峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

映画『学校の怪談』1~4

2020年08月14日 20時53分13秒 | 映画・テレビの話
「また観たいな。テレビでやらないかな」

と、願っていたけどやらないので、
この夏、とうとうDVDボックス買ってしまいました。
箱がランドセルのデザインになってます。

    

全4作あり、三男と一日1作ずつ、
昼間に茶の間のカーテンを閉め、電気を消して観ました。

やっぱり面白い作品です。
子どもがちゃんと活躍できる映画です。
特に、1と2はお化け屋敷要素が強くて、怖さを楽しめます。

さて、昨日は、シリーズ最後の4を観ました。
昨日は次男が帰ってきていて、漫画を読みながら観たいというので、
電気を消しませんでした。
それでも途中から本物の雷鳴が聞こえはじめ、効果抜群。

話の終盤となったとき、茶の間の電気が一瞬、消えました。

私と三男は、「?」と、顔を見合わせました。
電気のスイッチには誰も触れていません。
テレビではそのまま「学校の怪談4」が続いています。

 私 「どこかに雷が落ちて、一瞬停電したんだよ」
三男 「なんだ、そうか」

ホッとしたところで、次男がポツリと言いました。

次男 「でも、なんでテレビは消えなかったのかな」



私たちは、それ以上考えるのをやめました。

映画 『K-20 怪人二十面相・伝』

2009年02月02日 11時12分51秒 | 映画・テレビの話

小学生時代から中学生時代にかけて、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを5、6回は読みました。
あの世界は、私の憧れでした。
探偵7つ道具も作れるものは作りましたさ。
BDバッジの代わりに、貝ボタンに夜光塗料を塗ってみましたさ。
道を歩いていたら声を掛けてきた不審な大人を、尾行したこともありましたさ。
(良い子は絶対にマネしないように

私の中の怪人二十面相は決して良い人ではなく、泥臭い変装をする泥棒です。
スマートな仮面やマントを身に着けたイメージではありません。
だって、提灯状のものを持ち歩いて、それをすっぽりかぶってポストに化ける人ですよ。(バレたらマヌケ)
血を見るのは嫌いだけど、少年探偵団が洞窟で迷って勝手に死ぬのは構わない、という人ですよ。
鳩の下側に画用紙着けて飛ばせて、UFO騒ぎを起こした人ですよ。

そのイメージから掛け離れた映画は見るつもりなかったんだけど、北村 想の原作を読んだら結構面白かったでした。
二十面相は大きなショーをやりたい人であり、明智は計算高い男で小林くんはコ生意気。
たしかにそれはアリ。
随所に昔読んだ設定が出てきて、それを別の角度から皮肉に捕らえていて、作者が少年探偵団シリーズを愛していたのだと感じました。(たぶん)


で、映画を見てみたのですが、これがまた原作とは全く違っていました。

別次元の日本の話にしてしまっていて、最初から違和感がありました。
話の大筋も違う。
明智がヤな奴なのは一緒だけど、そのヤさも別もの。 
最後はそっちへ行っちゃう? みたいな。 (安易だと思う)

とはいえ、映画としては面白かったでした。
遠藤平吉が修行のために障害物を乗り越えて、どこまでも一直線に進む場面は痛快だったし、
女だったら、「こうされたい、ああ言われたい、こうなりたい、こんなこと出来たらな~
が、てんこもり。
この映画の脚本・監督は女性です。 これは女性が見て楽しい映画です。

金城武って、今まで興味なかったけど、 かかか、かっこいい~
そして小林少年が美少年。若き日の美輪さんのよう。 でも、コ憎たらしい。
(そういう役だからいいんだけど)

松たか子はあまり好みじゃなかったけど、この役に合ってたと思います。
私の中で好感度アップ。

彼女がまだ十代の頃、野原しんのすけ(5歳)が、
「オラ、20歳未満のおねいさんに興味ない! ただし松たか子は別!」
とか言っていましたが、彼はなかなかの慧眼の持ち主なのかもしれません。



映画 『やじきた道中 てれすこ』

2007年11月30日 14時25分23秒 | 映画・テレビの話

昨日、今日と2日続けて映画を観てきました。
まず、昨日は 『やじきた道中 てれすこ』 。

場面場面で、素直に笑える映画でした。

しかし本編上映時間が1時間48分しかなかったこともあり、
「えっ、もう終わり?」  と感じました。
それだけ面白かった…というより、内容的に物足りない気分。
「てれすこ」 が本筋にほとんど関わりないし、やっと関わったエピソードは、付け足しか こじつけのように感じました。

また、足抜けして旅する花魁役の小泉今日子さん。
たしかにいつまでも美しくて可愛いけれど、多くの男を騙すほどの色気は感じられませんでした。
( 女である私の主観ですので・・・m(__)m )

最初 不可解に思ったことは、役者さんの実年齢が、設定年齢より皆さん10~15くらい上だということでした。
主役の中村勘三郎さんは1955年生まれ。
役どころでは、3年くらい前に妻子に先立たれていて、その子はまだ5歳くらいに見えました。
また、ベテラン花魁である小泉今日子さんから、‘若さ’で客を奪う花魁役が、ほしのあきさん。
江戸時代で30は、もうソコソコかと。

しかし、こんなことは作り手も考えたであろうから、わざとではないかと思います。
あの頃は人生50年。
一昔前ですら、
村の渡しの船頭さんは、今年60のおじいさん 
だったんだから、今より10~20くらいは成熟してたのでしょう。
(今の60は、おじいさんって感じじゃない)

それ故、役者さんも設定年齢より10以上 年上を持って来たと推測します。
(ハズレかな~。)


なお、他のブログで 『てれすこ』 の感想を検索したら、たくさんのブログで、
「客の年齢層が高い」 と、ありました。
「自分が一番若かった」 とまで言い切ってるのも3つくらいはあった。
たしかにその通りだったけど、そんなとこに感想が集中する映画も、ちょっと珍しいかもしれません。



          

再度のお知らせです。
明後日、12月 2日は 成沢未来さんの講演があります。
詳しくは、 こちらをクリックしてください → 2007年10月12日記事

ポターとピアフ

2007年10月29日 11時02分42秒 | 映画・テレビの話

先週は映画を2本観てきました。
『ミス・ポター』  と、 『エディット・ピアフ物語』です。

『ミス・ポター』 は、ピーターラビットの作者で、1866年イギリスのロンドン生まれのヘレン・ビアトリクス・ポターの伝記映画。
生家は裕福でしたが、良家に生まれるというのは、女性にとって不自由なことでもありました。
彼女は生活に困ることはありませんでしたが、長い間独身で過ごしました。
(正式に結婚したのは、1913年、47歳のとき)

映画では初めて原稿を持って行った出版社で幸運にもすぐに出版できたように描かれていますが、昨年行った 『ピーターラビット展』(2006年08月23日記事)
では、送った原稿を6社から送り返され、自費出版からスタートしたとありました。
年表を見ると、35歳のときに自費出版しています。
その後、本は大ヒットして、ポターは後年に名を残す大作家になります。
広大な土地と多数の農場を国に寄付し、1943年 77歳で死去。


もう1本の映画、 『エディット・ピアフ物語』 は、1915年フランスのパリの路上生まれのシャンソン歌手の伝記映画。
大道芸人の父と路上で歌う母を持ち、家庭は貧しく、彼女自身 子どもの頃から路上で歌い、1935年に見出されてデビューしました。
16歳のときに子どもを産んだけれど子どもは2歳で病気により死亡。
その後、数知れない恋愛を重ねて最後は2度目の正式な結婚相手である21歳年下のテオ・サラボに見送られて1963年 47歳で死去。
4度の交通事故と薬により、身体はボロボロでした。
亡くなったときは借金がありましたが、テオ・サラボがピアフの死後も返済を続け、返し終わったときにテオも交通事故で亡くなりました。(映画ではこのことに触れていない)
ピアフの葬儀の時にはパリの交通がストップするほどで、今もなおフランスの国民的歌手として不動の地位にあります。

ふたりの共通点といえば、最愛の人を突然失っていること。
ポターは39歳のときに最初の結婚をするはずだったのが、結婚の申し出からわずか1ヵ月後に恋人が急性リンパ性白血病のために37歳で死去。

ピアフは不倫ではあったけれど、最愛の恋人であったボクシングの世界チャンピオンが飛行機事故で突然の死去。
ピアフ33歳でした。 
かの有名な 『愛の讃歌』 は、彼への愛を歌ったものです。


ポターが49歳のときにピアフが生まれているので、ふたりの生きた時代が重なるのは28年間。
イギリスとフランス そして絵と歌ということもあり、お互いの存在を知っていたかどうかはわかりません。
生まれも育ちも経歴も、全くと言っていいほど対照的なふたりの女性。

ふたつの映画を続けて観て、10月21日の『ふとその岩を飛び去んぬ』 の記事に、花水木さんがコメント欄で教えて下さった詩を思いました。


  「仏様のことば(丁度よい)」
お前はお前で丁度よい
顔も体も名前も姓も お前にそれは丁度よい
貧も富も親も子も 息子の嫁もその孫も それはお前に丁度よい
幸も不幸もよろこびも 悲しみさえも丁度よい
歩いたお前の人生は 悪くもなければ良くもない
お前にとって丁度よい
地獄へ行こうと極楽へ行こうと 行ったところが丁度よい
うぬぼれる要もなく卑下する要もない
上もなければ下もない
死ぬ月日さえも丁度よい
(以下略)


ジャンルから何から、まったく違う2人。 
しかし彼女らが残す宿命だった(と思う)芸術のためには、それぞれ必要な環境と経験だったのだと感じます。
ふたりの女性に、心から合掌。








         本文と全く関係ない余談 

昨日、車を運転してて、赤信号で止まったのー。
そしたら、後ろの車の40代前半と思われるカップルが、キスしてんのー。
左折する予定だったけど、つい、そのまま真直ぐ進んじゃったわよー。 
次は何するか、気になって気になって。
(さすがに次の道は左折したため、見届けることはできなかった) 



フジTV 『Dのゲキジョー』 米良美一

2007年02月17日 10時09分26秒 | 映画・テレビの話
米良さんのコンサートに行き、その場でファンクラブの 「ビーチクラブ」 に入ったのは、5年くらい前だったでしょうか。
まえに、 『携帯ショップの米良美一』 の記事でも書いたけど、美輪さんのあとを継ぐのはこの人だろうと思いました。
でも、正直言ってそのときのコンサートは、少し物足りなく感じました。
まだ若いから、あと10年もすればもっと面白くて感動させられるステージが出来る人じゃないかな~と思ったものでした。
そして昨日、フジテレビ 『Dのゲキジョー』 を見て感激しました。

書棚から米良さんの 米良美一の美神讃歌―エッセイand CD  という本を引っ張りだしたけど、
あんなにも辛い過去があったこと、書いてありませんでした。
それどころか生年月日も書いてなかった。 (これについては後述)

本当に辛いことは、かえってなかなか言えるもんじゃない…というか、
実際に辛い間は自分がすごく辛いことに気付かないのかも…?
そういう防衛本能が働くんじゃないかな~って気もします。
後で振り返ると、「あのとき、自分はすごく辛かったよね…」 と思い出す。

劣等感って人に言えるようになったとき初めて楽になれるんだってこと、若いときはわかりませんでした。
そんなこと言ったら益々そこを攻撃されると思うから、気にしてないフリしちゃうのよね。
そうすると、周りは笑いのネタにして良いと思ってエスカレートしちゃう。
もっと人の気持ちになれる、想像力のある教育が必要だな~とつくづく思います。
私自身ジコチューになることは度々だし、嫌いな人間には冷たいとこがあるから言えないけど。

さて、昨日のテレビで聴いた米良さんのヨイトマケの唄は、美輪さんとは一味違う良さがありました。
地声の中に時々裏声が混じり、そのちょっと狂気のような…言葉が悪いかな。なんだろう。魂を揺さぶるような不思議な声の彩り。
そして、米良さんの顔がすごく綺麗でした。神々しいほどに。
『新キャラお銀とにゃ吉』 記事のコメントで聖フランチェスコを描いた映画、『ブラザーサン・シスタームーン』 のことを書いたので思い出したのかもしれませんが、あの純粋な信仰の姿を見るようでした。

米良さんもそのうち 『オーラの泉』 に出てくれるかな。 ((o(^-^)o))わくわく

ところで、昨日、米良さんのエッセイ本を引っ張り出したのは、生年月日が気になったから。
なんとなく、この人も亥年でないかい? と思ったからでした。
(ファンクラブに入ってたときは、何年かなんて気にしてなかった
さっき、ウィキペディアで米良美一を検索してみたら、ビンゴでした。

ところで、なぜ米良さんのファンクラブを1年で止めたかというと、そのあと小田和正のファンクラブに入ったから。
現在は小田さんのところも抜けました。
美輪さんの 「友の会」 みたいに無料じゃないんだもん。
(その代わり会報が届く。「美輪明宏友の会」は一部の公演の先行予約案内だけ。)


      2007. 2/18 20:15追記 

美輪さんの「ヨイトマケの唄」は、昔の友達などを思って作ったものでした。
だから、美輪さんの歌には慈悲を感じます。
米良さんの歌う「ヨイトマケの唄」は、米良さん自身の過去と現在に重なります。
だから、米良さんの歌には葛藤と昇華を感じました。

ナルニア国物語

2006年04月15日 19時19分37秒 | 映画・テレビの話
前から興味はあったけど、なかなか作れなかったブログに挑戦することにしました。
絵や写真も入れたいから、しばらくは「8年前の入院中スケッチ」から公開します。

昨日は『ナルニア国物語~ライオンと魔女~』観てきました。
小学校5年生の時に最初に読んだときは、『魔女とライオンと子どもたち』というタイトルで、シリーズにはなっていませんでした。
タンスの裏から他の世界へ。
子供心にどれだけワクワクしたことか!
もちろん読んだ後は家のタンスの中を調べました。
なにもなくて、がっかり。

その後何年かしてから、他のシリーズを読み、
最初は以前読んだ『魔女とライオンと子どもたち』との関連を知らなかったので、
それに気づいたときには大感動。
ああ。あの話がここに繋がっていたのかと。

なお、映画ですが、子供たち とくにルーシーが良かった。
キレイな子ってわけじゃないけど、表情の愛らしさ。
他の3人の子たちもタムナスさんも良かった。
ただ、戦闘シーンは、『ロード・オブ・ザ・リング』とイメージが重なってしまったのが残念。
全く違う話なのに、似たような感じを抱いてしまいました。

最初の爆撃のシーンで思ったこと。
悲惨な状況にある子供たちに必要なのは、愛情と物語だよねぇ。