中国に通信傍受筒抜け 翻訳、ダミー会社に委託

2007年12月23日 | 国際
中国に通信傍受筒抜け 翻訳、ダミー会社に委託
2007.12.22 18:59
 【ワシントン=山本秀也】米紙ワシントン・タイムズは21日、ハワイで中国の通信を傍受していた米国家安全保障局(NSA)の施設が、中国の情報機関が作ったダミー会社に業務を委託した結果、機密である監視対象や傍受内容が中国側に筒抜けになったと伝えた。業者への不十分な背景調査による大失態だが、米側の情報専門家は、軍や行政機関で急増する「民間への業務委託」を利用した工作ルートとして警戒を促している。
 複数の米政府筋の話として同紙が報じたところでは、情報を盗まれたのは、ホノルル近郊のクニアにあるNSAのアジア向け通信傍受施設だ。傍受記録の英訳をハワイの翻訳会社に委託したが、この会社が中国最大の情報機関である国家安全省が作ったダミー会社であることが発覚した。
 会社名や情報漏れの期間は報じられていない。事件は米海軍犯罪捜査局(NCIS)の対スパイ捜査から判明。数百万件もの傍受記録がこの会社に渡った結果、監視対象から米側の情報源まで中国側に把握された。

米海軍の情報関係者は、この失態で情報収集に支障が出たほか、米側を混乱させるための「偽情報」を流す中国側の工作まで手助けした懸念を示した。NSAに対しては、国家安全省のほか、中国の軍事情報機関である総参謀2部も工作を担当している。
 業務委託の接点を通じて、中国側はこのほかNSA内部の軍人・軍属に対しても、スパイ獲得工作を図った。同紙は中国系米国人への工作を伝えているが、ハワイの連邦地裁に起訴された別の中国スパイ事件では、契約業者のインド系技師が中国の巡航ミサイル開発に有益な米側のレーダー回避技術を渡していた。
 民間への業務委託が盲点となった事件について、米国防情報局(DIA)の日系元工作員、マイケル・タンジ氏は、ブログで「(問題となった翻訳は)10年前ならいずれも軍人か政府の文民職員がやった仕事ばかりだ」として、とりわけ翻訳の業務委託からの情報漏れの懸念を訴えている。

http://sankei.jp.msn.com/world/america/071222/amr0712221859013-n1.htm





サブプライム基金見送りへ米3行が発表
2007.12.22 11:19
 【ワシントン=渡辺浩生】低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)の大量焦げ付きで損失が広がる投資目的会社(SIV)を救済する共同基金の構想について、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースの米大手3行は21日、基金設立を見送ると発表した。
 欧米金融機関の傘下でサブプライムローンを組み込んだ金融商品を運用するSIVは、今夏のサブプライムローンの大量焦げ付き発覚以降、評価損が拡大。金融市場に信用不安が広がる原因となっていた。
 基金は「スーパーSIV」と呼ばれ、米財務省の後押しを受けて、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースの米大手3行が10月に発表。約1000億ドル規模の資金を念頭に、SIVから資産を買い取り、金融市場の動揺を沈静化させることを目指した。
 しかし会計上、金融機関の簿外に置かれるSIVの早期処理と情報開示を迫る声が強まり、英HSBCなど独自にSIVを処理する動きが広がった。基金構想の中核にあるシティ自身も今月13日、SIV7社を自社のバランスシート(貸借対照表)に移して処理すると発表した。
 三菱UFJフィナンシャル・グループなど参加の打診を受けていた日本の3大金融グループも協力見送りを決めていた。

http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071222/fnc0712221119005-n1.htm


米サブプライム基金断念 「損失先送り」と不信感
2007年12月23日07時39分
 米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題への対策として、米3大銀行が設立を目指した「サブプライム支援基金」構想が頓挫した。サブプライムショックによる市場の混乱を鎮めることを狙ったが、逆に、効果が不透明な「損失先送り」と不信感を広げた。

 基金構想は、シティグループやバンク・オブ・アメリカなど米3大銀行が中心となって10月に発表した。当初の規模は800億ドル(約9兆1000億円)で、サブプライム問題で資金繰り難に直面したシティなどが事実上傘下に抱える運用会社(SIV)を救済する計画だった。

 だが、発表直後から「基金設立でも証券化商品の信用は戻らない」など足元の米金融界で批判が続出。証券化商品の下落が続けば、数年後には基金で購入した商品についても損失の処理が必要になるためだ。

 欧米日の約20の金融機関に対し、協調融資の形で協力を呼びかけたものの、損失拡大を懸念する欧州金融機関は当初から及び腰。約50億ドル(約5500億円)の融資枠の設定を求められた三菱UFJ、みずほ、三井住友の3メガバンクには「巨額の融資の割に条件があいまい」という戸惑いの声が当初からあった。米大手銀の焦りもうかがえたが、結局、邦銀勢は「株主に説明できない」と断る方針に傾いた。損失への懸念から、自行の株価が急落したことが背中を押した。

 解決の決め手が見つからないサブプライム危機は、基金構想の頓挫でますます混迷の度を深めそうだ。

http://www.asahi.com/business/update/1223/TKY200712220257.html



頼りは国家ファンド 欧米金融機関に資本注入ラッシュ
2007.12.22 19:13
 【ワシントン=渡辺浩生】低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題で巨額損失を計上した欧米の名門金融機関が、中東や中国の国家ファンドから相次いで資本注入を受けている。
 米証券大手モルガン・スタンレーは19日、9~11月期に94億ドルの評価損を計上し、中国投資有限責任公司(CIC)から50億ドルの出資受け入れを発表した。CICは9・9%の大株主として君臨する。「大変恥ずかしい決算になった」(マック最高経営責任者)というモルガンには、投資家を選別する時間的余裕はなかったようだ。
 サブプライム絡みの損失拡大で、資本不足の危機に陥った欧米の大手金融機関は軒並み、海外国家ファンドの「公的資金」(邦銀筋)にすがる異常な状況にある。
 10~12月期に最大約110億ドルの評価損が発生する米銀最大手シティグループは、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ投資庁(ADIA)から75億ドル(4・9%)の、スイスの大手金融グループUBSもシンガポール政府投資公社から95億ドルの出資を決めた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、証券大手メリルリンチもシンガポール政府投資会社テマセク・ホールディングスから最大50億ドルの資本注入を受ける方向で交渉中という。
 外国資本による米企業買収には、国家安全保障上の脅威について、対米外国投資委員会(CFIUS)が審査する。また、米議会では国家ファンドへの警戒感が強く、昨年はUAEドバイの国営企業ドバイ・ポーツ・ワールド(DPW)が、傘下の英企業を通じて米国の主要港の管理権を獲得しようとしたことにも反発し断念させた。欧米金融機関の救済も、「政治的な思惑は切り離せない」(国際金融筋)。
 ただ今回は、反対の急先鋒(せんぽう)だった民主党のシューマー上院議員が「国際金融センターとしての地位が保たれた」と称賛したように、政府や議会から公然とした批判は鳴りを潜めている。
 国家ファンドの資金力は現在約3兆ドルで、12年までに10兆ドルに拡大するとみられる。サブプライム問題が長引くほど欧米金融界への“発言権”が増していくのは間違いなさそうだ。

http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071222/fnc0712221914007-n1.htm



高級チョコ「ゴディバ」をトルコ企業に売却
2007.12.22 15:30
 米食品大手キャンベル・スープは20日、高級チョコレート事業の「ゴディバ・ショコラティエ」をトルコの企業ユルドゥス・ホールディングに8億5000万ドル(約960億円)で売却することで合意したと発表した。
 ユルドゥスはイスタンブールのトルコ食品最大手ウルカル・グループの親会社。ウルカルは菓子から飲料品、乳製品まで幅広く手掛け、2006年の売上高が74億3000万ドルだった。
 キャンベルはスープやスナック、野菜飲料に集中する経営戦略とゴディバがそぐわないとして、事業撤退を含め対応策を探っていた。同日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、キャンベルは8~10月期決算が特にゴディバの販売宣伝費や経費がかさんだため不振だったという。(ニューヨーク 共同)

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/071222/biz0712221530002-n1.htm





ブレア前英首相、カトリックに改宗

 【ロンドン22日時事】ブレア前英首相が英国国教会からカトリックに改宗したことが、22日明らかになった。英メディアが一斉に報じた。

 ブレア氏のシェリー夫人と4人の子どもはカトリック教徒。同氏は6月の退任直前、バチカンに立ち寄った際、改宗して現役首相として初のカトリック教徒が誕生するとの憶測も流れていた。
 英国国教会は、16世紀に英国王ヘンリー8世が離婚問題をめぐりローマ教皇と対立し、カトリック教会からの独立を決めたことが起源。英国王が教会の長に就き、首相は国王の名代として大主教を任命している。
(2007/12/23-00:59)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007122300005

イングランド国教会 - Wikipedia
もともとはカトリック教会の一部であったが、16世紀のヘンリー8世からエリザベス1世の時代にかけてローマ教皇庁から離れ、独立した教会となった。通常プロテスタントに分類されるが、他のプロテスタント諸派と異なり、教義的な問題でなく政治的な問題からローマ・カトリックから分裂したため、典礼的にはカトリックとの共通点が多い。




天草四郎のハリウッド映画プロジェクトが明らかに
2007/12/22
左からプロデューサーの竹本克明、チャコ・ヴァンリューエン、デイヴィッド・ホップウッド
 天草四郎と島原の乱を描くファンタジー冒険物語が、ハリウッド映画として企画されていることがわかった。プロデューサーを務めるのは、グラマラスな肢体で人気を集めた日活の女優・筑波久子ことチャコ・ヴァンリューエン。同社を辞した後、アメリカに移住し、『ピラニア』(78)などのヒット作を手がけるプロデューサーとなった。現在、2009年の公開を目指してプロジェクトが進行している。

 本作のタイトルは『IX: -Destiny's Warrior-』。“IX”とは隠れキリシタンを意味し、江戸時代を舞台に、虐げられた民衆を救い自由と愛を守るために命を捧げた16歳の少年、天草四郎の愛と勇気を描く。物語は、天草を主人公に、彼と戦いをともにする西洋人の武器商人の視線で進む。

 今回、プロデューサーに名を連ねるのは、チャコのほか、マーク・カントン(『300 <スリーハンドレッド>』『メン・イン・ブラック』)、ジョン・デイヴィソン(『ロボコップ』)ら、そうそうたる顔ぶれ。世界最高レベルのSFX・コンピューターグラフィックスを駆使し、本場ハリウッド製作のエンタテインメント大作に仕上げるという。製作費は約66億円。

 現在は、脚本が仕上がり、プロデューサーが決定。監督、メインキャストの契約交渉に入っている。すでに西洋人の武器商人役には、誰もが名前を知る人気ハリウッドスターとの交渉が進んでいるという。追って新たな発表があるかもしれない。監督はアメリカで活躍する人物を予定している。

 主人公の天草役に関しては、現在オーディションを進めている最中。ワールドマーケットへ打って出るハリウッド映画(英語作品)であり、日本人にはこだわらないという。
 なお撮影地に関しても、日本だけでなく中国、韓国などのアジア圏、またニュージーランドやオーストラリアも候補に入っているとする。

 本作は3部作構想の第1作目。この先のスケジュールは、2008年秋に撮影に入り、2009年の夏以降に公開の予定だ。

 チャコは、今、天草四郎の物語を製作することに関して、「テーマは、負けても勝っても永遠の命があるということです。(島原の乱では)日本人だけでなく、いろいろな人種が自由と正義のために戦いました。今の日本、アメリカ、そして世界に必要なメッセージを送り出したいと思っています」と語る。
http://www.varietyjapan.com/news/business/u3eqp3000001yjoh.html


300 (映画) - Wikipedia

・この映画に対し、イラン政府がイラン人の先祖であるペルシア人を激しく冒涜しているとして非難している。
・映画製作関係者達は、「この映画は、単にイラン人とスパルタ人の戦争物語を、真実と異なる形で語っているもので、歴史を正確に伝えるものではない。」と、この映画が実際の事実とは異なることを認めている。


ザビエルがイエズス会に送った報告

日本人は、論理的思考を好みます。故に私が地球が丸いことや、雨の原因について説明すると、彼らは夢中になるのでした。しかし、私が「全能である神が、悪魔を含む全宇宙を創造した」と話しても彼らは納得しないのです。なぜ、善である神が、悪魔を創造したのか?全能である神が、人間をこれほど弱く、罪を犯しやすいように造ったのか?このように質問してくるのです。
(1552年1月29日付)

江戸時代、鎖国の日本に潜入しようとしたイタリア人宣教師シドチが捕縛された。尋問にあたったのは新井白石だった。白石は、西洋の国情や文化・天文・地理などの科学知識について詳細に聞き出し、シドチの博覧強記ぶり、優れた西欧の学問水準に驚嘆し、このときの問答を元に、「西洋記聞」「采覧異言(さいらんいげん)」を書いた。

だが、シドチがここぞとばかりに熱弁を振るったキリスト教の教義に関しては、耳を貸さなかった。それでもくいさがるシドチに、白石はこう反論した。「天地万物を創造したデウスがいるというなら、デウスにもまた必ずこれを造り出した作者がいたはずだ。デウスが自ら成り出でることができるものならば、天地もまた自成し得ることに何の不思議もない」




<< 随筆 >>
 天草四郎はクリスチャンだったのか
  (この文章は雑誌『自由』11月号から転載です)

 ▼島原の乱とは何だったのだろう

 熊本で所用を済ませた筆者はその週末のスケジュールが空いていたので、そのままふらりと天草の旅へでた。嘗て何かの本を書くために島原半島を取材したことがある。普賢岳噴火の前のことで、目的は徳川幕府の安定を揺らした軍事的叛乱=「島原の乱」の拠点となった原城址と島原城をみるためだった。
 島原城の大振りな縄張りに驚かされた。
 僅か数万石の大名に過ぎなかったのに、この巨大な構築物。軍事的要塞の規模が意味するものは何だろうかと考えた。

 農民の乱が勃発した当初、筵旗を立てた一揆くらいにしか考えていなかった徳川政権は、付近の藩に制圧を任せた。
 この初動が失敗だった。前線司令官が討たれ、暴動叛乱は徳川幕府の政権安定の基盤を脅かすほどの規模となった、このキリスト教徒の叛乱鎮圧のために”智慧伊豆”と呼ばれた松平定信を現地に派遣し、十数万もの軍勢を動員、三ヶ月の兵糧攻めのあと、伴天連どもを殲滅した。
これが世に言う「島原の乱」あるいは「天草四郎の乱」である。
 
天草四郎が率いた農民+伴天連の軍勢は、最初から島原城に依ったのではなく本格的な戦場は天草各地だった。天草は上島と下島からなり周辺に無数の小島、無人島がある。
 上島と下島のちょうど付け根に位置する本渡城と西端の富岡城が大規模な軍事衝突の現場となった。
 富岡城の難攻不落を知った天草四郎は、有明の海を渡って対岸の島原半島へ上陸し、島原城を拠点として徳川政権と対峙したのだ。

 ▼展示パネルに違和感

 熊本から天草の本渡へバスで向かった。
 地図をみると近いと思われたのだが、なんと三時間近くかかる。バス座席の柔らかなソファでも尻が痛むほどだ。
 熊本を南下し、八代方面に向かいながら宇土から西に進路を変える。三角港から「天草五橋」が始まり九州と繋がっている。天草の各地と熊本、長崎、島原、八代を結ぶ連絡船もある。観光地として開けてきたため釣り客、温泉客が増えた。

 天草へ入ると、いきなり景観が大胆に美しく海に沈もうとしていた晩夏の夕日がみごとに綺麗だった。本土に一番近い大矢野島には天草四郎メモリアルホールがあり、歴史館を兼ねているが、じつは結婚式場でもある。
 展示パネルを丁寧に見たが、地元の身贔屓なのか、自由と平等をもとめてのフランス革命と天草四郎を同列に置いていて驚かされる。歴史解釈がいかに自由だとは言え、これは改竄史観に近いのではないか。
 
キリスト教徒の叛乱という西側の「殉教史観」にも名状しがたい胡散臭さを感じるが、反乱軍の軍事指揮は、天草四郎をカリスマとして祭り上げただけで、主体は小西行長の浪人。サムライたちは朝鮮出兵経験もあり、軍事行動には慣れていた。
 
これに加わった農民は、前藩主寺沢氏の苛斂誅求に耐えかねていた。貧困のどん底、絶望的境地にあった。そうした精神的空白状況にキリスト教が救いだと説けば、藁に縋る思いで叛乱に加わった農民が大半だったのではと推定される。
 南蛮文化と早くから接してきた天草には、織田信長時代から教会が建立されており、たしかにキリスト教が蔓延する地盤はあった。

 翌日、早朝にバスターミナル駅前のビジネスホテルをでて、田舎のバスに乗って富岡へ向かった。一時間以上かかる。田舎道を海沿いに、集落を迂回しながらだから到着するとへとへとな疲労感を覚える。バスを降りて急坂を上ると富岡城が地元の観光資源としてピカピカに再建されていた。海に突きだした山城だ。筆者の興味を惹いたのは、その大規模な縄張りで、秀吉の名護屋城址を連想した。
 
▼遙かなる天草

 次なる目的地は大江という集落で下島の南西に位置する。
 いまも二百戸ほどのクリスチャンが固まって住んでいるという。大江天主党という立派な教会が残り(ただし明治時代の建物)麓には天草ロザリオ館。

 もうひとつ崎津という集落にも天主堂が残っているというので、出かけようとしたら、なんとバスがないのである。午後二時に、もう辺地を結ぶ交通手段はタクシーしかない。運良く近くの雑貨店を兼ねたタクシー兼業者に頼み、崎津教会へ。

 峻険な崖道を海沿いに拓けた崎津もまた小さな集落。ここでもキリストの信徒はいまや百戸のみで、周りを囲むのは禅宗の信者の家並みが続く。寺の数がやたらと多い。

 帰路、天草コレジヨ館にも寄ってみた。
 園田直氏がこの地の出身であったことをフト思い出したからだ。天草全島を地盤に園田氏は選挙に強く、外務大臣在任期間も長ければ、その外遊回数も歴代外相の誰もが記録を更新できないほどだ。

 加瀬英明氏と園田氏は親しかった。往時、首相と外相顧問でもあった加瀬氏は園田外相名代としてフォード大統領ら米国高官と事前の折衝にあたった。フォード引退後、「フォード・ライブラリー」を建設する運びとなり、日本は園田氏の主導で応分の寄付をしたのだが、その落成式でフォード、カーター、レーガン、ブッシュの並ぶ式典で挨拶する園田の大きなカラー写真がコレジオ館に飾られていた。

 そのままタクシーで本渡への帰路、飛行機で熊本空港まで飛ぶことを思いついたが、これまた一日一便しかない。
福岡には一日四便あるというが、筆者は熊本からのチケットであり、結局、途中の天草松島という景勝地で一泊、翌日またまたバスに揺られて熊本へ戻った。
 長い道のり、天草はじつに遠い。

通巻第2035号 
平成19年(2007年) 12月22日(土曜日) 






性的暴行件数のわずか10件に1件、有罪判決下る
12月24日 15:36
 【キャンベラ24日AAP】オーストラリア犯罪学研究所は、年間およそ6万件の性的暴行数のうち、裁判所で審理が行われて有罪が確定する可能性に関する調査を発表した。

 2006年に警察に報告された性的暴行件数は1万8000件だが、被害者の多くは警察への通報を好まないため、この数字は実際の件数のわずか30%、あるいはそれ以下とされる。また、警察が実際に容疑者を逮捕する割合は報告件数の5件に1件以下。審理に持ち込まれても、有罪判決が下るのは被告の半数以下で、警察に通報した被害者約1800人が勝訴したことになる。これは報告件数の10件に1件の割合。しかし、年間約6万件の性的暴行が発生している推定すると、1800人は全体のわずか3%。

 VIC州の犯罪被害者支援協会のノエル・マクナマラ氏は、「今回の調査結果は非常に遺憾」とし、法律制度は被告人の過去を明白にするのではなく、被害者を不利な立場に追い込み、精神的な苦痛を与えると語った。
(AAP)
http://news.jams.tv/jlog/item/id-3440

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http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1197825037/ (dat落ち)

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