視覺的電腦記録

商業専職装画家・THORES柴本(トーレスしばもと)の 既刊案内、お仕事情報などの色々御報告

【刊行】デビルメイクライ4

2009年04月01日 | スニーカー&ザ・スニ
角川スニーカー文庫
 『デビルメイクライ4 Deadly Fortune-1』
 著作:森橋ビンゴ 原作:カプコン
 小説ストーリー協力:安井健太郎
 装画:THORES柴本
ISBN978-4-04-419222-8
定価:600円

人気アクションゲーム『デビルメイクライ』シリーズの第四作の小説化です。

漸く刊行する事が出来ました。お待たせしてしまい申し訳御座いませんでした。

デビルメイクライ4、もといDMC4は昨年夏に刊行予定、とカプコンの公式設定集にて発表が有ったのですが、紆余曲折ありまして、この程刊行と相成りました次第です。


思い起こせば、昨年二月の角川感謝会にて元トリ・ブラ担当XことN氏が「俺と一緒に夢を見ないか?」とプロポーズ宜しく誘いを掛けてきて、其処で安井氏が執筆する事を聞き、ならば是非と軽く口約束してしまったDMC4。
CMでゲームの発売は存じては居たものの、ゲーム業界から離れてからと言うもの、縁遠くなっておりました…。
その後企画が通ったり、カプコンから資料が届いたりして、口約束が現実味を帯びてくると、自分でも多少なりとも原作作品に向き合おうとPS3本体とDMC4ソフト、資料にも使用する可能性がある公式本などを購入しました。仕事で中々出来ずにいましたが少しづつプレイしました。
小説版の方はというと、担当編集が二人態勢になり、プロットが出来た話を聞いたりしながら今直ぐ、という状況ではなく。そんな処にカプコンの公式設定集帯にて夏発売という文字。
小説自体は余り急回転には成らない動向ながらも予定は空けておく状況に。念の為空けたDMC4の為にお断りしたお仕事あり。秋に成っても中々進展しない状況から期限を設けて続投か、交替かを決める事に。
12月、作家交替&森橋ビンゴ氏に成ったと聞かされ、年末、夢を見ないか?と誘ってきた元凶の編集N氏は編集部を去って行きました…。
引き受けた理由の元であった安井氏と編集N氏の二人に抜けられるとは(以下省略)
今年に入ってからレギュラーの雑誌のお仕事がたて続き、DMC4の表紙や口絵依頼が年末に正式に来たのに気が付いた年明け。締切が緊急を要するものから作業し、DMC4原稿を読みつつ改めて確認した動かし様が無い三月末見本決定に危機感を覚えたりしました。
原作作品が有るため描く度にカプコンのチェックを受けなければいけないので、了解が取れる迄は先に進める事が出来るものから作業しました。
カプコンのチェックで一番多かったのは「もっとマッチョに。もう少しガタイよく、ごっつく!」でした。…お分りの通り、私の絵柄はガタイの良い&筋肉質(マッチョ)というのには程遠いもので、余り得意では無かったりします。トリ・ブラや魔界行(菊地秀行御大著)が無ければもっと縁遠かった気がします。
他の雑誌作業をしつつ押し迫る締切のなか上下巻続きの表紙カバーやら口絵等のラフチェックを返事待ち、カプコンの最終OKが出るととにかく作業。とにかく上巻側のネロの完成を優先。確実に刊行させるため挿絵を変更調整し、モノクロ原稿はカラーに使用する水彩紙にアクリルのリキテックスで。
そして、何とか最終入稿へ。

そういう経緯で出来たDMC4です。
破裂寸前と言うより、目一杯過ぎて漏れまくっていた感があり多方面にお仕事でご迷惑を掛け捲り本当に申し訳無い次第です。
雑誌は連載で元々予定が決まって居ただけにDMC4のスケジュールの急展開には参りました…。

出て良かった、と言うのが正直な処です。

次作もどうなることやら。

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