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てしかが自然学校

道東の弟子屈町(てしかがちょう)で、活動する日々のあれこれ

原野のもりの木育ひろば2016.10.30(日)

2016-11-02 21:54:49 | 原野のもりプロジェクト
馬による森のお手入れの第2弾。
9月の林間放牧に引き続き、風倒木を馬に運び出してもらう「馬搬(ホースロギング)」を実施しました。

今回「大沼流山牧場 Paard Musée」さんよりやってきたのは
ベルギー生まれ、ベルジャン種のオスカ君4歳。
人間の年齢に換算すると”男子高校生”くらいの活きのいい大きなお馬さんです。

原野のもりにバタバタと倒れている風倒木。
これらを、馬につないで、引っ張り出してもらいます。


流石に「馬力」とは言ったものでパワフルに引っ張ってくれていました!

前から聞いてはいたのですが、馬の通れるところであれば引っぱり出せるので
ここ原野のもりのように、カラマツの間で成長しつつある広葉樹を傷めずに済みますし
既に開通している散策路を利用すると丸太を引きずることで道がどんどん均されていきます。
うーん、もっと初期の段階に来てもらえばよかった…。
これから森を拓こうとしている方、オススメですよ!

さて、馬の作業している傍らで
いつもの木育ひろばも開催していました。

たき火では差し入れのサツマイモを焼いたり


馬と削り馬。


休憩中のオスカ君とふれあってみたり


そんな外の様子を眺めながら、室内では精油入りの保湿クリーム作りやマッサージなど
いつものセラピープログラムもやっていました。


気になっていた(かつ人力で手に負えなかった)、倒木たちが何とか片付いて助かりました!



そろそろ積雪する季節。
馬が整備してくれた場所の仕上げなどしながら
冬を迎えたいと思います。



(はぎわら)

林間放牧の結果

2016-10-17 16:11:59 | 原野のもりプロジェクト
9月に原野のもりで実施していた馬の「林間放牧」。
カラマツ林内のササなどを馬に食べてもらって、森のお手入れをしようというものです。

9月3日に行われた木育ひろばにて
参加者のみなさんとふれ合ったどさんこ馬の親子とポニー1頭が林内に放牧されました。
イベントの様子はコチラ



林間放牧の効果はいかほどに…と思いながら定点写真を撮っていましたので
その結果をどうぞ!

■2日後・・・最初は網目状にササが無くなっていき…



■3日後・・・ササの無い範囲がどんどん広がっていきます。



■6日後・・・どんどん広がっていきます!



■10日後・・・ササの茎が残るのみとなりました。



別地点からのビフォーアフターもどうぞ。

ビフォー


アフター

なんということでしょう!

いやぁ、正直なところ、こんなにきれいに整備ができると思ってなかったです。
今まで、刈払機で化石燃料を消費しながら汗水かいてがんばったあの労力はなんだったのだろうかと(笑)。

がんばってくれた馬たちは、今回協力して下さった「大沼流山牧場 Paard Musée」にすでに帰っています。
今度は、暴風雪や台風で倒れてしまったカラマツの搬出(馬搬)の作業。
今月末に実施予定ですので、近日ご案内いたします!

(はぎわら)

原野のもりのオトナ木育ひろば 2016.9.10(土)

2016-09-11 14:21:52 | 原野のもりプロジェクト
日頃の木育ひろばは、老若男女問わず受付していますが
「オトナ木育ひろば」は大人のための木育活動。
今回は、酪農学園大の横田先生をお招きして
ストレスの解消方法と木育活動という、大人向けのテーマで活動しました。

アカエゾマツ精油のクリームを腕に塗り
香りを嗅ぎながら安静にするために
横田先生からストレスホルモンなどについて講義を受けます。

かいつまんで言いますと
・ストレス解消には睡眠(記憶の整理)が必要
・良い睡眠を上手く導入するためにセラピー(香り)、運動が有効
・香りと気分は連動するということが明らかになってきた
…というところでしょうか(間違ってたらごめんなさい)

ストレスの度合いは、唾液中のコルチゾール量で測れるとのことで
木育活動の前後で唾液のサンプリングもしました。


今回は「香り」を浴びるために、アカエゾマツの枝葉を蒸留して精油を採る作業や
たき火、薪割り、パン焼きなどなど適度な運動もしました。


枝葉をハサミで切る作業に没頭したり木とふれあって汗を流したり。
のんびりとした時間を過ごしておりました。

次回は
さらに没頭できる木工を予定しています。
お楽しみに!

(はぎわら)



原野のもりの木育ひろば2016.9.3(土)

2016-09-07 11:49:13 | 原野のもりプロジェクト
ようやく今年度最初の木育ひろば。
長雨続きの今シーズンですが
暑くもなく寒くもなく、まずまずのお天気の中開催できました。

ニュースでもご存知の通り、連続して通過していった台風は
原野のもりのカラマツを何本も倒していきました。
みんなの遊び場でも1本倒れてしまっていたので
みんなで撤去。自分の遊び場を整備しましょう!

やはり、引っぱる作業は「うんとこしょ、どっこいしょ」なんですね。
大きなかけ声で引いてくれました。
(重すぎたので、このあと大人が手伝っています笑)

いつものたき火で、棒巻きパンやマシュマロ焼きも。
ちょっと薪が湿気っていたので、やや煙たい感じでしたが
集中して火と向き合う姿も。


この日のランチタイムは、外で過ごす人が多かったです(^^)



さて、今年はお知らせしていた通り
森の整備に馬の力を借りることにしました。
まずは、カラマツ林内の草刈り(林間放牧)を担ってくれる、どさんこ馬の親子2頭と、ポニー1頭がやってきて
馬を連れてきた大沼流山牧場のスタッフさんが馬とのふれあい体験を提供してくれました。


ブラッシングや引き馬、乗馬など馬とのコミュニケーションを図っていきます。
引き馬では、こっちに行きたい子ども、行きたくない(草を食べたい)馬といった
両者の駆け引きがなかなか見ものでした(^^)

最後には、馬たちを放牧する場所に連れて行って見送ってきました。

電気牧柵で囲った範囲のササなどを食べてこれから1ヶ月ほど、原野のもりで放牧される予定です。

今月中に、また木育ひろばは開催予定なので
林間放牧の途中経過が見られることでしょう。
またご案内いたします!

(はぎわら)

中学生の林業体験2016.7.7

2016-07-15 14:01:37 | 原野のもりプロジェクト
弟子屈中2年のみなさんが、原野のもりにやってきました。

「林業体験」がしたい、というご要望をいただいていたのですが
私どもが林業を語るには程遠いので、そこは林業のプロフェッショナルにもご協力いただいて
総勢60名ほどの中学生の受入れをしました。


ここ、原野のもりはカラマツの人工林です。
林業についてのお話や、どれぐらいのサイズの木が何本あって
どれくらいの材積になるのかを実際に測ってみる実習を
根釧西部森林管理署の方々が教えてくれました。



てしかが自然学校チームは
いつもの、木育ひろば形式で
森のお手入れ→たき火や薪割りといった
木とふれあう時間を作りました。

混み合って生えている広葉樹を間伐したり
倒れているカラマツを引っ張り出したりして、空間を整備しました。


搬出した広葉樹は、マシュマロを焼くために枝を切って有効利用。


カラマツは薪割りをして、エネルギーとして利用できるように残しておきます。

一休みしたい時には
カラマツ積み木の仕上げをやってみたり、ハンモックで休憩したり。
こんな時間もアリです。

先生は自らの昼食をダッヂオーブンで仕込んでいましたね!


木陰のランチタイムも気持ちよかったです。



弟子屈町は国立公園にも指定されているような豊かな自然林がありますが
一方で、人の手で整備された人工林もたくさんあります。
人工林での活動も通して、森を見る多様な視点を身に着けてもらえたら嬉しいところです。

それにしても、中学生パワーは素晴らしいもので、一気にいろいろ片付きました。
月イチぐらいで来てくれないかなぁ(笑)。


<2016.8.30追記>
北海道森林管理局ホームページにも
当日の様子が掲載されています。
記事はコチラ


(はぎわら)