ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧仙北町横堀を往く-6②

2024年08月04日 | 旧仙北町を往く

<「一ツ森」の風景>

●歩いた日:2024年7月21日(日)

●歩いた所

 ・堀見内:下東中屋布、東中屋布、赤沼、南赤沼、一ツ森、福嶋、堀堰、堀合

 ・板見内:一ツ森、弥兵衛谷地

●歩いたログ(足跡)(道のり6.7km)

 (以上の地図:国土地理院地図に加筆)

 (📸002から)さらに東に行くと橋がある。

 橋に「寺村橋」のプレートがかかる。橋を渡って行くと、橋の北側に川に沿って細長い広場のような土地がある。かつての川の蛇行跡だろうか。その土地にポツンと真新しい石碑が立つ。圃場整備事業の竣工記念碑である。

 「寺村橋」を渡り返し、橋を少し下りたところで南東の方向を望む。

📸003:「一ツ森」の風景

 中央手前に見える、こんもりと木立の茂る小丘は、ログ地図に神社のマークが記入されたところで、この辺一帯の地名は、この景観どおりの「一ツ森」である。

 その奥に横たわる大きな森は、古代の城柵、「払田の柵」の跡である「真山」(中央)と「長森」(左手)である。

 橋を下りてすぐの十字路を左に折れて、また東に向かう。北側の川向うに目をやる。

(「寺村」の「向川寺」)

 赤い大きな屋根の建物は、以前立ち寄った「寺村」の「向川寺」である。寺があって「寺村」は分りやすい。先ほど渡った橋の名称はこの地名に由来。

 「川口川」の土手がきれいに草刈りされている。稲に虫や病気がつかないよう気を使っているのだろう。

 歩いている道端の畦畔も草刈りされている。

📸004:「東中屋布」の一角

 こんな光景を目にすると気持ちがいい。草刈りは手間がかかるので、最近は除草剤を散布する人の方が多い。しかし、除草剤で立ち枯れた草を見るのは、あまりいい気持がしない。

 右上隅が「寺村橋」、道奥左のとんがりが「姫神山」。

 さら進むと「東中屋布」から「赤沼」」に入る。ログ地図にある川沿いの神社に立ち寄りたいと思い、左、右に折れ、川近くの道を進む。神社の印のところに至るが神社はない。が、「菅江真澄の道」の標柱が立つ。

📸005:「赤沼」の神社跡?

 標柱には「藍婆、白旗、正八幡、三社」とある。三柱の神を祀った神社がここにあったということだろう。今は、茂る木立にその名残が感じられるものの、写真左端に見える古くなった祠があるだけである。

 「地名へのいざない」で「赤沼」の項を開くと、「藍婆(ランバ)神」は中風の神で、「ランバ様」と呼んで集落の人々が信仰していたようだ、とある。昔は中風(脳卒中)で倒れる人が多かった。

 標柱の隣に「赤沼構造改善センター」が建つ。「赤沼会館」でよさそうなものだが、国(農水省)の補助事業名を付けるよう指導されたためである。

 センター前を通って、十字路を左折するとまた橋がある。「赤沼橋」である。

(「赤沼橋」から下流方向を望む)

 橋のすぐ下手に堰堤があり、テトラポットも並べられている。

 左手、土手のすぐ奥に見える建物が「赤沼構造改善センター」、その右手の木立が「菅江真澄の道」の標柱が立つところ。

(③に続く)


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