徒然日記~港幸樹’sブログ~

道産子・港幸樹のブログです。

MOZART!楽曲解説

2010-10-24 08:49:57 | 舞台
ついに初日まで二週間をきりました!
ボヤボヤしてたら間に合わない(-.-;)という事で、引き続き張り切って楽曲解説ですo(^-^)o
M11は父レオポルトのアリア“モーツァルト!”の中でも屈指の名曲“心を鉄に閉じ込めて”です。
この曲に関しては今さら解説など必要なく、とにかく聞いていただければそれで十分なのですが、あえて申し上げるとすればその荘厳なリズムでしょう!
表拍で淡々と刻まれる伴奏がとても厳粛で信念のようなものを感じさせ、前奏だけでレオポルトの心中が大変効果的に表現されています。
個人的にはTHE BEATLESの名曲“Let It Be”に通じる崇高さをいつも感じています。
お次はシーンがガラリと変わり、ウェーバー一家によって歌われるM12“マトモな家庭”です。
レミゼラブルのテナルディエよろしく、いつの時代にもしたたかに生きていく面々は必ずいるわけですが、今回は阿知波さん演じるセシリア・ウェーバーがその代表として作品にアクセントを加えています。
内容は、モーツァルトがマンハイムでウェーバー一家にお世話になり、後に結ばれる事となるコンスタンツェとの出会いのきっかけを描いているのですが、史実通り最初はアロイズィアと恋仲にあった様子も匂わせながら描かれています。
音楽的な聴き所は、途中アロイズィア・ゾフィ・ヨゼファによる三重唱ですが、ここは確実にキャッツのジェニエニドッツの三重唱にそっくりですので要チェックです!
そして、この作品のテーマでもある家族の姿が描かれているのも重要なポイントです。
最後はM13“パリ旅行”
相変わらず息子に頭を悩ませている父レオポルトは、マンハイムの誘惑から抜け出させるため、パリに行くように手紙を出します。
また、母親の病状も思わしくなく、現在の状況とレオポルトの心情が吐露されますが、そこにはM11のような崇高さはなく、曲調も重々しく(モーツァルトの曲では深い意味をもつト短調というのも興味深いです)先行きに暗さを感じさせるナンバーです。
ちなみにこの曲のモチーフは後々再び使われるので覚えておくといいでしょう。
僕は勝手にレオポルトの苦悩のテーマと名付けていますが、第二テーマ(マンハイムで母一人~)が“雪の華(中島美嘉)”のサビによく似ていて、それが個人的に切なさを誘う一曲です。
では、今日も元気に行ってきます!

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1 コメント

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素晴らしい解説 (きょう)
2010-10-24 18:44:54
1曲1曲の詳しい解説、ありがとうございます。
解説の記事全て読ませて頂きました。
シーンが蘇ってきます。当日は、港さんを捜さないと…。
あと、今声楽レッスンで「星から降る金」を練習してます。


http://blog.livedoor.jp/spd_blue/
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