるようですが、これをなくしてはひぐらしは語れないほど重要な要素だし、パラレルワールドがあってこそ、皆殺し編での圭一による運命看破の奇跡があるわけであり、澪尽くし編での感動のラストにつながるわけですので、わたしは賛成です。普通に推理し、現実的に謎を解くだけではわざわざゲームをやっている意味がないと思うのです。
話がそれましたが、最後に詩音が願った未来。そこには悟史との約束を守り、沙都子を見守り続ける詩音の姿が。最後は詩音の悟史に対する想いと詩音のやさしさが存分に詰まっているように感じ、なんだか切なくなってしまいました。この幸せの未来は、後の世界で現実になるわけですが、目明しによる過ちと罪を深く心に刻んだ結果起こりえたこと。そんな青臭さがストーリーの根幹にずっしりと根ざしているひぐらしの世界だからこそ、ここまで世の中の人に評価されてきたんじゃないかなと思いました。