徹頭徹尾ブログ TTTB.info

元祖・吉祥寺!徹頭徹尾
TTTB.info 徹頭徹尾ブログ 徹頭徹尾BLOG TTTB-BLOG

大徹頭徹尾08’のみどころ17 adaptor

2008年12月27日 | 大徹08’見どころ満載
adaptor (by MKY)


02:00-cheeky


2008年は「春・夏・秋・大」と4回の「徹頭徹尾」を祭った。

4枚の公式ミックスが残った。


TTTB MIXを制作したDJたちはみんな良い仕事をしてくれた。


adaptorは「夏」を担当し、その存在を示した。


conomark、SHIGA、うえはらじん、JAHTOME、adaptorら、

吉祥寺の若いDJたちはジャンルと固定概念の垣根を飛び越える

喜びを知って居て、それでいてそれぞれに立ち返る母体を持って

いる。フリージャズがメインフレーズと即興の宇宙を行き来する

ように、自分のルーツとなったスタイルと新しく知った異次元の

音との融和を計る試み。そこに自分の気分を込めて放たれる盤は

DJという主観と客観のメルトゾーンに在るものだけが生み出せる

心地良さをともなって聴く者のからだやこころを踊らせたり深め

たりするマインドミュージックとなる。


adaptorは徹頭徹尾を大切に思ってくれる男で、このミックスにも

随分と腐心してくれた。期待と自己表現欲求との狭間で揺れる職業

「DJ」。その揺れっぷりがグルーブになり、何かが「鳴り」始める

と箱が鳴り出す。人が踊りだす。会話が弾み、ポジティブなアイデ

アと行動するための活力が生まれる。思考が深まる。意識が高まる。


それで、

2008年の7月に炸裂したグルーブを閉じ込めた「夏徹ミックス」が

遥か5ヶ月後の12月の今、ツアー先の大分のアジトのスピーカーで

爆音で鳴らされているという事自体が、とても面白いことじゃないか

とおもう。僕はそれを聴きながらこれを書いている。


目の前の窓からは流れる雲がみえる。観照する。

冬のダイナミックな空。眺めてるだけで何かの息吹を感じる。


心地よいグルーブというのもそういうものなのだとおもう。


音楽を奏でるものというのは、そこを求め始めたときに求道者となり

自然や出来事に対して開かれた感性とこころを得る菩薩道が始まる。


しがない暮らしと東京の街のグルーブの中でヴァイナルに思いを託す

そういうライフスタイルでずっと真剣に楽しもうと楽しませようと

やってきたDJのバイブスは、例えば今日の大分でも同じような気分を

象徴しているような気がして、日本中か世界中で起ころうとしている

大きな価値観の転換期が近づいているその精神を代表する数多の表現

のひとつとして、しっかりとそこに生えているのだ。


フロアの喧噪から離れてひととき、隣のチーキーのカウンターで別の

酒が呑みたくなったら、adaptorが廻す時間帯にシメイ呑んで酔っぱ

らってしまうのもいいかもしれない。


最新の画像もっと見る