ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧大曲市四ツ屋を往く-5(その4)

2020年10月10日 | 旧大曲市を往く

<「羽後四ツ屋駅」付近を走る新幹線「こまち」>

●歩いた日:2020年9月16日(水)

●歩いた所

・四ツ屋(四ツ屋):西下瀬、櫤ノ木、下前村、上前村、前田、谷地、掵田、上古道、下古道

●歩いたログ(足跡)(道のり6.6km)


(以上の地図:国土地理院)

 (「神明社」から) 旧街道に引き返し、また北に向かう。

📷007:「掵田」・「上前村」の一角

 家並の続く道が延びる。この辺り、道の右手(東側)は「上前村」である。

 左手前の水路沿いに白い標柱が立つ。近づいて見ると「水車跡地」とある。説明に、「新屋敷」(すぐ西にある集落)から移ってきた人が、この水路(「四ツ屋堰」とある)に水車を設置し、精米、製紙作業をしていた、とある。昔から水車を回せるほどの、水量豊かな水路だったようだ。

 ところで、「下前村」、「上前村」の地名が出てきたが、「地名への・・」によると、「前村」は寺社や豪族の屋敷の前にある村を意味し、ここはこの後立ち寄った「福昌寺」の前に由来する、とある。

 さらに進むと、「四ツ屋駅」から西に延びる道が合流する丁字路に至る。ここでいったん旧街道を離れ駅方面へ向かう。駅の少し手前で振り返る。

📷008:「上前村」の一角

 駅に程近いこの辺りも家が建ち並んでいる。

 見づらいが、中央の白っぽい電柱の陰、やや高いところに菊の紋章の看板がある。そのすぐ奥の建物が「四ツ屋駐在所」である。

 その手前、右手に立派な門が見え、その奥には和風の大きな家が建つ。

 さらに進んで駅前に至る。

(「羽後四ツ屋駅」)

 鉄道開業以来の駅で、駅舎はかなりりっぱであるが、現在は無人化されている。

 ところで、「羽後」が付いているのは全国の「四ツ屋」、「四ツ谷」などと区別するためだろう、鉄道駅や郵便局でよく見かける。

 無人駅なのでホームに入ってみる。

(「羽後四ツ屋駅」のホーム)

 ホームから北東を望んだ写真。雲がなければ県道の跨線橋の奥に「駒ヶ岳」が見えるはず。

 両サイドのホームに立つ支柱に四角いもの取り付けられている。よく見ると鏡で、無人駅の乗降客を確認するためのもののようだ。

 ホームから東を望むと、すぐ目の前に「JA秋田おばこ」のライスターミナルがどーんと建っているが、その写真はこの後に掲げる。

 駅舎を出て少し戻ったところから北に延びる道を進み、写真に写る跨線橋の手前下にある昔の踏切跡をのぞく。鉄道の向こう(東)側にも昔の道跡がある。

 踏切跡から少し引き返したところで駅をのぞむと、新幹線「こまち」が停車している。

📷009:「前田」の一角から「四ツ屋駅」を望む

 無人駅に「こまち」が停車しているのは待ち合わせのためだが、「大曲駅」のすぐ近く(二つ目の駅)で待ち合わせるのは珍しい。

 すぐに下りの「こまち」(左手)が走り過ぎて行き、上りの「こまち」も動き出した。

(新幹線「こまち」とライスターミナル)

 新幹線「こまち」の向こう側に建つのが「JA秋田おばこ」の米流通施設、「ライスターミナル」で、収容能力が1万t近くもある巨大な施設である。

 新幹線の「こまち」は米の「あきたこまち」に由来する。

 壁に「おばこ」(若い女性)の絵が描かれている。県外から「こまち」に乗って帰って来る時、この絵を目にすると、「大曲」に着いたな、という気持ちになる。

(その5に続く)


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