地球劇場 家造り編 『風と共に建てる』

三重県鈴鹿市に、職人の技と、日本の伝統的工法を現代風にアレンジし、、自然素材をふんだんに使った家を造ります。

励みになるなあ~

2008-08-28 22:41:14 | 家造り
先日、見知らぬ女性が風の家に現れた。きょろきょろと辺りを見回し、おずおずと話しかけてくる。

なんだなんだ?!ワタクシのファンの方かしら・・・?



・・・と思ったら、ケーブルテレビの営業の方でした。ご苦労様です



昨日、見知らぬ女性が風の家に現れた。きょろきょろと辺りを見回し、おずおずと話しかけてくる。


4歳と1歳(推定)のお子さんを連れた、近所の方だった。ちなみに、ワタクシは面識まったくなし。

「ずーと気になっていたんです。」

「え?!ワタクシ?いや、あの、妻子ある身ですから・・・。」

「いえ、お住まいのほうです・・。見学って出来ますでしょうか?」

「ええ!喜んで!」

見てくださっている人はいるんだなあ。自分の家が褒められるのは悪い気がしません。どんどん見学に来てください!「近所で家を建てたいなあ」とおっしゃっていた奥さん。いつでも相談に乗ります。








外壁を貼ろう1

2008-08-23 10:58:33 | 家造り
よし、外壁を貼ろう!

腰壁といって、下部1mくらいの高さは杉板(赤身)を貼って、プラネットという自然塗料を塗布したのは前述の通り。木の持つ柔らかな雰囲気が、外壁にも少しだけでております


大部分の外壁は

「ガルバリウム」

というアルミニウム55%亜鉛45%の鋼板貼り。角型のリブがかっこいいです(?)。




三重県鈴鹿市の新築住宅を見渡してみると、一番多いのが

・窯業系サイディング貼り

耐火性能も高く、デザインも豊富で、金額的にもそんなに高くないので、完全に主流になっています。特に、隣地との「延焼ライン」を(準)耐火構造にしなければならないという建築基準法をこれ一枚で遵守できますので、設計側も気軽に使います。特殊セメント(メーカーカタログによる)の成型板で、45cmないし60cmの板を貼っていきます。板と板の間には、1cm程度のコーキングを施し、防水します。

 感覚的には、新築住宅の70%くらいはサイディング貼りです。


次に多いのが、

・トタン貼り

ガルバリウムの角リブもずいぶん増えてきましたが、木目柄のカラートタンもまだまだ人気あり。施工性がいいのと、すっきりしたデザインが人気です。サイディングよりも安いですね。

 感覚的には、新築住宅の20%くらいかな?


少数派は、

・モルタル掻き落とし+吹付け塗装

モルタルを外壁に厚み1cm~2cmほど塗りつけ、その後着色。どんな形の外壁も出来、デザイン的には優れていて人気。耐火性能も高く、(建築基準法上の)防火地域でも問題なし。新築住宅の3%位か?


・タイル貼り/レンガ貼り

デザイン・耐久性に優れた石貼り。 高級感も抜群!実際施工単価も高い!タイルやレンガ自体のメンテナンスはほぼフリー。新築住宅の2%くらいかな。最近は、ハウスメーカーさんも積極的に導入しているメーカーさんがあります。

・板貼り

デザイン性が高く、雰囲気もいい木の外壁。耐久性もたかい。施工金額も結構高い・・。あと、断熱性が高いのも、大きなメリット。新築住宅の3%くらいかな。



どの外壁も長所がたくさんあって、なかには機能的な外壁もあって、悩んでしまいます

新築住宅ではなく、20年後の住宅になったとき、外壁はどうなっているんだろうか・・・。


・サイディングを貼った住宅は・・・・

 15年目で塗り替え一回。最初柄付だった華やかなサイディングは、一色に塗りつぶされ、のっぺりとしてきた・・。コーキングにも隙間が目立ってきて、後5年後の築25年でもう一回塗り替えと、コーキングのうち直しが必要になる。我が家のサイズでは、塗り替え一回75万円なり・・・・・。張替をしたら、現在のサイディングは100%ゴミになるだけ・・・


・ガルバリウムを貼った住宅は・・・

 20年経ってもまだまだ色褪せている程度。汚れもめだってきたけど、もう10年大丈夫。張替をしても、100%リサイクル可能


・モルタル掻き落としの住宅は・・・

 ところどころにクラックが生じてきて、15年で塗り替え一回。最初と同じようにすっきりきれいになりました。でも、また5年後の築25年で塗り替え・・。我が家のサイズでは塗り替え一回75万円なり・・。全部モルタルを撤去した場合、防水紙やラスメタル(金網)が混じるため、100%埋め立てゴミ行き・・・


・タイル/レンガを張った住宅は・・・

 まだまだきれいで、メンテナンスも不要・・・。5,6枚欠けたり割れたりしたのを替えようと思ったら、同じ色柄はなく、仕方なく、そのままに。


・板貼りした家は・・・

 塗装した場合は、15年で一回塗り替え75万円なり。無塗装の場合は、色褪せはひどいけども、味が出てきて中々良い感じ。板のそりや、節の穴あき、割れは目をつぶることにします。



 隣家が火事を出せば、ガルバリウムや板張りは弱い・・・

 地震が起これば、モルタル掻き落としやタイルは危険かもしれない・・・


さあ、なにがいいかな?



・・・・・・風の家には安くて、比較的メンテナンスフリーで、リサイクルも出来るガルバリウムに決定。安っぽい外観には目をつぶり、お隣さんが火事を出さないことを信じて、選択しました。


・・・けっして倉庫っぽいなんて、おもわないよ!














外壁の腰壁を貼ろう~釘打ち編~

2008-08-16 21:56:34 | 家造り
よし、外壁の腰壁の釘打ちをしよう。

杉板 幅135㎜を、外壁ぐるり、順々に貼っていく。一枚一枚はもちろん、135㎜しか進まないけども、作業に没頭して、ふと横を見るとずいぶん進んでいる。なかなか楽しいもんだ

お盆休みの8月15日。一人こつこつと作業をして、ほぼ貼り終える。休みの日に、自邸の作業をするのも、これまた、楽しくて、ビールが旨い日々が続くのです

外壁の腰壁を貼ろう~塗装編~

2008-08-07 20:42:41 | 家造り
よし、外壁に腰壁を貼ろう!

予算の都合で、板張りの外壁を諦めたものの、やはり、木の雰囲気も捨てがたい・・・。

ということで、腰の部分のみ、板張りと決定。今日は、その杉板のカット&塗装。塗料は、軒裏や、玄関庇にも使った、

・プラネットカラー(アンティークパイン)

西日がさんさんと照りつける中、マート君と二人、ひたすら塗り塗り・・・。


あたりに、塗料のいいにおいをさせながら、夕方5時過ぎに完成。よし、あとは風の家で貼るのみですな!

よし、材料を揃えよう~板材~

2008-08-05 21:37:40 | 家造り
よし、カウンターに使う板を揃えよう。


三重県産材にも、もちろん素敵な板材はたくさんあるけども、やはり、ちょっと大きなサイズとなると、なかなか見つからない。そんな時、静岡県にある、谷田木材さんというところに、相当たくさんの板の在庫があると聞いて、はるばる静岡県三島市まで行くことになった。


風の家の建前でもお世話になった、K山さんの新築現場の建前の応援に行くという名目で、Iさん、ガーデン、高橋建築工房の高橋さん、そしてワタクシと三重県から静岡へ向かう。K山さんの新築現場を手伝いながらも、心はもうすでに板材一色のワタクシ。


作業が一手間つき、夕方、Iさんと二人、谷田木材さんへ向かう。









きたー!



大量の板材の山・山・山。


乾燥、プレーナーともにしっかりと管理してある製品の数々・・・


しばらく、無言になって、どの板が風の家のどの部分に似合うのか、真剣に考える。悩む。つぶやく。なんだか、余分なものまで買ってしまいそうな、衝動買いの突き上げに襲われる・・・


悩むこと1時間近く。結局、玄関用に青森産のサワラを二枚お買い上げ





そして、↑キッチン用にナラのカウンターを一枚お買い上げ


気持ちよく購入して、ン万円・・。でも、安いよ










ただ、ちょっとたくさん買ったので、帰りは沼津インターから得意のヒッチハイクでお帰り・・・。


 道行く車を眺め、これだと決めるや否や、、うおりゃあああああっと、親指を立てた左手を颯爽と振り、目星をつけた赤いフォルクスワーゲンビートルを一発で止める。サングラスをかけたタンクトップの30歳くらいの女性がにっこりと微笑んで、ドアを開けてくれる。

「行き先はどちらまで?」

と聞かれるので、

「あなたの向かうところなら、どこでもいいですよ。」

などと、笑顔で応え、助手席に乗り込む。





なんという颯爽としたヒッチハイクだ!

































・・・・・・・ということはなく、土砂降りの雨の中、いそいそと合羽を着、リュックにザックカバーをつけて、沼津インターの入り口で左手親指を立てること1時間30分・・・・

留まってくれた車も乗せてくれず、ひたすら雨の中がんばるも、人生二度目のヒッチハイク挫折・・・。冷たいし、夜中の二時から活動しているせいで眠いし、20時近くなると、インターに入る車入る車殺気立ってくるし(ETC通勤割引の時間が8時までだから)、さすがに身の危険を感じ、8時20分、投了




近くで、ずーっとヒッチハイクで捕まえた車に乗っていく姿を写真に撮ろうと待ち構えていた軽自動車のIさんに電話を入れ、駅まで送っていただき、結局新幹線にて帰宅・・・

新幹線に乗り、プシュッっとビールを飲み干すと、眠りの世界の車がすぐに横付けし、「眠りの国へ行きましょう、乗りなさい乗りなさい」、と声をかける・・


・・・乗ったら最後、新大阪駅だな・・・。そう思いながら、何とか帰宅。なが~い一日が終わっていくのでした・・・



ちなみに、ヒッチハイクの失敗原因は、

1.雨
2.悲惨な事件が多い社会情勢
3.ETCの普及

が考えれます。2,3のおかげで、インターチェンジでのヒッチハイクは難しくなりました。

大工という、素晴らしい技能職

2008-08-01 19:25:17 | 家造り
大工Iさん、いつも暑い中、お疲れ様です。


早朝6時過ぎに家を出発し、7時には風の家に着。作務依(さむえ)に足袋をはき、大きく深呼吸をしてから、カンナ、ノミを研ぐ。仕事に対する感覚も研ぎ済ませれ、本日の作業にかかる。

カンナを使えば、杉・桧の削られた薄皮が一枚、宙に舞う。

ノミを使えば、一叩きで角穴がすこーんっと開く。

流れるような動作で、汗一つかかず、材木を持ったと思えば、手を離れ、しかるべき位置に納まる。

毅然と弟子のガーデンに指示をし、背中で技を伝える。

夕方6時には、丁寧に現場を片付け、さっと汗を手ぬぐいで一拭きし、颯爽と帰っていく・・・・。





なんという男らしい職人だ!




























・・・・・・ということはなく、朝からジョリッパ・海パン姿で現場に車を乗りつけ、リゾート気分を醸し出してやってきて

カンナを使えば、「このカンナ、あカンナ。」

ノミを使えば、「今日はこのノミ、一本のみ。」

などと、一日中オヤジギャグを言い続け、汗まみれになって作業を続ける。

弟子のガーデンは、オヤジギャグに紛れた指示に困り顔・・・


夕方6時には、現場にあるプラ船(セメントや土を練るための角型の桶)に一杯に水を貯めて、行水をして汗を流す(しかも、海パンなので、そのまま・・・)。













なんという男らしい行水だ!







・・・・・・・ということはなく、近所の目が・・・・・・・気になるワタクシ・・・。



いつもいつもありがとうございます