The Clinic Style

女性が健康でいるために・・
婦人科女医からのアドバイスです

子宮がんについて(5)

2008年02月22日 | 子宮がん

(つづき)検診で早期発見できる病気は限られていますが、子宮頚がんはそんな病気の1つです。

 さらに、HPV感染が原因ということから、自分が今、活動性のHPV感染があるかどうかを検査することもできます。HPV検査を通常の子宮がん検診とともに行えば、より精度が高まり、がん検診を行う頻度を減らすことができるとも報告されています。

 そしてさらに、欧米ではすでにこのHPVに対するワクチンが保険承認されていて、日本でも現在臨床試験が行われているところなのです。このワクチンにより、HPV16型、18型に対して5年間は免疫が維持されることがわかっています。このワクチンでどれだけ子宮頚がんを予防できるか完全にはわかりませんが、子宮がん撲滅への期待のワクチンであることは確かです。もうすぐ日本でも接種可能になると思われますのでみなさん注目していてください。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。