地球劇場 家造り編 『風と共に建てる』

三重県鈴鹿市に、職人の技と、日本の伝統的工法を現代風にアレンジし、、自然素材をふんだんに使った家を造ります。

防水透湿紙貼り

2008-07-31 22:32:00 | 家造り
よし、防水透湿紙を貼ろう。


新築住宅を造る際に、これだけは絶対にあってはならない。そう、雨漏り。多雨のこの日本・三重県鈴鹿市にあって、防水が完璧なのは当たり前。

屋根は、以前にも記述したように、二重屋根構造になり、板の部分にきちんと防水紙が敷いてある。(ただし、風の家は、実験過程なので、もしかしたら、屋根から雨漏りがあるかもしれない)。

壁は、荒壁が乾くのを待って、荒壁の外側にパーフェクトバリアという断熱材を充填し、そのうえに、フクビ社製の防水透湿紙を貼る。防水に不安残るポイントには、 ブチルテープ という粘着性の高いテープを貼って防水性を高める。素敵な荒壁の家は、見る見る白くなっていき、なんだか味気のない、なんだか安っぽい家になってしまった・・・


でも、風の強いここ鈴鹿市。これくらいの一次防水は必要です





二階ロフト

2008-07-31 22:21:21 | 家造り
よし、二階にロフトを造ろう!

登り梁と6mの水平梁にて三角のトラスが出来ている我が風の家。せっかくだから、この部分に素敵なロフトを造ろう。

水平梁に、厚さ30ミリの杉板をバンバンと貼っていく。東側の窓から入る風が気持ちいい。外気温34度。灼熱地獄の屋根裏のはずなのに、二重屋根のおかげで、普通に作業が出来て、普通に昼寝が出来る二階ロフト!


・・・・・ここを、お父さんの部屋にしよう!いい出来です!

一級建築士試験

2008-07-27 21:29:09 | 法律・税金
よし、一級建築士の試験を受けよう!


昼間は現場で汗を流し、夜は見積・図面等々事務作業をし、夜中はポンタの相手をする???

休日は子供と川に出かけ、昼間からビールを飲む。

そんな余裕を見せつつも、人知れず、夜中や早朝、うおりゃああああ、とがり勉をし続ける。平均睡眠時間一日3時間!



なんという男らしい生き方だ!
















・・・・・・・ということはなく、毎日眠気とモチベーションの狭間に揺れ、疲れてほとんど勉強も出来ず、それでも気合を振り絞って今日の試験に臨んだけども、予想通り、


・・・・・・・・・・・・・・・沈!



しかも、総得点相当低いし・・・・。言い訳をすれば、自邸を作りながらの試験対策はそもそも無謀でした



 
 ・・・・・建築士試験をまた受けねば、と思う一方で、昨年度三重県内一級建築士試験合格者のなかで、独学で合格したのはたった一人。この現実は、いかがなもんでしょうか?


はっきり言いいます。


「受験のツボを知らないと、合格しませんよ」


資格専門学校のささやきが聞こえてきます・・・。


受講料70万円です





断熱材って必要なの?

2008-07-21 09:23:19 | 家造り
大地です。

お父さん、毎日毎日、綿みたいな、ふわふわの白い繊維を壁に入れているけど、あれって何なの?


「断熱材だよ。《パーフェクトバリア》っていうんだ。」

ふーん。どうして、断熱材を入れるの?


「ここ三重県鈴鹿市は、夏暑くて、冬寒い。家の中で生活するときに、夏の暑さを和らげて、冬は暖かく保つ。断熱材にはそういう働きがあるんだ。」

他の友達の家にも入ってるのかなあ?でも、友達の家はす~んごい暑くて、エアコン無しでは生活できないって言っていたよ。


たとえば、コンクリート造の家なんて、暑くなりすぎるから、一般の住宅には不向き。室温なんて、50度くらいになると思うよ。高気密住宅も、通風に工夫がないと、暑い。一番涼しいのは、土壁のみの家。」

じゃあ、土壁のみの家がいいじゃん!


「土壁のよさは、圧倒的に調湿効果が高いということ。つい、気温にばかり気をとられちゃうけど、湿度もまた、涼しさを感じる大事な要因なんだよ。蓄熱もしないしね。後は、通風をしっかり考えて、遮光すれば夏の暑さはかなり軽減できる。ちなみに、風の家にはエアコンの導入はしないよ。」

エアコンって、必要なの?ボク、今まで使ったことがないから、わかんないよ。


「そうだね、お父さんもエアコンのある生活をしたことがないなあ。エアコンに慣れちゃうと、エアコン無しでは生活できなくなるかもしれない。スイッチ一つで気温調整から湿度管理まで出来るから、楽だろうね。でも、お父さんは、生活の中で、涼しくなる工夫をすることのほうが大事だし、楽しいと思う。」

ふーん。ビールを飲むとか、そういうことでしょ


「いや、それもあるけど・・・。打ち水をするとか、よしづを利用するとか、水浴びをするとか、緑を増やすとか、いろいろあるよ。」

じゃあお父さん、広告でよく見る、高気密・高断熱っていいのかな?


「冬、寒い地域にはいいと思う。太平洋側、特に田舎には絶対不向きだな。昨日捕まえてきたクワガタだって、ビニール袋をぎゅっと縛ったままにしておくと、死んじゃう。ちゃんと空気を入れ替えなきゃ。もちろん、ハウスメーカーの高気密住宅は24時間熱交換システム付の換気扇を回しているんだよ。でも、そもそもが変なんだ。ボンドや充填材で隙間を完全になくして、室内の空気が汚れるから機械の力で無理やり換気するということが・・・。たとえば三重県鈴鹿市くらいの田舎で、そんなことが必要なのは、マンションか病院かビルくらい。一般の二階建ての家では、まったく無駄!省エネが売り物らしいけども、エアコンと換気扇ありき!という感覚からすでに、無駄が始まっている。」

ボクの家は大丈夫なの?


「夏は通風のみで涼しく、冬は薪ストーブのみで暖かく。省エネ住宅だ!



玄関庇

2008-07-16 23:03:33 | 家造り
よし、玄関庇を造ろう。

「シンプル イズ ベスト(simple is best)」が大好きなワタクシ。
玄関庇も、出来うる限りシンプルに製作

菰野町湯ノ山にて拾ってきた石を、柱受けにし、Iさんやガーデンにブーブー言われながら、設置。Iさんが石場建て風に柱を加工し、桁をつけ、杉板を貼って木下地完成。

木下地に大地・七海・ポンタと一緒にプラネットカラーを塗り塗り。

その後、いつも世話になっている三輪板金さんにステンレスで一文字葺きをお願いし、完成。

シンプルでいい出来ですが、さすがに、大地や七海が塗った塗装はムラムラでした。うーーーーむ・・・・

壁の断熱材

2008-07-16 00:06:45 | 家造り
よし、壁の断熱材を入れよう!

気温34度を越す炎天下の中、外壁に断熱材を入れていく。湿度も高く、不快指数・気温ともうなぎのぼりのなか、上下ビニール合羽に防塵マスク、防塵めがねをかけて、職人さんたちが、うおりゃあああ~と、あたり一面ガラス繊維を撒き散らし、ビニール合羽を着つつも皮膚を真っ赤に腫上がらせて、厚み100ミリのグラスウールを壁に押し付けていく・・・・。



・・・・・・何という男らしい仕事だ!


















・・・・・・・ということはなく、風の家の場合、普通に半袖シャツにノーマスクで、

「パーフェクトバリア」

というポリエステル繊維を土壁の外側に貼り付けていくのです。


現在、もっとも使用されている断熱材は圧倒的にグラスウール。理由は安いから。
細かいガラス繊維なので、すぐに皮膚に刺さるので、施工者にはとても不評の製品だ。ワタクシも、アスベストかグラスウールかというくらい、嫌い

ちくちくして、皮膚が真っ赤に腫上がるので、施工精度なんて、めちゃひどい。そのうえ、水分や湿気に弱いので、水を含むとカビだらけになった上で、重力に従順に従って、下に垂れ下がる。ガラスだから、本来はリサイクルも可能だろうけども、解体業者も分別するのを嫌がるのか、リサイクル率は低い。

本当にカスみたいな建材だ

将来、すごい金額の処分費をとられるであろうこのグラスウール。見てるだけで、肌がちくちくして、気分悪くなってしまいます・・・


風の家で使っているのは先にもでてきた「パーフェクトバリア」。

100%ポリエステルのこの商品は、ペットボトルのリサイクル品。触り心地は、安物のフリース素材といった感じで、触っていて違和感はまるでない。断熱性能はグラスウールよりもいい。あの嫌なちくちく感がまったくないので、施工精度はとても高い

パーフェクトバリアが一番かどうかはまだまだ検討中ですが、ともあれ我が家は暖かい家になりそうです



二階床貼り2

2008-07-13 22:30:25 | 家造り
二階の床貼り完了!

梁の上にバンバンと30ミリ厚の杉板を貼っていく・・・。
オオウ、美しい!杉板だから、柔らかくて、足にも優しい。いい出来です!

夜、9時、AガスのUさんと二人、ビールを飲みながらのオイル塗り。いい感じですが、翌日、床の養生をしようとしても、テープがまったく引っ付かず、かなり苦労しました

ロフトも着々と進んでいます。


二階の床貼り

2008-07-09 21:14:09 | 家造り
よし、二階に床を張ろう。

最近多い工法は、梁の上に、タルキという45~60ミリ程度の材を300mm間隔程度に打ち付け、捨て張りとして、12mm程度の合板を打ち、その上にフローリング材を打っていくという工法。

風の家は、梁の上に厚さ30mmの杉板を直に貼って、かつ、一部はその杉板が二階床兼1階天井になるという合理的さ。材料費も安く上がるし、工事も早い。でも、大工さんの手間はかかる・・・。一発仕上げなので、大工さんの腕も必要。

さすがIさん。「かけや(木製の大ハンマー)」片手にバンバン床貼りしています

荒壁付け完了!

2008-07-08 22:24:40 | 家造り
毎日毎日、少しずつだけど、荒壁付けが進んでいく・・・

竹小舞に荒壁土をつけ、風の家にどんどん壁が出来ていくに比例して、「泥プール」の土が減っていく・・・・

そして今日!くしくも、高橋建築工房のT邸から土を運んできてちょうど一ヶ月の今日!荒壁付けを見事に完了させました。しかも、土壁の量もぴったり!ありえないですな

自分でつけた荒壁は、波打っていようが、表面がざらざらのぼこぼこだろうが、やはりやはり愛着が湧きます。ますます愛情がこもった家になりました

塗装

2008-07-03 21:35:09 | 家造り
よし、塗装をしよう。

今回、塗装をする場所は、軒裏と破風。一般的に良く使うのは、

「ペンキ」

と呼ばれる、工業性の油性塗料。木部にも、

「弾性ウレタン塗料」という、耐久性の強い塗料を良く塗る。つやつやになって、木部を完全に油の幕で保護するような感じ。

「一液性シリコン樹脂塗料」というのも、最近多い。これまた、耐久性が高い。


最近人気なのが、油性塗料にシンナーをたっぷり混ぜて、木に染み込ませる「オイルステイン」。優しい色合いが人気。


土台に塗った「柿渋」も、完全天然塗料で地球と体に抜群に優しい。

ワタクシが選択したのは、天然木材保護塗料の「プラネット」。子供のおもちゃや、木の食器にも使われている安心な塗料。工業製品の塗料と比べると、やや寿命は短い感じですが、それでも優しい、明るい茶色はワタクシの好みで、いい感じです。

ちなみに、自分で塗ったのはほんの一部のみで、大半は高橋塗装さんにお世話になりました。きれいに塗れています