地球劇場 家造り編 『風と共に建てる』

三重県鈴鹿市に、職人の技と、日本の伝統的工法を現代風にアレンジし、、自然素材をふんだんに使った家を造ります。

アピール 1

2008-03-27 22:22:53 | 家造り
せっかく素敵な我が家を作るんだから、せっせとアピールアピールコレハアヒル)

・・・そう思って、看板を立ててみたけど、なんだか、後ろのPホームさんの家をアピールしているみたいだな・・・。うーーーーむ・・・。


ちなみに、看板は[ヤマダ工芸]さんに作っていただきました。いい出来です!

材料を揃えよう~塗料1~

2008-03-25 22:07:14 | 家造り
シンナーを溶剤とする合成樹脂ペイントじゃなくて、住まい手に本当に優しい、自然の塗料を揃えよう


 Iさんはじめ、なんだか周りの大工さんたちは、いつもいつも楽しそうに塗装工事をしている。シンナーのにおいを嗅いで、《ハイ》になっているのかしら?と思いきや、みなさん、自然素材を塗っているので、ぜんぜん体が苦しくなくて、むしろ、楽しいのだという。一体、何を塗っているのだろうか・・・


 なるほど、こいつかな、「柿渋」。たしかに、日本人は古来から柿渋タンニンをさまざまな分野で活用してきた。いまでも、薬として化粧品として、日本酒の清涛剤として、そして防腐・防虫剤として利用されている。


よし、この柿渋にべんがらを混ぜて、土台に塗布しよう。防水性と防虫性が大きく期待できる。完全に天然素材なので、作業をする自分自身も、これから先何十年も住んでいく自分自身も安心だ

ちなみに、市販の防腐剤《クレオソート》は、私自身、かぶれが相当ひどいので、使わないようにしている。また、シロアリの薬も、散布している職人さんが、作業後ゲロを吐いているのを目の当たりにしているので、とりあえず、最初の10年は使わない仕様の材料をそろえるつもりである。


 多機能な合成樹脂ペイントは、なんだか万能選手のように見えるけども、こういった建材から放出される環境ホルモンと言うのは、相当な量。使用する場所を間違わずに、適材適所として使わないといけないね。

基礎の工事(大地)

2008-03-24 22:03:51 | 家造り

大地です。引越しとか、いろいろあって、更新が久しぶりになっちゃった。今まで住んでいた借家から、お父さんの仕事場に引越し。どうして、引っ越したのか、この前お父さんに聞いたんだ。そしたら、

「銀行の住宅ローンの支払いが始まったから、とりあえず、家賃のいらない仕事場に仮住まいだ~。」

って言ってたんだ。ふーん・・・。まだ家が出来てないのに、お金を払い始めなきゃいけないんだ・・・。

じゃあ、おとうさん、少しでも早く、家を作ったほうがいいね。幼稚園に行く途中に「販売中」って書いてある新しい家があるから、それを買えばいいんじゃない?いいアイデアと思って、お父さんに言ってあげたんだ!そしたら

「《建売》の家は、概して、よくない材料が使われ、手抜き工事が行われることが多いから、買わないほうがいい。そもそも、安いといっても何千万円もする買い物。作っている人の顔も見ないで買うなんてことは、ありえない。」

って言われて、聞く耳さえ持たなかった。じゃあ、ブロックを積んでいくみたいに作る家は、早くできるからいいじゃん


「なんだか、今の家造りは、早くなければいけないような、そんな風潮なんだ。これから、俺が50年、大地が80年住む家が、一ヶ月や二ヶ月で出来るわけがない。でも、さっき言ったように、お金を貸してくれる銀行がすぐに住宅ローンの回収を始めるから、建てる前に家賃を払っている大半の人は、その二重支払いに大変な思いをするんだ。本当に二重支払いは大変なんだけど、そこを逆手にとって、ハウスメーカーなんかはどんどん家造りの工期を短縮している。もちろん、合理化や能率化によって、短縮されることはいいことだよ。でも、現状は、スケジュールに工事が追いつかないことがほとんど。だから、目に見えない《手抜き》が多い。最初から、効率化という名の《手抜き》もたくさんあって、《マニュアルどおり》の工事がすでに完全に手抜きというメーカーもある。たった二ヶ月早く作り上げるために、たった二か月分の家賃をケチったために、住宅の寿命は20年縮まり、その補修に200万円かかる・・・。そんな状況が横行している。具体的に例を挙げるときりがないけど、お父さんは毎日住宅の裏側を見て、毎日悲しい気持ちになってしまう。お父さんは、そんな家つくりはしたくない。」

ふーん。よくわかんないけど、手抜きなんかしないと思うな、ボクは。だって、幼稚園の先生も、「うそはいけません」って教えてくれて、幼稚園児でもそんなこと知っているもん。

「お父さんも、本当はそうあって欲しいんだけどね・・・・。でも、ハウスメーカーさんの家がたくさん増えてきたおかげで、お父さんのリフォームの仕事も増えてきた・・・・。皮肉なもんだね・・・。」
  

ところで、かっこいい基礎が出来たね。建前が楽しみだ~



基礎造り2

2008-03-21 18:42:42 | 家造り
よし、表層改良をするぞ!

職人さんがスコップと大ハンマーを肩に担いで、うおりゃ~っと1mほどの穴を掘る。おもむろに、7mほどの高さはあろうかと思われる丸太を3本も担いできて、荒縄でてっぺんを固定する。もう一人の職人さんが、トラックから、一抱え以上もある大岩を縄に結びつけ、

とーちゃんのためなら え~んやこ~ら

などと、ヨイトマケを歌いながら、地盤をガッツリ固めていく。

・・・・・・・なんという男らしい仕事だ!






なんていうことはなく、職人さんが大型の重機を二台持ってきて、設計GL(工事完了後の地面の高さ)から約1m、さくさくと地面を掘り返して、セメント7トンを混ぜて練り返し、ひたすら練り返し、ひたすら押さえつける。
今回は7㎥の土を改良する。じわじわとセメントが固まっていき、10日もすれば、カチカチの土盤となるわけだ。

その後、防湿用のシートを敷き、その上に配筋をする。この配筋が、ちょっと前に話題になった、「手抜き工事」の代表格だったわけです。
鉄筋の有無が基礎強度を左右するので、本当に大切な工事になりますね、はい。

家を作る部分の下すべてに一枚の基礎を打ち、基礎スラブとします。その上に、立ち上げを作り、土台を固定するアンカーボルトを立てて、基礎工事完了。


東南海大地震、来るならきてみろ!

基礎造り1

2008-03-20 14:09:23 | 家造り
いよいよ、基礎造り着工

必ずおこるといわれている東南海大地震。それに耐えうるには、家の構造も大事だけども、それ以上に大切なのは、基礎、そして地盤。

基礎工事が始まった。
阪神大震災から続く震災の影響で、住宅の基礎の性能は格段に向上した。
ちょっとやそっとの地震では、基礎が分断したり、不動沈下したりすることはない。


平成20年12月からは、地盤体力の数値化も確認申請に添付義務が課せられる。

地盤調査費は5万円。もちろん、施主負担となる。(ハウスメーカーは見積時に無料で行っているところもある)

自分の土地に立ち、地盤調査をどうするか悩んでいたそのとき、隣の土地に、とあるハウスメーカーの車がとまり、おもむろに地盤調査を始めるではないか!

急いで缶コーヒーを買いに行き、大きな声で挨拶し、満面の笑顔でコーヒーを渡し、小さな声で、数値を全部教えてもらった。
それを普段世話になっている地盤調査の会社に確認すると、

表層2m以下の地盤は耐力十分との返事。布基礎(*1)でも大丈夫。


とはいえ、表層1mはもともと畑だけあって、やわらかい土。


で、我が家は表層改良1mを施したあと、ベタ基礎(*2)工法を選択。
基礎の部分は後から取り替えることが出来ない大事な箇所。とりあえず、これくらいはやっておこう


*1布基礎:住宅一階部分の壁下のみ、凸型のフーチングと呼ばれるコンクリート基礎を作る工法
*2ベタ基礎:住宅下すべてをコンクリート版で支える工法