チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のごった煮風500字読書日記
地味に更新中^^;

静かな爆弾

2008-03-30 23:20:08 | 小説 単行本
今回ご紹介するのは「静かな爆弾」吉田修一著 中央公論新社刊です

ストーリーは…

テレビ局に勤める早川俊平は耳の不自由な女性響子と出会い恋に落ちる。
仕事に忙殺される俊平はある日海外出張から帰ってくると
響子と連絡がとれなくなっていた…

吉田修一と言えば「悪人」が売れてるんですよね。
「悪人」ももちろん面白かったんだけど、私は「東京湾景」が特に好き。
今でもたまに読み返してしまうほど。

さて今回のこの「静かな爆弾」ですが、
「悪人」や「東京湾景」に比べるとおとなしい作品と言うか。

俊平が語り手なので俊平の心情はわかるのですが、
響子の考えていることがわかりにくい。
響子は物わかりがいい女なんだなということしか感じませんでした。

結局俊平が響子に惚れているってことなのね。
としか思えなかったのです。

私はやっぱり「悪人」や「東京湾景」のようなアクの強い作品の方が好みです。

今日の日経の書評欄で取り上げられてました。
タイムリーだなぁ(自画自賛

人生激場

2008-03-30 23:19:51 | その他 全般
次にご紹介するのは三浦しをん著「人生激場」 新潮文庫です

エッセイです。

爆笑してしまいました。

ちょっと細かいところほじくりすぎ
思わないところもなきにしもあらずですが、面白かった。

迷子になったお年寄りがアナウンスされる場面で
「緑色のシャツと紫のズボンをはいて…」とあり、
それに対して「迷子のお年寄りはたいがい、
驚くような色彩感覚の服を身につける傾向にあるようだ」の
一文は吹き出しそうでした。
電車で読んでたので危なかった

文庫版あとがきで好きな男性たちのその後について書いてあったのですが、
肝心の片思いの相手とはどうなったのでしょう?

こういう三浦さんのような人は好きな男の前では
何にも言えなくなってしまうのではなかろうか?と
妄想が膨らんでしまったのでした(笑)

バリサロ求ム

2008-03-29 21:42:54 | バリニーズ
「バリサロ」なんて書くと変な場所を想像する人がいるかも…
なんて考える私が変なのか?(笑)
「バリサロ」とはもちろんバリニーズサロンのことです。

久しぶりのバリニーズサロンです。
こちらのサロンは2回目。
今回は全身トリートメント60分のコースです。

こちらのサロンの良さはなんたって価格
リーズナブルなんです。
クリームバスもフェイシャルも60分のコースはすべて4500円。
これはお値打ちです。

マッサージも上手です。
私、ずっと右足が痛くて張ってたんですがかなりラクになりました。

サロンはマンションの一室なのでこぢんまりとはしていますが、
間接照明と音楽がバリっぽい雰囲気を充満させています
(と言っても私はバリに行ったことはない

なかなかいいサロンだとは思うのですが、
セラピストさんがおとなしい人。
私も自分から他人に話しかけるタイプではないので会話も弾みません
だからほんとにあっという間にサロンをあとにしました。

バリニーズサロンと言えば、
時々お邪魔してたサロンが引っ越ししてしまいました。
引っ越し先も決して行けない場所ではないのですが、
私はほとんど行ったことがない場所なので
重い腰が上がらないのです。

あるバリニーズサロンは個人サロンではなくなって、
経営していたセラピストさんは何故かマネージャーという
肩書きになっていました
私は個人サロンが好きなんだけど…

だから今はバリニーズの個人サロンを求めています。
やっぱりバリニーズ大好きなんで。

少女七竈と七人の可愛そうな大人

2008-03-28 21:24:15 | 小説 単行本
今回ご紹介するのは桜庭一樹著
「少女七竈と七人の可愛そうな大人」角川書店刊です

さてストーリーは…

奔放な母を持つ美少女、川村七竈は祖父と2人で暮らしていた。
七竈の母、優奈はほとんど家に寄り付かなかった。
七竈は母に対して割り切れない感情を持っているのだが…

優奈はシングルマザーで七竈を産み、育児は放棄しています。
けれど七竈はそんな母をすごく恨んでいるのかと言えば決してそうではなく、
覚めた目で母も世の中も見つめています。

帯には「美しき異形の初恋小説」とあるのですが、
私はどちらかと言うと母と娘の話のような気がします。
優奈が奔放であったばっかりに人生を狂わされた人もいるのです。

そして娘は母を認めつつも自分は母のようにはならないと決意して
母の下から巣立つ最後のシーンが印象的でした。

でも後半何故優奈はそんなに奔放だったのかということが
語られている章は妙に説得力がありました。
女なら誰でも理解できるのではないでしょうか?
私は優奈の語り手のところが好きなのです。

全編通じてなんとも言えない雰囲気があって桜庭ワールドを堪能しました。
不思議な小説。
でも好きだなぁ
この桜庭ワールド。

しゃぼん玉

2008-03-27 20:44:37 | 小説 文庫本
今回ご紹介するのは乃南アサ著「しゃぼん玉」 新潮文庫です

乃南アサの小説は何冊か読みましたが、
好き嫌いがかなりはっきり分かれます。

好きなのは女刑事音道貴子シリーズ。
さて今回のこの「しゃぼん玉」はどうでしょうか?

ストーリーは…

伊豆見翔人はひったくりを繰り返していたが
ある日被害者をナイフで刺してしまい逃亡することになる。
逃亡中、道路で事故に遭った老婆と出会いその老婆を助けたことにより、
老婆の家に居着くことになるのだが…

老婆の家は宮崎県の山奥。老婆は一人暮らしです。
村の人々は翔人のことを老婆の孫だと勘違いしています。

老婆(スマ)は翔人に何も聞かず、世話をしてやります。
あったかいごはんやおかず、あったかい寝床。
翔人はこういう愛情に飢えていました。

乃南さんはこのあたりの翔人の気持ちの描き方がうまいのですごく伝わってきます。
そして翔人の人間らしい気持ちの裏にある残酷さが
度々出てくるところもリアリティがあります。

スマの働き者でなんとなく愛嬌のある特徴もうまく描かれています。

この本を読んでる間中「性善説」という単語がずっと頭に浮かんでました。

愛情に恵まれるということがどんなに大切で重要なことか。
愛情に恵まれている限り、人は罪も償えるし、
立ち直れるような気がします。

現実はそんなに甘くはないでしょうが、私は好きな小説です。

それにしても方言てやっぱりいいなぁ。
ほっこりしますね

ハワイ雑貨の店

2008-03-26 20:44:50 | ハワイ
最近またハワイ熱が出てきた私。

この間ハワイ雑貨の店を偶然見つけました

こぢんまりとしたお店なんですが、わりと品揃えは豊富。
バスマットやTシャツ、フラのスカートもありました。

もちろん買物熱も出た私。
ハワイアンドールとストラップとメモ帳をゲットしました。

まだまだ欲しいものはあるのでまた行きます。
が、お客がいないんです。
お店潰れなければいいのですが…

フラミンゴの家

2008-03-25 21:21:11 | 小説 単行本
本日は3作品をご紹介します

まずご紹介するのは「フラミンゴの家」伊藤たかみ著 文藝春秋刊です

これはかなり前の日経新聞の書評欄で紹介されてました。

ストーリーは…

別れた妻が入院することになった片瀬正人は
妻と暮らしていたひとり娘の晶を預かることになる。
6年ぶりに再会した娘とどのように接すればいいのか悩む正人。
さて…

ストーリーは割と平凡。
親子関係の描写を軸に様々な人間関係を描いています。

正人はスナック経営、母もスナック経営。
弟はパチンコ店をやっており、親友の高井戸は風俗店経営と、
周りから白い目で見られたりもします。

舞台は大阪。
なので関西弁が飛び交い、これが私には心地よい。
口は悪いがお腹には何もない。
自分たちの商売を懸命にやっている。
(しかし正人の母親はなかなかのしたたか者)
そんな登場人物たちが好ましかったです。

そして最初は思春期になった娘を
どういう風に扱うのがいいのか悩んでいた正人が
真正面から娘にぶつかる様もよかったです。

しかし最後までこの舞台はどこか?というのが消化不良(笑)
私はてっきり十三あたりかなぁ?と想像していたのですが、違うみたい。
謎のままです

一生ものの仕事の習慣

2008-03-25 21:18:36 | その他 全般
次にご紹介するのは「一生ものの仕事の習慣」小山政彦著 PHP研究所刊です

この本が先日の株主総会のお土産でした

この本は新入社員向けに書かれた一種のマニュアル本なんでしょうね。

一応仕事をしてお給料をいただいている私としては
まあ、当たり前のことだとは思うのですが、
説教らしくないところはいいです。


ただやっぱり建前論になってしまうのは仕方のないことなんでしょうね。

例えば「嘘をつくな」と書いてありますが、もちろん嘘はいけません。
でも本音ばかり言ってたら仕事なんて回っていかないよぉー…と
社会に毒された人間の独り言として流して下さい(笑)

120ページほどの薄い本なので読みやすかったです。

狐火の家

2008-03-25 21:18:19 | 小説 単行本
次にご紹介するのは「狐火の家」貴志祐介著 角川書店刊です

11月12日のこのブログで紹介した「硝子のハンマー」の続編です。

今回の作品は長編ではなく短編が4編です。

表題作の「狐火の家」は弁護士の青砥純子と
防犯コンサルタントの榎本径の二人三脚ですが、
2編目の「黒い牙」は青砥純子が主役、
3編目の「盤端の迷宮」は榎本径が主役です。

私は3編目の「盤端の迷宮」が一番よかったかな。
これは将棋界が舞台の作品でトリックも動機も興味深いものがありました。

2編目の「黒い牙」は蜘蛛がテーマ。
私、蜘蛛がムチャクチャ苦手なんです。
だから読んでると鳥肌がたってきそうだったんですけど、
まあそれはともかくこのトリックはちょっと首を傾げました。
なんか現実離れしてるというか…
細かすぎるというか…
こんなトリックよりもっと簡単に成功する方法があるのではとか
考えてしまってのめり込めませんでした。
容疑者は2人なのでどっちが犯人?という方が興味をそそられました。

やはり「硝子のハンマー」がかなりインパクトがあったので、
今回の作品はちょっと物足りなかった。

今度は是非長編で2人のコンビを読みたいです

昨日は初づくし

2008-03-23 23:39:23 | アロマテラピー
昨日は初めて株主総会なるものに行って来ました。

株歴は結構長い私ですが、株主総会に行ったことはありませんでした。
今まではどの会社も平日の午前中の開催が多くて
行きたくても行けませんでした。
それに東京開催という会社がほとんどだし。

しかし今回は総会の案内を見ると土曜日だし、大阪で開催とありました。
そして何より私の心を揺さぶったのは総会のあと懇親会が。
コレってごはんが食べれるってこと?と卑しい私は食いつきました

さて、総会ですが、
社員の方々はほんと皆さんきちんとしてらっしゃいました。
特に女性社員は美人度高し。
感じのいい方ばかり。

それより私がウンザリしたのは株主の方。
行儀の悪いおじさんや質問がやたら長い人。
というかそういう質問は総会でしなくてもいいのでは?と思うことが多数。
そういう人たちのおかげで総会はかなり長引きました。

懇親会は立食形式だったので、かなりキツい雰囲気(笑)
いい意味でも悪い意味でもこれが大阪なのかな?
帰りにはお土産もいただき、私の株主総会レビューは終わりました。

次のお初はハワイアンカフェ。
前から1度行きたいと思ってたのですが、やっとレビュー。
このハワイアンカフェについては割愛します(理由はまあ…

さて、最後はリップエステ。
いつもお邪魔するアロマテラピーサロンで初体験。
唇をスクラブしたりパックしたり。

私、フェイシャルは出来ないので、せめて唇だけでもと。
やっぱりプリプリの唇になりました(笑)
唇のカサカサしてる方にはオススメです

こちらのサロン2周年を迎えられました。
おめでとうございます。

2周年記念ということでお香のセットをいただきました(写真)
ほんと親切なセラピストさん。
益々のご発展をお祈りしています。