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軽井沢にオープンした貸ギャラリー「ぎゃらりー御水端」のブログです。

クリストファー・J・ラフルアー氏 「景観の手触り」

2017-04-25 18:38:47 | ギャラリー御水端
今回は被写体の質感をクロスアップした景観を対象に作品を展示、自然保護を訴える。



以下はラフルアー氏のコメント。
「写真は様々な理由で観衆に喜びを与える。
写真には明かりが必要で、光の質である光度、色、陰影の濃淡が写真の完成度に、もっとも影響を与えると、多くの者が論じている。
アウトドア派の写真家は、ひときわ美しい明り、薄雲りの夕闇の柔らかい光に暗示を受けて、撮る対象を追い求めるとよく記している。
ただ、見る人を納得させる力強い写真には、被写体の質も大切だ。くっきりとした山の稜線や、花の近影が見せる美しいディテールが見る人の目を捉えるのだ。」
展示期間は2016年8月12日から8月25日まで。

続・ぽおとれえとあるばむ 

2016-07-05 17:09:16 | ギャラリー御水端

尾崎三吉追想写真展



戦後70年の節目の2015年9月に女優原節子さん、前年同月に山口淑子(李香蘭)さんが逝去されました。
原節子さんが小津安二郎監督のお通夜を最後に事実上1963年に引退、山口淑子さんは、東宝の故山本嘉次郎監督の作品「東京の休日」(1958年)が芸能生活20周年記念映画となり、この機に銀幕から引退されたことは多くの映画ファンが記憶するところでしょう。
この引退記念映画で、原節子さんと山口淑子さんは共演されていたのですが、ほかに共演された男優、女優はその後の映画界を牽引する豪華な顔ぶれでした。
戦前女性ポートレート作家として活躍した尾崎三吉は、原節子さん、李香蘭(山口淑子)さんを始め女優を撮り続け、昭和14年に「ぽおとれえとあるばむ」を出版する好運を得ましたが、中国戦地に赴いている間にネガフィルムのすべてを焼失していました。
戦後も女優のポートレートを撮り続ける機会に恵まれ、今回展示の女優シリーズは、2011年に「ぎゃらりー御水端」オープニングイベント「追想写真展 ぽおとれいとあるばむ -銀幕のマドンナたち-」に続く戦前のモノクロ作品、戦後のカラー作品を展示します。



「ぎゃらりー御水端」は、ロケ撮影の拠点として使用していた別荘を改装し、個展、グループ展など手軽にご利用いただけるリゾート地ギャラリーとして生まれ変わりました。

尾崎三吉 写真展(予定) 2016年

2016-03-09 17:33:21 | ギャラリー御水端
今年のテーマは、「女優」。
現在、企画準備中です。


昨年11月末、原節子さん(享年95)が、9月5日

に肺炎で亡くなっていたとの訃報がマスコミに

伝えられ、週刊朝日12月11日号の表紙に、引退

当時のポートレートが掲載されました。





戦前にも週刊朝日の表紙にチャイナドレス姿

で登場されていましたが、このときはカラー

写真ではなく「人着」、つまり人工着色で

した。戦後70年の節目の年になくなられたの

も偶然でしょうか。

伊丹万作最後の脚本・監督の「巨人伝」

では、フランス革命を西南戦争の時代に舞台

を移した「レ・ミゼラブル」を翻案した作品

のなかで17歳の原節子さんが、コゼット役を

演じられていました。


巨人伝1938年/東宝/127分/35mm/白黒
大河内伝次郎(左)

クリストファー・J・ラフルアー展 「私の日本庭園」2015

2016-03-09 16:39:55 | ギャラリー御水端


今回のテーマは「庭園」、それも日本庭園。



人の手の加わらない自然の「荘厳さ」を通時的

と仮定するなら、自然を模して恣意的に造られ

た庭園は、「今、ここで」といった同時性、

たとえば梅の花弁が庭石の上に散る様を楽しむ

といったことなのだろうか・・・。

展示された作品は、観る人をそんな時空の世界

へいざなってくれる。


展示期間:2015年8月12日から8月25日まで