生協懲りず中国産隠蔽…チラシで「国産」アピール

2008年02月20日 | news
生協懲りず中国産隠蔽…チラシで「国産」アピール
チラシで反省なしの“偽装”を続ける生協。「年度末感謝」の字が虚しい…(クリックで拡大)
 中国製毒ギョーザが最初に見つかった生協(日本生活協同組合連合会)で、中国産の隠蔽(いんぺい)疑惑が浮上している。事件発覚後に販売していたギョーザについてチラシで「国産」を強調しながら、材料の一部には中国産野菜が使われていたことが分かったのだ。生協は消費者の信頼回復のため、「安全・安心」で営業を再開したばかりだけに、その姿勢は波紋を呼びそうだ。

 「冷凍ギョーザの問題があった矢先にこれでは不安です。『安心・安全』が目的で生協を頼んでいるのに…」

 念のため生協に問い合わせてチラシの“偽装”に気付いた都内の主婦(29)は不信感を見せる。

 中国産野菜をチラシ上で隠蔽していたのは、都内で運営されている「コープとうきょう」など1都7県の生協事業所で構成される「コープネット事業連合」。生協は、組合員に注文用のOCR用紙とともに、商品が書かれたチラシを週1回配布している。

 問題のギョーザは事件後の2月中旬、組合員に配られた同連合発行の「ハピ・デリ!」に掲載された「大阪王将 餃子」。チラシには≪国産のキャベツ・豚肉・小麦を使用し…≫とさかんに「国産」をアピール。同社が今月4日から設置したホームページ上の製品情報にも≪キャベツ、豚肉、小麦粉(皮) 日本≫と記載されるのみでどこにも「中国産」の文字はなく、製造も≪奈良県≫となっている。

 夕刊フジの取材に生協広報は「ショウガとニンニクに関しては…中国産と国産の両方を使用してます。現行法で加工食品の原料表示は義務づけられていません。主要原料のみの表示で十分か、と判断しました」と中国産の混在をあっさり認めた。「どちらも使用しているので、どこに中国産が使用されているかは分からない」という。

 食品の品質表示を定めたJAS法では、生鮮食品に原産地表示を義務付けているが、加工食品の表示義務は乾燥わかめや漬物など20品目に限定しているだけで、冷凍ギョーザは対象外だ。

 生協の主張は正当にも映るが、表示義務の基準は「加工が進むと、原材料ひとつひとつに左右されにくくなる。原材料の表示義務化は、形態が残るぐらい加工度の低いものに限る」(農林水産省)と実に曖昧だ。消費者の間に中国産への不信が蔓延(まんえん)しているだけに、ギョーザ事件の当事者としては「中国産」を開示すべきとも思える。

 東京、千葉限定のチラシ「ぐるめぐり」でも中国産野菜を使用する「焼きショーロンポー」と「特製香味餃子」を掲載。このチラシは「デパ地下を意識し、価格帯が高めのこだわり製品を多く掲載する」(生協広報)という高級ラインアップだという。こちらもチラシには「豚肉:国産」「鶏肉:国産 豚肉:国産」と記載するのみで、ホープページで公表する中国産のネギとニラについての表示はない。この件を確認すると、生協広報は「『香味餃子』はニンニク、『焼きショーロンポー』はごま油などが中国産」とホームページに公表されない中国産素材の使用まで次々告白した。

 生協側は「チラシは少なくとも1カ月前には印刷を完了しており、掲載は偶然」とぬれぎぬであることを強調する。今後についても「ギョーザの売れ行きなどで判断していく」と回答した。

http://www.zakzak.co.jp/top/2008_02/t2008022035_all.html



中国製食品:「天洋」以外でメタミドホス検出 生協連発表

日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区)は19日、中国の天洋食品と異なる工場で製造された中国製冷凍食品から微量の殺虫剤メタミドホスを検出したと公表した。

「CO・OPレンジで中華点心セット(5種10個)」で、同連合会が販売する商品で天洋食品の工場以外の製品からメタミドホスが検出されたのは初めて。同連合会は「微量で直ちに健康に影響はない」として自主回収は行わない方針。

同連合会は今月8日から、中国で製造されるなどした商品265品目を取り寄せ検査した結果、賞味期限が09年4月10日と同7月10日の「CO・OPレンジで中華点心セット」の2品を検査したところ、いずれのニラえび焼きまんからもメタミドホスが0.06ppm検出された。豚ちまきなど他の4種の点心からは検出されなかった。同製品には賞味期限のみ表示され製造年月日はなかった。

同連合会によると、輸入元はニッキートレーディング(大阪市)で、生協が05年10月から販売を開始している。同連合会は天洋食品を含め中国約60工場に製造委託しているが、工場名は検出が微量だったことを理由に公表されなかった。また、同連合会は今月12日に同製品に関して「殺虫剤を検出せず」と発表していたが当時は未検査で誤って「検出せず」と発表していたとして訂正した。

毎日新聞 2008年2月20日2時30分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080220k0000m040163000c.html




中国製の冷凍とんかつ、殺虫剤「ホレート」検出

 神奈川、静岡、山梨の3県で6生協を運営している「生活協同組合連合会ユーコープ事業連合」(横浜市港北区)が販売した中国製の冷凍食品「レンジDEロールソースかつ(アスパラ入り)」(8個入り、200グラム)から、有機リン系殺虫剤「ホレート」が検出されたことが20日、わかった。
届け出を受けた横浜市保健所によると、この商品1袋分を食べると、急性中毒に陥る恐れがあるという。市保健所は21日にも検査機関で詳しく調べる。
 ユーコープは、20日からの配達販売開始にあたって検査していたところ、冷凍とんかつから、ホレート1・2ppmを検出した。横浜市保健所によると、中国でホレートは「メタミドホス」と同じく農薬として使われることがあり、毒性はホレートの方が強い。ユーコープは販売を中止し、自主回収を始めた。商品は中国・山東省の「山東仁木食品」が製造し、「ニッキートレーディング」(大阪市)が輸入、「ニッキーフーズ」(同)を経てユーコープに渡った。
 山東仁木食品が製造した冷凍食品を巡っては、大阪市と広島県で19日、「青島ニラ肉焼まん」からメタミドホスが検出されている。
(2008年2月21日01時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080220-OYT1T00712.htm




「天洋食品」餃子の袋から猛毒パラチオンも検出
2月20日21時44分配信?読売新聞
 日本生活協同組合連合会(日生協)は20日、中国・天洋食品で製造され、みやぎ生協(宮城県)が回収した「CO・OP手作り餃子(ギョーザ)」の袋から、高濃度の「ジクロルボス」とともに、同じ有機リン系殺虫剤で微量の「パラチオン」を検出したと発表した。
 パラチオンは、毒性の強さから日本では農薬使用が禁止され、厳重に取り扱う「特定毒物」に指定されている。いずれも袋から検出されたことから残留農薬の可能性は低いとみられる。

 検出量は、ジクロルボスが180ppm、パラチオンが1・6ppm。パラチオンと組成が一部異なるパラチオンメチルも1・1ppm検出された。日生協によると、検出された商品は、昨年6月3日に製造された。10月に購入者から「薬品のような味がした」と苦情があり、輸入元のジェイティフーズの親会社・日本たばこ産業が袋を検査し、トルエンなどを検出。有機リン系殺虫剤の検査は行っていなかったため、改めて日生協が調べていた。

 6月3日製造の「手作り餃子」をめぐっては、福島県喜多方市のコープ店舗で販売されたギョーザの皮からも、110ppmのジクロルボスが検出されている。ジクロルボスの残留農薬基準は、ギョーザの皮に使う小麦の場合、0・2ppm。福島、宮城のケースとも極めて高濃度で、日生協から報告を受けた警察当局は、詳しい鑑定を行う方針だ。

 パラチオンは日本では1970年代初めに禁止農薬になり、中国でも昨年1月に禁止された。小麦の場合の残留農薬基準は0・3ppm。中国産輸入食品からは、2002年に冷凍ホウレンソウから1・1ppmが検出されたことがある。

 今回の日生協の検査では、袋を刻んで調べたため、袋の内と外のどちらに付着していたかは不明。中身のギョーザは検査しないまま廃棄されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080220-00000054-yom-soci




【ギョーザ中毒】 脱毛剤などに使われる別の毒性化学物質「チオグリコール酸」も検出 冷凍ギョーザ
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1201844252/
【毒ギョーザ】 1袋から別の有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」を検出 [02/05]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1202220351/
【国内】中国産マッシュルームから化学物質「ジクロロフェノール」検出 埼玉 [02/12]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1202820693/
【中国産・毒ギョーザ】 福島・コープ会津で販売していた商品からトルエン検出、昨年11月まで販売
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1201685875/
【中国製品】 「中国産、ポケモン・キャンディーからかみそりの刃が・・・」~米国フロリダ州[02/15]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1203086510/
【毒ギョーザ】 天洋食品製の「餃子フライ」の具からメタミドホス微量検出~別の製造日も [02/16]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1203162398/
【食品】デンマーク原産で、中国の工場で加工されたサバ製品からジクロルボス 香川の食品会社、回収へ [02/18]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1203324351/
【中国毒食品】また中国から…「青島ニラ肉焼まん」メタミドホス検出[02/19]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1203428957/
【生協】中国製食品、「天洋」以外でメタミドホス検出… “微量で直ちに健康に影響はない” として自主回収は行わない方針[02/20]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1203492063/
【中国】使い捨て紙容器のサンプル検査で基準値を超える鉛、黄色ブドウ球菌も[02/20]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1203477771/
【国内】中国製冷凍とんかつから殺虫剤「ホレート」検出 「ユーコープ事業連合」が販売 [02/20]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1203518059/
【中国産食品問題】 今度は、猛毒「パラチオン」検出…みやぎ生協回収の「天洋食品」餃子の袋から
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1203512162/
【社会】点心からも殺虫剤検出 中国製、日本生協連
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1203521628/





毒ギョーザ「日本のせい」中国では「事件解決済み」
「日本に賠償求めるべき」との声も
日本での事件をほとんど知らされていない中国では、笑顔でギョーザにパクつく市民の姿が見られる(AP、クリックで拡大)
 毒ギョーザ事件をめぐり、中国国内で「事件は解決済み」との世論が台頭している。徳島県のケースで農薬は日本で付着したと判明したことで、中国メディアが一斉に≪ギョーザ事件と中国は無関係≫と報じたため、「事件はすべて日本のせい」との風評が生じた。「日本に謝罪と賠償を求めるべき!」との声まで登場する始末で、早急に幕引きしたい中国当局の本音が透けて見える。

 毒ギョーザ事件は広がりを見せており、みやぎ生協が回収した「CO・OP手作り餃子」の袋から、高濃度の「ジクロルボス」とともに、微量の強毒性農薬「パラチオン」も検出された。「中国犯人説」が強まっているが、現地ではどこ吹く風のようだ。

 ≪日本の徳島県がギョーザ中毒事件と中国は無関係と宣言≫。製造元の「天洋食品」がある河北省の地元紙などが16日にこんな見出しの記事を一斉に報じた。

 ≪徳島県知事は県内で発生した「ジクロルボスギョーザ」が一連の「中国ギョーザ事件」と関係ないと確定し、店内で不正使用された殺虫剤が原因と宣言した≫(「環球時報」)。

 国営通信「新華社」の配信を受け、これまであまり報じることのなかったテレビメディアまで大々的に報道。多くの人々には事件の詳細が知らされぬまま、「事件と中国は無関係」といきなり告げられた形だ。

 中国のネットもさっそく炎上した。≪言わんこっちゃない≫≪工場側は日本に損害賠償を求めるべき≫≪日本の大臣が謝罪しろ≫≪日本は賠償として今年の中国製ギョーザを全部買うべき≫

 目立ったのが≪国内の圧力をものともせず、真実を話すなんて感服した≫と、誤解の揚げ句に徳島知事を称賛する声だ。

 ≪知事の客観公正な精神は称えられるべき≫≪中日双方こうあらねば≫と反日意見のはざまで妙な持ち上げられ方もした。

 中国当局にも当初から「日本混入説」を望むかのような言動があった。

 中国の捜査状況に詳しい関係者によると、検疫当局は早々に「日本で混入したのだろう」との見方を示し、発覚から24時間以内に「問題は見つからなかった」と仮の安全宣言をしてしまった。

 懸命な捜査をPRする裏でこの態度は変わらず、中国当局と会談した日本の調査団は「露骨な言い方はしなかったが、日本で入れられたとほのめかす言い方を何度かされた」と明かした。

 極めつけは当局と工場が相次いで開いた記者会見。国家品質監督検査検疫総局は13日の会見で、工場内の混入の可能性を否定した上で「工場は対日輸出で発展、従業員も共同体であり日本に非常に好感を持っている」と擁護論を展開。中国系メディアも援護し、徳島のケースを尋ねて「われわれのギョーザと関係ない」との言葉を引きだしたり、「日本に謝罪や賠償を求めるのか」とわざわざ質問したりした。

 2日後には工場側が内外の報道陣を北京ダックや上海ガニが並ぶ豪華昼食に招待。その後に工場内を見学させ、最後に「われわれが最大の被害者」とぶち上げた。

 当局、メディア、工場が一体となったかのような連係プレー。前出の関係者は「中国では一定期間が過ぎると態勢を縮小し、事実上捜査を打ち切るが、早く幕引きしたい点では、それぞれ利害が一致する」と懸念する。
ZAKZAK 2008/02/21
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_02/t2008022123_all.html




中国農薬野菜は冷凍食品に? 生鮮品は厳しい検疫
2008.2.21 23:18
 ギョーザ中毒事件に関連し、中国製の冷凍加工食品からは、微量の残留農薬が相次いで検出されていることも問題になっている。微量の農薬が検出される背景に、中国側製造会社や生産者が過剰に農薬を使用した野菜を、意図的に加工食品へ回した疑いがあると、厚生労働省では分析している。厚労省は平成18年から検疫を強化し、生鮮食品の残留農薬検出は激減したが、加工食品は農薬検査をすり抜けていた。このため、同省からは「中国側に盲点を突かれた可能性がある」との声もあがっている。
 中国・天洋食品「CO・OP手作り餃子」で健康被害が出た事件では、100PPMを超える有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出された。厚労省は「量があまりに多すぎる。残留農薬とは考えにくい」(幹部)と、意図的な混入があったとみているが、その後、各地で相次いで検出された微量のメタミドホスやジクロルボスは「残留農薬の可能性が高い」(同)としている。
 ギョーザ中毒事件以前、メタミドホスなどが各地の検疫所で発見されるケースはまれだった。昨年1月~今年1月までの間、中国産食品からはメタミドホスが3件検出されたのみ。ジクロルボスは検出されなかった。
 生鮮食品で残留農薬が検出される割合は減少傾向にある。厚労省によると、今年度上半期(速報値)、1カ月平均の違反件数は28.2件で前年度より4割減少していた。14年の冷凍ホウレンソウから残留農薬が検出された問題をきっかけに18年5月から導入した検疫体制を強化した「ポジティブリスト制度」が効果を上げているものとみられる。
 同制度は国外で使われる農薬も基準値を設定。残留成分が一定量以上含まれている産品の流通を原則禁止できる制度だが、冷凍ギョーザなど加工度が高い食品はリストになく、検疫所での菌類検査に留まる。
 このため、厚労省幹部は「検査の厳しい生鮮野菜を避け、加工食品に検査がないと理解した上で、問題の殺虫剤を使った野菜を回していると予想できる」と話している。

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080221/sty0802212319011-n1.htm




国立七小 創立36年目で念願の校歌 校長奔走 児童らの思い一つに
2月19日8時1分配信 産経新聞
 東京都内の市立小学校で唯一校歌がなかった国立市立国立第七小学校(西弘美校長、児童数334人)。創立36年目にして待望の校歌が誕生した。14日には保護者や地域住民らを招いた発表会が開かれ、児童らは胸を張って「自分たちの校歌」を披露した。幾つになっても不思議と歌える小学校の校歌。3月の卒業式で歌う6年生たちは「卒業生で校歌を歌う第1号だ」と喜んでいる。(田中夕介)

                   ◇

 ♪たびしてみたい

 ♪いろんなところ

  〈中略〉

 ♪だいじにしよう

 ♪たがいのきもち

  〈中略〉

 ♪くにたちだいななしょうがっこう

                   ◇

 14日午後、同校体育館に児童らの元気な歌声が響いた。6年生の北島大貴君(12)は「『まなぶ みとめる たすけあう』のフレーズが一番好き。全員で歌ってみんなが一つになった。歌の力はすごい。校歌は僕たちの宝物」と話す。保護者の1人、肥後真弓さん(47)も「子供たちは家で耳に胼胝(たこ)ができるくらい歌ってます。やっぱりうれしいようです」と笑顔を見せた。

 市内には8つの市立小学校がある。このうち、昭和45年創立の国立第六小、47年創立の国立第七小、53年創立の国立第八小の3校には校歌がなかった。一部の保護者や教職員から「校名を連呼するような校歌は今さら作るべきでない」「国旗・国歌につながる」などの声が上がったためだ。

 しかし、地域住民や保護者から「卒業して思い出に残るのは校歌」などの意見が寄せられ、第八小が平成15年、第六小が17年に校歌を作った。

 西校長(55)は一昨年4月に着任し、驚いた。「市教委が一昨年に都の26市を調査したら校歌がない小学校はここだけだった」。文部科学省によると、校歌制定の規定はなく、統計もないが、担当者は「個人的には『ない』学校の話はあまり聞きません」。

 同校はこれまで、卒業式のための歌を作り、歌ってきた。しかし、他校の児童との合宿で校歌を歌う機会があっても七小の児童だけは歌うことができない。西校長は「他校の校歌を覚えてくる児童もいました」と苦笑する。修学旅行のバスでも校歌が歌えない。「なぜ、七小には校歌がないの」と話す転校生もいたという。

 「校歌は学校の象徴。校歌を歌うことで学校が一つになる。この学校にも校歌を作りたい」

 西校長はそんな思いで一昨年12月、教育長に校歌制定を願い出た。市は校歌制作費約130万円を19年度当初予算に計上、昨年4月から校歌制定に着手した。

 一昨年冬、全国でいじめ自殺を予告する手紙が文部科学省などに届く問題が起きた。この際、同校は児童たちに詩人の谷川俊太郎氏の本「ともだち」を読み聞かせた。それをきっかけに児童たちの心の悩みが氷解した。

 谷川氏の「子供たちの心の中に入っていく言葉」に心を打たれた西校長は「作詞は谷川氏以外にいない」と決めた。谷川氏は快諾。谷川氏の長男、賢作氏が曲を書き、昨年11月に完成した。

 児童らは音楽の授業で練習を重ね、2学期の終業式や3学期の始業式で歌った。西校長は「体が震えました。子供たちが大きな声で歌ってくれた」と目を潤ませる。廊下から鼻歌が聞こえることもあるという。

 幾つになっても不思議と歌える小学校の校歌。

 「校歌は助け合って生きていくことをつなげるもの。国立第七小を誇りに思ってもらいたい」

 西校長は感慨深げに話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080219-00000098-san-soci
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