高来の大砲

大瀬戸大会は、後にオリビエの守護神となるＧＫアニキが愛馬の小倉遠征と重なり不在。ブラザーフット戦ではオリビエ初ゴールを決めた最年長１４番さんがＧＫをやることになった。
試合が始まり、予想通りオリビエは防戦一方の展開に。決定的なピンチが続く…ああダメだ～そう思った私であったが、１４番さんの勇気あるセービングにて１０失点しそうなところを２失点にて終了。試合後には、ミランに敗れフィオレンティーナ２部降格と審判のブラオ代表の笑いの一言も。確かに敗れて降格したが、初戦を考えると大健闘である。１４番さんのプレーはＧＫは勇気だと私に教えてくれた。それは後にアニキに受け継がれることになる。

次は連闘で予選最後の出黒戦。真夏の上にスタミナ不足のオリビエにはかなりキツイ試合となった。いじゅの助っ人はあったものの、押されぎみの試合。そんな中、ゴールからちょっと遠目でボールをらった私は、疲れもありヤケクソでシュートを狙った。右から打ったボールがスローモーションでゴール左上に吸い込まれる…
あれ～入っちゃったよ。自分でもビックリの「高来の大砲」発動である。嬉しさのあまり、ＧＫをしていた９番いのっちさんにアタックチャンスのガッツポーズをしながら抱きついていた。
いやいやまぐれ当たりとはいえ、この時は最高に嬉しかった。このゴールはおそらくオリビエ伝説のゴールとなるだろう。
試合はこの一発で出黒チームを本気にさせたのかその後４失点して完敗。ダイビングヘッドにてゴールを決められたのは驚きだった。結果予選は１勝３敗で４位に。ビリの５位グループではなく４位グループにて順位決定リーグに臨むことに。

初勝利

EF-1大瀬戸が開幕。芝生の上での戦いがスタートした。まず初戦はIFLのBAL。知っているチームであったが、こちらの連携不足と力不足でなんと８失点の大敗。こちらは攻撃らしい攻撃もできず、この先１点もとれず１０失点ぐらいしそうで正直私は帰りたくなった。

次の試合は喫茶タイガーショット。知らないチームだが強そう…とにかくやるしかない。あきらめモードで試合に入ろうとしたその時、微笑みの貴公子がオリビエの前に。ブラオのいじゅである。
私はその時、彼が神様のように思えた。おそらくオリビエが心配でかけつけてくれたのであろう。いい人だ。私は心底そう思った。
彼の参加でチームの雰囲気はガラリとかわる。やはり経験者がいるといないとでは全然違う。いじゅのゲームメイクでオリビエは互角のゲームを展開。
そしてついに、14番がオリビエ初ゴール!!
点が取れるとは思っていなかったのでかなり嬉しかった。そして押し気味にゲームを進め、なんと私もゴールを決めた。キーパーと1対1であったが、無我夢中で蹴り込んだら入った。ほんと信じられないような感じでそのまま試合終了。2-0でオリビエ初勝利である。

初戦での不安は一気に吹き飛び、なんとかなりそうな気がしてきた。次はブラザーフット（ミラン）が相手である。しかしこの試合はいじゅが審判をすることになり助っ人はいない。さあどうなる？

紫のユニホーム

フットサル大会への参加を決めたが、オリビエにはユニホームなるものが存在しなかった。ママチャリ大会にも出場するのでここは思い切って作ってみることに。
まず思いついたのが黒一色。これは私がWCCFチームのユニホームとしているものだ。シンプルで気に入っていたのであるが、実際に作るとなるとあまり目立たない。う～ん何かないかな？
そのとき思いついたのが当時中田が所属していたフィオレンティーナの紫。
紫一色も悪くないな。胸のTOYOTAをOLIVIERにして・・・なんて考えて採用を決定。
大会まで時間がなかったので胸の文字を変えることはできなかったが、フィオレンティーナユニの後ろにチーム名と背番号を入れ、なんとか大会に間に合わせることができた。

EF-1大瀬戸大会の参加メンバーは６人。１人は午後からの参加で実際は５人ギリギリのメンバーしか集まらなかった。経験者の７番、11番、そしてスーパー助っ人として期待していたナベック氏が不参加で経験者ゼロの布陣。このメンバーはまさに、１年前の会社フットサル大会を戦ったメンバーそのままである。
会社の大会でさえ最下位だったのにこの大瀬戸で勝負になるのか？全敗覚悟で大会にのぞむことに。