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神風が吹くなんて

2025年06月11日 12時14分18秒 | 一言

 きょうは入梅。列島は続々と梅雨に入り気象庁は大雨への警戒を呼びかけています。異常気象が続く今、天気の変化を予測し知らせる予報はますます重要になっています。

 命を守るための予報。それに生涯をかけた気象学者の増田善信(よしのぶ)さんが亡くなりました。太平洋戦争が始まった年に京都の宮津測候所に勤務。日夜屋上にのぼっては観測する日々でしたが、そのうち気象情報は暗号化され、軍事機密に。

 予報を頼りに生活していた農家や漁師たちに天気を知らせることができない心苦しさ。その後配属された海軍基地では二度と帰ってこない仲間らに予報を伝え、見送りました。

 終戦をむかえた最後の夜。酒の席で国民学校の教師に八つ当たりを。「神風が吹くなんてでたらめをあんたたちが子どもたちに教えたからこんなことになるんだ」。自分も神風なんて吹かないことを知っていたが、言えずにいた悔恨とともに。

 不合理なことがまかり通る世の中にしてはならない。戦後の思いは「黒い雨」の実態調査にも。どこに降ったかを示す独自の「増田雨域」を発表し、国に置き去りにされていた被爆者に光をあてました。再び科学を戦争に利用させてはならないと、学術会議を政権から守る行動にもいち早く。

 増田さんは、あの侵略戦争に命がけで反対した日本共産党の一員であることを誇りとし、亡くなる直前まで「赤旗」の拡大に尽力していました。101歳の大往生。いつも見上げていた天にのぼった善信さん、本当におつかれさまでした。


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