上海で今年の元旦に初詣に行った時の話です。
中国で過ごすお正月でも、
やっぱり初詣行きたい!
こっちには神社は無いけど、お寺でもいいよね!ということで、
私達がお参りに行ったのは龍華寺。
三国志の呉の孫権が建てたお寺が元になっているという
由緒正しいステキなお寺なのです。
上海に住んでる日本人に人気の初詣のお寺は
静安寺だそうですが、
私は個人的に龍華寺がお気に入りなので、
昨年も今年も龍華寺で初詣です。
静安寺は上海の街の中心部の交通に便利な場所にある立派なお寺で
確かにあちらも素晴らしいお寺なのですが、
建物も仏像も黄金色にキラキラピカピカ輝きすぎているところが
なにやら眩しすぎて(笑)
なので、どっちかというと庶民的雰囲気好みの私は
素朴で庶民的な龍華寺が好きだなあと思うのですね。
で、行ってみました龍華寺!
西暦の元旦ですが、
休日のためか、お参りに来た中国の人でいっぱいでした。
線香を買って火をつけて、
東西南北天に五方向におじぎをするという
中国式の線香の儀式をします。
これやると、
中国のお寺に来たよー!というムードが高まって
楽しい気持ちになるんですよね。
しかしこの日は境内に人が多すぎて、
ぎゅうぎゅう詰めの中で
皆が五方向におじぎをしまくるので、
他の人の線香の火があたりそうでドキドキしました。
特にダウンコートの外側の化繊布地は
一発で穴が開くので注意ですよね(^^;)
線香お供えした後は
大仏様に向かってお参りです。
中国語の先生にあらかじめ
「中国式のお参りの作法」
をガッチリ教えてもらってきたので、
今年はちゃんとした中国式でやってきましたよ。
「中国式のお寺でのお参りの作法」
1:仏像の前には大抵、座布団のようなものが置いてあるので、
それを利用しつつ、まず土下座のような形になります。
2:この時、手のひら・足の裏側・頭の頭頂部はすべて
天井方向に向けます。
両手のひら・両足のひら・頭の五か所をすべて
天の神様に見せることが重要なんですって!
(ちなみに。
お墓参りの時は、土の下にいるご先祖様に見せる形になるので、
両手のひら・両足のひら・頭の五か所はすべて
下方向に向けておじぎするのだそうです。なるほど~!)
3:手足の内側を上に向けたままで、
土下座のおじぎを三回!
で、完了です☆
さらに余談ですが、
立ったままで拝礼する場合。
手を合わせて三回おじぎしますが、
その時の手の形も重要なんですって。
日本のお参りでは
「おててのシワとシワを合わせて、なーむー」
なんてCMがあるように、
普通は両手のひらをぴったりくっつけて手を合わせますよね?
でも中国では
「おててのシワとシワを合わせて、なーむー」
してはいけないんですって。
中国の本式の作法では、
両手のひらの間に少しだけ丸く空間を作りつつ
手を合わせるんだそうです。
これは、手のひらを合わせた中に
神様を包みこんでいるイメージなんだそうですよ。
由来を聞くと、なんだかステキな感じがしますね(^^)
龍華寺には本殿以外にも
たくさん仏像や羅漢像があったので、
そちらの方ではこの
「おててのシワとシワを合わせないで、なーむー」
してきましたよ。
そして最後は、
お寺の売店で
縁起物を購入してフィニッシュです。
まずは
財布に入れる仏様のカード。
おお…神々しい☆
ちなみにこれは
干支によってデザイン(効能も?)が違うので、
売店で自分の干支を申し出て買わなくてはなりません。
「我属○○」と言えばOK!
そして、年始の中国の縁起物といえばなんといってもコレ!
干支ごとのラッキーアイテム石です!
これは干支ごとに決まっている
その年のラッキーな色の石に
その年の守護神獣の絵を彫ったもの。
石には紐がついていて、
中国の人は大部分の人が
こんなラッキーお守りを
ペンダントやブレスレットとして
いつも身につけているのです。
なんだか縁起良さそうだし、
アクセサリーとしてもアジアンテイストで
結構かわいいなあと思っていたので
私もずっと欲しいなって思っていたのです。
お寺の売店には
干支ごとの今年のラッキー色&守護神獣&ラッキー方角
&運勢などが書かれているものが飾ってありました。
↑こんなのです。
日本の占いとも似ていて面白いです。
ではいよいよ、私のラッキー石を買ってみましょう!
(ちなみに、お寺で物を買う時は中国語では
「買」じゃなくて「請」と言うそうです。)
買ってみた私の干支のラッキー石は
こんな感じでした。
うわっ!想像以上に可愛い…!
小鳥のモチーフ?
ふつうに、かわいいなあ。
ヨーロッパのアンティークなペンダントのような
雰囲気すらするではないですか?(言いすぎかな?)
私の中国語の先生が持っていたのは
麒麟のモチーフだったので、
そんないかにも神獣っぽい動物の絵が来ると思っていた私は
拍子抜けでした。
しかし!
後で詳しく調べてみたら、
実はこの小鳥も中国の神獣の一種だったのです。
これ↓はこのラッキー石が入ってた箱です。
この神獣の説明、
そして私の干支の今年の運勢が書いてあります。
中国語の先生に手伝ってもらいながら
解読したところの内容はこんな感じでした。
この神獣の名前は
『喜鵲』(シーチュエ)。
中国では古来より、
吉兆を知らす鳥として知られているそうで、
何か良いことが起こる時に、この鳥が鳴くのだそうです。
この鳥は、今年一年あなたに
たくさんの幸運を知らせてくれる。
この干支の人は今年、
秋の実りのように豊かで素晴らしいものが得られる一年になる。
仕事はうまくいく。
あなたを手助けしてくれる人がいる。
素晴らしい気持ちになることが多い。
『喜鵲』のアイテムや、
黄色やオレンジ色のものを
身につけていると良い。
(だからこれは
オレンジ色の石に『喜鵲』を彫った縁起物だったんですね)
ラッキーな方角は、西。
又は寝床の頭の方向。
飲食時の衛生状態には注意すること。
何か細菌にやられるかもしれない。
ーーとのことです。
だいたいすごく良いことが書いてあって嬉しかったのですが、
最後のお告げは
今年は食べ物で腹痛を起こしやすいってことですよね…?
自由奔放に食べまくっている私のこちらでの生活では
いかにもありそうでコワイなあ…!
うーんドキドキ。一応注意しとこう(^^;)
まあそれはともかくとして、
中国式の縁起物&占いも
面白いなあと思った楽しい体験でした。
ちなみに中国の人はたいてい、
このような縁起物をずっと肌身離さず身につけているそうですが、
私はなんとなく、朝から夕方までだけ身につけています。
『喜鵲』さんも
私にパワーを送りっぱなしでは
疲れるんじゃないかと思うので、
夜は休憩して下さいね、という感じで(^^;)
そんな感じで、
今年の初詣も楽しく過ごすことが出来ました。
お寺で頂いたパワーでこの一年もがんばります~!
中国でのお参りの仕方、日本とはだいぶ違うのですね。面白い!
とても勉強になりました。
そして、ラッキーストーンのデザインが
とても可愛らしくて良いですね♪
吉兆を知らす鳥なんて、素敵です。
今年1年、この鳥がきっとカナさんに幸せをもたらせてくれるのでしょうね。
素晴らしい1年になりますように。
仏教は仏教なんですが、日本とは
お寺の雰囲気もお作法も少し違っていて
そこがまた面白いんです。
ラッキーストーンはデザインの可愛さもあって
すっかりお気に入りになりました。
シーノさんのおっしゃるように、
ほんと、この鳥が私に幸せを告げてくれるといいなあと思います。
シーノさんにとっても
この一年が素晴らしいものになりますよう
お祈りしておりますよ(^^)