テイルズな日々 - The days that are tales -

テイルズウィーバーで行く、エルフィンタ鯖(旧ルグ・トレネ)での津々浦々生活~。

会津田島祇園祭2011!

2011-07-24 22:09:48 | がんばれ、日本。がんばれ、福島

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どうもこんばんはです。

さきほど毎年恒例「会津田島祇園祭」の開催地である会津田島より帰還致しました。
その後お買い物&軽い仮眠を取りましたので、ややブログアップの時間が遅くなりました。

今年の祇園祭(ちなみに読み方は「ぎおんさい」。「ぎおんまつり」ではないのでご注意w)は、東北地方太平洋大震災の影響で開催も危ぶまれたそうです。ですが「自粛、自粛って言ってたら前に進めないぜ!(意訳)」といった意見もあり、「がんばろう福島!がんぱっぺ南会津!」の言葉を受け、無事開催されました。
それぞれの被災地がこうして少しずつ前へ進む中、遠く離れた地元のお祭りは自粛モード突入で殆どが中止している現状って院内どういう事?って思ったりしますが、何はともあれ開催できたことを嬉しく思います♪


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それでは出発編。7月22日金曜日。南会津の玄関といえば東武鉄道浅草駅。ここから長いローカル線の旅が始まります。
既に小中高校生は夏休みに入っていたことから、日光・鬼怒川温泉への特急はそこそこ混雑,個室に至っては満席状態になっていました。


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東武線浅草駅の上り階段を登るとそこが改札口。ここも昔から変わりませんなぁ^^;


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ご存知の方も多いかと思いますが、東武線浅草駅は「松屋浅草店(あの飲食チェーンではありませんw)」の建物の中に作られた構造になっています。その為改札口の近くには松屋へ入り口が数箇所備えられています。
松屋浅草といえば屋上遊園地が有名でしたが数年前に閉鎖。そして昔ながら百貨店ではありますが、時間があれば久々に行ってみたいと思っています。


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ちょっと時間がありましたが、改札をぬけホームへ。そこには赤城方面に行く特急「りょうもう」号が止まっていました。正面には「上を向いてがんばろう、日本」のコメントにあわせ、バックには東京スカイツリーが描かれていました。
そして目的地、会津田島方面は東武日光、新藤原方面と一緒に浅草駅を出発します。出発は10時50分,会津田島到着は15時10分。4時間30分の長旅となります。本当に長いです。はい^^;;


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東武線浅草駅の構造上、隅田川方面から一気に左に急カーブをした先がホームという事で、ホームに入ってくる列車は「ギーギー」大きな軋む音をしながら入線してきます。百貨店の中にあるホームともあり、大きな構造変更ができないのも浅草駅の欠点なんですよね。


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今回は浅草~会津田島間の往復割引乗車券「ゆったり会津東武フリーパス」を購入。仮に新幹線で会津田島まで行こうとすると、郡山経由で片道10k近くは吹っ飛びますが流石東武鉄道,何とお財布に優しいのでしょう・・w
そして今年もお土産も浅草仲見世でゲット。今年は奮発?して雷おこし3点セットを購入。うまいかどうか知りませんが(ぇぇ


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そして4時間半を共にする列車が浅草駅に入線してきました。ほぼボックス席で占める列車になります。当然トイレも常備しておりますw


座席に座って荷物を棚に置いた後、出発時間までボーっとする(ぇ
お客さんも続々乗り込んできます。大きな荷物を抱えている方は恐らく目的地は同じなぁと思いつつ、定刻の10時50分に電車が動き出しました。

東京スカイツリーを横目に列車は北を目指します。途中の東武動物公園駅までは区間快速。そこから会津田島まで各駅停車となります。ある意味拷問にちか(以下ry

車内は基本普通列車の扱いのため、ビジネスマンもいれば学生さん,そして観光客の方々など入り乱れております。これもまたこの列車の醍醐味でもあるんですけどね♪


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ウォークマンで音楽を聴きながら「ウトウト」しつつ、出発して約3時間。列車は鬼怒川温泉駅に到着しました。
ここで温泉客が半数ほど降りていきます。


そして新藤原駅に到着。ここで最後の列車の切り離し。浅草駅で6両編成だったのが4両,そして会津田島行きの2両編成のみとなります。
まぁ大体がここで新藤原の先に行こうとしていたお客さんたちが新藤原止まりの車両に乗ってしまってしまい、続々と車両を移ってきます。そうなると2両編成の車両はほぼ満席状態になりました。普段ならこんなに混まないのですが、やはり金曜日というのもあったのでしょうね。


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列車は進みます。川治,湯西川温泉といた名湯のある駅を越え、栃木県から福島県に入ります。福島に入ってからの最初の駅,会津高原尾瀬口駅に到着。ここはかの有名な国立公園・尾瀬国立公園への玄関。

そして会津田島の手前にある会津荒海駅。ここまで来ると、風景が山から町並みが少しずつ姿を現してきました。


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会津荒海駅を越え、列車は田島地区の街中を抜けていきます。そして祇園祭のメイン会場の一つである国道121号線は通行止めの準備が進められていました。そして駅前のヨークベニマルが見えてきました。ここまで来ると列車はゆっくりと速度を落とし、終着駅、会津田島へと入線します。


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そしてほぼ定刻の15時10分,会津田島駅に到着しました。駅前は既に祇園祭の脇を飾る露店街が始まっており、多くの人が訪れていました。


で、到着した当日。知り合いの方々に挨拶をするのですが、必ず出る最初の一言,「無茶苦茶寒いんですが!ww」
ご存知の通り、先週は日本に被害をもたらせた台風の影響で、それまでの温かい空気と冷たい空気が入れ替わってしまったことで、この時期としては稀の外気温が15℃という、夏を通り越して「秋祭り」の様相を呈しておりました^^;;
注:元々山の中なので、夜はこの時期でも10℃台になるのは結構あります。

なもので、到着した早々,ビールやサワーといった冷たい酒を飲んでも、中に入っている氷がいっこうに溶けず「何処かに熱燗は売っていないのかぁぁぁぁ!!ww」と騒ぐ人たちもww(自分は堪えていましたww

と、いうことで、初日は殆ど知り合いがいる場所から動かず、夜も早々にホテルに引っ込んでしまいました^^;


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そして二日目の23日。前日と同様に半そででは肌寒い陽気。でも祇園祭は朝一からスタートしています。
まずは祇園祭のメインイベントの一つ,「七行器(ななほかい)」。「日本一の花嫁行列」と称されるこの行列を見るために、沿道には多くの人たちが訪れ、カメラのシャッターを切っていました。
毎年朝が早い(午前7時40分位にスタート合図の花火が上がる)のですが、前日に酒を飲みすぎるとこれを見るのがかなりの「困難」になります(ぇ


行列が終了後、一旦ホテルに戻って少し休憩(ここでネットのチェック&昨日分のブログアップw)。その間、雲の隙間から待望の太陽が顔を出し、それに伴い気温もぐんと上がってきました。


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その後ホテルをチェックアウトし、早速街中に繰り出します。メインストリートの国道121号線の左右に多くの露店が出て、「美味しそうな匂い」を出しておりましたw。


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街中には所々に神事となる場所が多く設置され、当然の如く一般の方々は入れないようになっています。
そして党屋本陣では先ほどの花嫁行列に参加した方々が戻られ、神事の最中でした。それを見ようと多くの方々がいらっしゃっていました。


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そして会津田島祇園祭といえばこれ!,「大屋台運行」で使用される大屋台。田島地区にある「本町」「中町」「上町」「西町」の4つにそれぞれの大屋台があり、多くの人がこの屋台を押し,そして壇上(「芸場」とも呼ばれる)では子供歌舞伎が開催されます。


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午前10時30分からは神事「神輿渡御」が行われます。神が氏子の奉献した供物を受け取り、神輿に遷って町内を渡御し、御旅所を廻りながら町の隅々まで悪霊疫神を祓い、氏子の安全を保障する,というものです(一部wikiより抽出)。
お神輿というと、沢山の人たちが背負って回るというのが一般的なのですが、祇園祭のお神輿は台車を使って回ります。
「何故?@@」,それは自分も知りませんw


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田島地区からやや離れたところにある「祇園会館」。名前の通り祇園祭に関する展示が行われている施設になります。
そこには祇園祭の歴史,大屋台(復元),歴代の会津田島祇園祭のポスターが展示されていました。
以前は7月19~21日だったのですねー。南会津町としては「祇園祭を収益性が高い週末固定の日取りに」という声も多いようですが、祇園祭は「神事」であり「行事」とは異なるという,祭典元の神社の強い影響力があるのでしょうね。


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そして今回の田島祇園祭の祭典元である「田出宇賀神社」と「熊野神社」。神事の最中はもの凄い人だかりで、敷地内に入るのが億劫になるほどですが、その時間帯を外れれば「いつもの」静けさがある神社の面影になっています。
ちなみにここで「にごり酒」が飲めます。無料です。浴びるほど飲めます。そして酔っ払うと追い出されるという逸話も?(本当なのかwww


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日も傾き始める16時ごろより、メインストリートでは「大屋台運行」及び「子供歌舞伎」が開催されます。
歌舞伎の1演目に大体7~10分,それを大体10演目とり行い、演目と演目の間に大屋台に子供たちが乗せられた上で大屋台が運行されます。
過去に大屋台を押したことがある当方としては、日が高い間は「暑さ」にやられてしまい、熱中症にならなかったのが不思議な位ですが、それ以上に水分(注:成人の場合はお酒ねww)を取るので、何とか生きられますw
そして大屋台運行の「真の姿」を見せるのが、夜になります。


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そして時間は一気に進み夜。大屋台は夕方から続いて運行が行われております。
大屋台に備え付けられている提灯には火がともされ、芸場で行われている子供歌舞伎もライトアップされ一際華やかに見える一方、大屋台運行は「ある意味凶器」と化しますww

理由として(あくまで経験上)、子供歌舞伎が行われている間、屋台押しの方々は休憩所でお酒や飲み物などを振舞われます(これもちゃんとした理由があるそうです)。
一回の演目で10回あると最低でも10回の休憩があり、成人さんは酒を振舞われる→屋台を押す(酔いが一気に回る)→休憩所で酒が振舞われる→以下繰りかえし,となり、演目が終焉になると皆「馬鹿」になりますwww

と、なると屋台を押すのもかなり気合が入りまくってしまい、近くで見ている方はかなり危険を感じます。ちなみに今年は初日の運行中に写真を撮ろうとしたカメラマンが屋台に衝突,警察沙汰になる事態が発生してしまいました。


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それぞれの飾りなどが異なっており、とても個性的な大屋台。これを毎年組んでバラすという作業も、本当に大変ですよね。


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そして時間も21時近くになってくると、大屋台運行もクライマックスに向かいます。以前「けんか屋台」と称され、大屋台通しがぶつかるというもの。
現在では大屋台そのものに文化価値もありぶつけるまではいきませんが、それでも大屋台通しが近くまで寄るとかなりの迫力になりますw


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そして大舞台がやってきました。本町(町で一番東に位置する)大屋台が人の多くが集まる交差点の所で、隣町である中町大屋台との境界に向けて一気に運行するもの。「ある意味」一番の見所でもありますw
事前にそれぞれの大屋台の世話役が話し合っていますが、上記に書いたように皆お酒が入っているので、運行前から既に「危険なムード(外野から見て期待ムード=喧嘩w)」が漂っておりました。
本町の世話役さんたちはもうかなり酔っ払って、路上に座り込んでしまっておりますww


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そしてそれぞれの準備が揃い、本町大屋台が中町大屋台の世話役が立つ境界線手前止めるよう、本町の世話役が屋台押しに号令を掛け、一気にスタート!
一度目は手前過ぎて「やり直し!戻せ!(バックする)」の号令が世話役より檄が飛ぶ。目標となる地点にきっちり大屋台を止めるのが世話人の役目でもあります。
そして二度目のスタート。「ん。。ちょっと屋台のスピードが速くない?速いよね???ああああああ!!!!」と思っていたら、中町との境界線を約1mほどオーバーするという事態が発生!!


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こうなってしまうと、中町として自分たちの領域を足を踏み入れたという事で憤慨し、世話人同士による小競り合いが始まります。外野からは「期待してたこと」が見事に発生しましたww
こうなると警官や「しらふ」な世話人が間を割らないと、とても止まる事態になりません。今回の小競り合いで一部めがねが飛んで壊してしまった人など、若干ながら被害が発生しました。
前日に西町でカメラマンが接触したため、世話役同士でこうした事が起きないように注意していたと、知り合いの世話役さんから伺っていたのですが、、、まぁ後ずさりをしないということであれば、「これもまた祇園祭の風物詩!」としていいのではないかと思います♪♪


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そして大屋台運行も終焉に近づく23時ごろには街中の露店も片付けに入り、祇園祭の終わりを告げます(実際は24日まで神事としてはあります)。
こうして毎年のように片付けの情景を見ると、「ああ、今年も終わりだなぁ」とちょっぴり寂しく思ったりします。


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そして一夜明けた24日。駅前では前日まであれだけ人が居た駅前広場も今日の朝には誰一人おらず、ひっそりとしていました。
これも毎年のことですが、改めて「今年もありがとう,そしてまた来年!」という気持ちになります。
そして帰りの電車を待つために駅構内へ。いつの間にか出発を示す電光掲示板が液晶モニターに切り替わってる@@;
会津田島駅も変わるものですねww


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そして会津田島出発前の駅構内。向かい側のホームには展望列車などが止まっていました。
いつかは乗ってみたいなぁと毎回思っていながらも、結局未だ達成されていないのが悔しい所です^^;


そして夏の日差しが戻ってきました。この日差しがあと2日,前に来ていればよかったなぁと思いつつ、「また,来年!」と心の中で叫びつつ、浅草に向けて帰路につきました。


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長々となりましたが、最後に今回の祇園祭において今回の東日本大震災にて被災を受けた方々が、南会津町に避難をされています。
こうした寄せ書きなどを集めたものが掲示されていました。


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その中で大きな被害を受けた地域の一つである浪江町商工会青年部の方々が「がんばろう福島」のスローガンを受け、今回の祇園祭にて「浪江焼きそば」など出し、恐らく今回の露店ではNo1の売り上げだったのではないのでしょうか。
もちらおん自分も買いました♪。物凄く美味しかったです♪♪


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浪江町復興支援の一環として、売り上げを全額復興支援に使われる復興支援Tシャツを購入させて頂きました。


復興支援にはいろいろな形があると思っています。その一つがボランティアによる復興援助ですが、社会人ともなるとどうしても時間がとりづらくなります。
それを、こうしたお祭りに参加することで、間接的な復興支援に結びつくのではと思っています。それがどんな形であれ。

今回、「祇園祭で出来るだけ金を落とそう!」という気持ちを胸に、いろいろな福島の特産物などを購入して、復興の少しの手助けになれればいいと、自分は思っています。


がんばろう!福島!
がんばろう!東日本!


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