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ビスコットと良く似た名前のお菓子とは?そして、2度焼きの謎

2007年03月22日 07時14分30秒 | お菓子 > 洋菓子
前回「フランス語でラスクは?」ではフランス語の"biscotte"(ビスコット)と良く似たお菓子の名前といえばで終わりました。
それは、少し前に流行ったイタリアの”ビスコッティ”のことです。
特にティラミス(ティラミ・ス)以降イタリアのお菓子が色々流行しましたが”ビスコッティ”は大手のお菓子メーカーさんからも発売されたこともあり、ご存知の方もあるでしょう。


”ビスコッティ”を辞書で引いてみると”ビスコッティ”は見出し語にはなく"biscotto"(ビスコット)の文中に"biscotti"(ビスコッティ)が出てきます。


フランス語の"biscotte"(ビスコット)とイタリア語の"biscotto"(ビスコット)の違いは語尾の"e"か"o"です。
辞書にもイタリア語の"biscotto"(ビスコット)がフランス語の"biscotte"(ビスコット)や英語の"biscuit"(ビスケット)の語源と紹介されています。


辞書には"bis-"と"cotto"で”2度焼かれたもの”とあり、確かに"bis-"は2回、2度の意味、"cotto"は”煮た”、”焼いた”の意味があります。
フランス語の"biscotte"(ビスコット)の”2度焼く”の意味は少なくてもイタリア語まで遡らないと説明できないのです。
このことから、フランス語の"biscotte"(ビスコット)が”2度焼く”の意味で説明されるのです。



その意味でも英語の"biscuit"(ビスケット)も同じです。"cuit"は英語の辞書にはなく、フランス語の焼くの"cuit"まで遡るのでしょう。(フランス語の"biscuit"(ビスキュイ)が語源なのでしょう。)ちなみにイタリア語の辞書には"cuit"はありませんでした。


そこから

  イタリア語の"biscotto"(ビスコット)
          ↓
  フランス語の"biscotte"(ビスコット)
          ↓
  フランス語の"biscuit"(ビスキュイ)
          ↓
  英語の"biscuit"(ビスケット)

のような流れを私は想像しました。




2度焼きの謎は終了し、次回はイタリアのお菓子"biscotti"(ビスコッティ)に戻りましょう。


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