NPO馬人 『荒スポ』

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うつのみや競馬最後の日 エピソード・2

2005-03-29 | ツアー
 オレンジ色から群青色に変わり始めた空を眺め、ココロにポッカリと穴が開いたのを感じながら東武宇都宮駅にて下車。軽く腹ごしらえをし、“ラスト”まさに「うつのみや競馬」“ラスト”を飾る『内田大賞典』(GⅠ)へ向かう。

 裏路地という感じのユニオン通りを「とちぎ大賞典」走破時計くらい歩くと右手にライヴ会場『宇都宮HelloDolly』が姿を現した。
空はすでに漆黒の闇に包まれていたが、この場所だけはMr.PINKのように明るく輝いていた。
 内田利雄騎手はMr.PINKそして歌手としての活動ではリチャードと名前を変える。
 開場時間を過ぎても入店させてもらえない。どうやらリチャードは遅れているらしい。

 30分は待っただろうか、徐々に行列が動き出したかと思うと、入り口の前には全く見慣れないスーツ姿の男性が。下から上へと舐めるように見たのち、「(聴衆)お待ちしてました」「(男性)お待たせしました」のやりとりでスターと発覚。
 ライブハウスは初めてで少々戸惑い気味の編集長。真ん中にポッカリと一筋の道が見えたので、迷わず身体をねじ込みそのまま真っ直ぐ突き抜けると、ステージは目の前。かぶりつきの一番前に位置取り、絶好のポジションを手に入れた。

 開演されるまでの間に、「グリーンチャンネル」に出演した時にリチャードが歌った栄光のデビュー曲「あかね」がビデオ放映され、館内は徐々にヒートアップ。

 軽快なリズムにのり、「ひまわる」によるライブがスタート。内田騎手応援歌「PINKY PINKY」だ。
 そして、ひまわるちはるさんの「ミスターピンク!」の掛け声と共に拍手と大喝采の中、アンダーシャツ姿で主役のリチャードが登場! かなり緊張しているのが伝わってくる。
 まずはうつのみや競馬応援歌「Dirt Fantasy」からのスタート。歌い終わったリチャードが「この応援歌……届かなかったですね~……」とコメント。客席からも失笑を買った。
 続いて「Engage」。ちはるさんが作詞した力作とあって、「間違えたらまずいよね……」と言いつつもちょっと歌詞を間違ってしまい、ちはるさんの冷たい視線を感じながら熱唱。
 緊張がほぐれたのか、MCも軽快に進みリチャード絶好調。その勢いでいよいよデビュー曲「あかね」の曲紹介。「この曲は、『離れ離れになってた夫婦が、改めて“あぁ、やっぱり良かったんだ……”って』、ねぇ……そんな曲」と言いつつ、ひまわるの柴田茂樹さん(ギター・作詞)に話を振る。
すると「え~、違いますよ~。『淡~い恋物語』……」「えっ、初めてもらった時、“なんでこの人、うちの内情良く知ってるんだろう!!”って。あの頃ちょっと冷めて……」「あ~あ~あ~、身内の方もいらしてますからぁ、あまりそういう話はぁ」となぜかプチ漫才に発展。
そして柴田さんが「……もう歌行かないと」とオトし(?)、ようやく歌へ。
歌い上げるリチャードの甘い歌声が、曲を引き立てた(いや、相乗効果か)。で、第1部終了。

 休憩の合間、オリジナルカクテル『ミスターピンク』(ピーチフィズのソーダ割?)を味わいながら「ブライアンズロマン」「ベラミロード」の栄光への足跡ビデオを観賞。改めて名馬と実感する。

 続いて第2部は「ジャンケン大会」。またしてもアンダーシャツ姿の内田騎手から愛用品・競馬グッズを奪取する企画。
1回戦は「負け残り戦」。『ジョッキーは常に勝利を追及し続ける! だから、(内田騎手に)勝ったら×、アイコも“同着”だから×』という説得力あるルールのもと、「最初はグー! ジャンケンポン!!
……なんと、いきなり7人に激減。
さすが内田騎手、見事圧勝!(しかし、『勝利を追及し続ける!』はずが、早くも1回戦出番終了 ^^; )
幸か不幸か、その中には特派員も含まれていた。
 「ベラミロードのゼッケン」「オオタワラのゼッケン」「ステッキとアブミセット」等々豪華賞品(誰か詳細教えて)を狙い、“負け組”の7人が“勝ち組”の『羨ましいぞ光線』を浴びながら、闘志を燃やし相互の勝ち残り戦。
最初はグー! ジャンケンポン!!」「おめでとうございます!」内田騎手が渾身のサインをして次々と無くなるグッズ。そして、我らが特派員は見事「ステッキとアブミセット」をGET!
 2回戦以降は、普通に勝ち残り戦で進められた。目玉商品「使用済み勝負服」やレア物「変身セット(サングラス&“訳あり”マフラー)」も放出されていく。
 内田騎手のサインが長引いている間に「三井騎手~? いらっしゃいますか~?」Mr.BLUEこと三井健一騎手のことだ。
ステージに上がった“ミッチー”の「今日、運良く出させていただいたスーパースターJCC3で使用したものを……」で、さらにヒートアップ。
三井騎手、今後の進路は?」「まだ決まってませんが、道営とか……オーストラリアとか……」の発言で客席も大盛り上がり。退場する三井騎手へ編集長・特派員の「頑張って!」を皮切りに大声援がウエーブのように続く中、「ジャンケン大会」も終了。
 第2部の終わりは、柴田さんが故郷「あしかが」をイメージして作った「大きな河」。ピアノとボーカルの『内田騎手バージョン』でしっとりと締めくくった。

 “ラスト”への合間は、柴田さんの力作ビデオ「ありがとう宇都宮競馬」。
終わった後、客席からは自然と拍手が……。

 “ラスト”第3部。
 ひまわるのメンバーが最初に登場しコメント。終わりが近づいてきたのが、ひしひしと伝わってくる。
 やっと洗濯&乾燥が済んだおなじみの勝負服に着替えたリチャードが再登場。
今後の予定がまだ決まっていない……」と語り出すと共に、客席からも嗚咽が聞こえてきた。それを感じ取ったのかリチャードも次第にウルウル……。
これからもMr.PINKをどうぞ宜しくお願い致します!」と締めの言葉。
そして“ラスト”は宇都宮競馬場エンディングテーマ、ベラミロード歓送歌の「We never say good-bye」へ……。

 拍手喝采の中、退場していくリチャード。みんなの視線が背中を後押しする。
その言葉はもちろん「頑張れ! Mr.PINK!
 “ラスト”はひまわるのメンバーと一緒に『うつのみや競馬、バンザイ!』で締めくくった。

 内田騎手は終了後も外で精力的にサインをして“ラスト”までファンを大事にしていた。


P.S.次の日、とても気になっていた「あしかが競馬場」に帰宅途中、足跡をつけた。
    コースは調教で使用しているようできれいに整備されていたが、スタンドは……。
    「あしかが競馬場」の場外発売も年度末で終了。跡地の予定も決まっていない。


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1 コメント

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ありがとうございました。 (ひまわる・柴田茂樹)
2005-04-01 15:39:00
内田大賞典の素晴らしいレポートありがとうございます。

当日は皆様に盛り上げていただいたおかげで

忘れられない夜となりました。

いつかどこかで内田大賞典を開催の際には

ぜひまた一番前でご観戦くださいね。

ありがとうございました。

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