若手新人女優で一躍脚光を浴びている広瀬すずがヒロインの、かるた取りが舞台となる漫画原作の青春映画というくらいで、殆ど何の知識もなく、
地元・新潟県長岡市で一部ロケされたということ、それと、ネット上では高評価を得ていることもあり、観に行った。
新作映画「ちはやふる 上の句」
(Tジョイ長岡で、映画の日に)。
漫画が原作ということもあってか、最初は余りに意図的で劇画的な演出に、これは付いていけんだろうかと、戸惑いがあったのは、実は嘘じゃない。
何せ自分は、当に老齢の域に入っているおっさんということもあって
てな訳で、広瀬すずのテンション上がりまくりで演ずる女生徒・千早のキャラが、日々学校に居たらどうなんだろうという違和感を拭えなかったのも嘘じゃない。
このような流れにあって、何やらストーリーの中に徐々に自分が放り込まれて行ったのは、劇画調なのだけれど、それでいて、こちらの心境を置いてきぼりにすんのではなく、かるたの句を象徴的に、メタファーを多用する練られたシナリオで、お話の中へ自ずと引き込こまされて行く展開になっているからだろう。
作品全体のテンポは早目。
それでも緩急を織り混ぜて見せ、特に、中盤からラストまでの映像と音楽によるテンポアップしていく様は、映画的な興奮が湧き上がって来て目を見張る。
こういうことが功を奏し、最初に感じていた戸惑い、違和感が払拭されて行くことになる。
ストーリーの軸は、男2人(野村周平、真剣佑)、女一人(広瀬すず)の関係だ。
これは、ラブストーリーにおける黄金関係。王道。
例えば、フランス映画「冒険者たち」等の名作が上げられる。
ならば、一人のヒロイン、千早の心の行方が気になって来るんだけれど、今回の上の句では、彼女の視点というより、野村周平演ずる幼馴染の同級生である太一の片想いの視点に重きが置かれてるようだ。
これが、自分はとてもイイと思った。
その想いを幾度と示すのに、中々千早に真正面から受け止めてもらえない太一。
何かイギリスやフランスといった往年の青春ラブストーリー映画のような懐かしいムードに浸らせてくれる。
クライマックスからの描写は、自分の中で、恰もフランス映画「あこがれ」やイギリス映画「小さな恋のメロディ」をどこか彷彿とさせるような初々しさを感じた
また、一方の視点では、時代性を配し、今の日本の若者達の関係性という、かるた部の仲間の絆を大切にしようとする描写が強められてると思った。
そういう意味では、太一もその仲間達も、孤ではあるが、孤ではない。
この映画のテーマが浮かび上がる。
興味深いのは、かるたの句から読み取れるように、日本の古からのテーマなのかもとも言える。
でも、これが千早と太一の関係の、ある意味、心の悩ましい障壁ともなるのかもしれない。
何と言っても、かるた取りのお話とはいえ、広瀬すずを筆頭に、若い役者達が全身を込めて演技する熱いエネルギーが伝わって来るのが、好感を持てる。
国村隼人、松田美由紀等の脇役陣の配置も利いている。
映画の締めとして、広瀬すずこと千早の天真爛漫で快活な少女が放つ陽の空気に包まれたフォトジェニックな描写が、焼き付けられる。
太一の切ない片想いと共に、観る側のこちらにも。
エキサイティングなかるた競技のスポ根ものの佳作なんて言うと怒られるかもしれないが、繰り返すけれど、昔よく観た洋画の青春ラブストーリーのような、爽やかなほろ苦さが、心地良く心に残る。
その感動が、いつまでも余韻となっているのだ。
エンドロールに流れるPerfume「FLASH」もとても効果的で、閃光のように一瞬一瞬を刻み、終わって行く青春の頃を、かるたのエキサイティングな世界観と共にピッタリ捉えて仕上がっている。
とにかく観賞後の周りの観客の反応が、すこぶる良いのがひしひし伝わって来た。
Tジョイ長岡ロビーにあるこの映画の特設コーナーには、見終えた観客の人だかりができ、それを、ちゃんと物語っているだろう。
みな、笑顔でそのコーナーを見つめ、スマホで写真を撮る人が後を絶たなかった。
自分もその一人。
客層的には20代前後が中心のようで、お子ちゃま連れのママパパも居た。
次回の下の句も、これは観たいと思わせる演出になっていたと思う。
楽しみであるし、また、この上の句を、観たいとも思っている。
て言うか、予習の意味でも上の句を、下の句と同時に上映してほしい
肝心の長岡市ロケの場面は、回想場面に使われていた。
どうやらこれから花見真っ盛りになる悠久山公園のようだ。
たぶん、郷土資料館に近い辺りの遊具がある所だろう。
雪を背景にということらしかったが、雪消えが早く、雪を運んで足したとか。
この地の雪らしく、冷たいと言うよりも、湿度があって、どこか温もりがあるあの感じ。
それがソフトでファンタジックな幼少時の思い出を惹き立てていたように思う。
★おまけ
Tジョイ長岡で公開された原作が漫画の映画を2本 ご覧下さい
【ルパン三世】 黒木メイサ? 限界露出 【ヒップ◆胸がエロい】
【るろうに剣心 京都大火編●伝説の最期編】特別展★作品発祥●長岡市
ほんじゃね
平成28年4月4日
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