自民 鶴保参院予算委員長が発言
自民党の鶴保庸介参院予算委員長は8日、同党の和歌山選挙区候補の応援演説で「運のいいことに能登で地震があった」と発言しました。
鶴保氏は和歌山市で開かれた選挙区候補演説会で、都市と地方に拠点を置く「二拠点居住」について語る中で「運のいいことに能登で地震があった」と発言。輪島市で被災した住民が避難先の金沢市でも住民票がとれることを「やればできるじゃないか。チャンスです。二つの地域で住民票がとれるようになった」と話しました。
演説会では石破茂首相も能登半島地震について触れ国が主導するイタリアや台湾の災害対策を示し、自治体に丸投げの日本の災害対策を棚に上げ「世界一の防災大国にする」と述べました。
議員資格問われる
田村委員長が批判
日本共産党の田村智子委員長は9日、遊説先の岡山市で会見し、自民党の鶴保庸介参院予算委員長が、「運のいいことに能登で地震があった」などと発言したことについて記者にきかれ、「議員の資格が問われる」と述べました。
田村氏は、「あれだけの災害で被災者は本当に苦しんでいる」と指摘。同時に、「自民党政治がこれまでやってきた復興の考え方があらわになった」とも強調しました。阪神・淡路大震災はじめ、「被災者の生活と生業(なりわい)をどうやって立て直すかを無視して、『復興』を進めた。能登でも支援を打ち切る動きがある。(鶴保氏の発言は)いわば自民党の本音がでたものではないか」と批判しました。
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