こんばんは、毛内です。
がん患者さん向け人気の連載コラムvol.7が掲載されました。
今回は、夏を乗り切る医療用かつらの暑さ対策です。
抗がん剤治療中の方の参考になれば嬉しいです!
☆夏を乗り切る医療用かつらの暑さ対策
もうすぐ梅雨明けですね。
梅雨明けと同時に、強い日差しと暑さが急にきびしくなって来ます。
抗がん剤治療中のかつら生活を送る患者さんにとって、夏は一番過ごしにくい季節かもしれませんね。
そこで今回は、かつらを着用して過ごす蒸し暑い夏を少しでも快適に過ごすためのアイディアを、NPO法人日本ヘアエピテーゼ協会の再現美容師や、患者さんから寄せられた工夫などをまじえてご紹介したいと思います。
汗対策①
私が広報をつとめるNPO法人日本ヘアエピテーゼ協会では、抗がん剤治療中の女性を対象にした「ビューティレッスン」というイベントを行っています。
最近では、協会に所属する認定サロン(美容院やアトリエ)でも、お店でアットホームな茶話会形式のワークショップやセミナーが開かれています。
そんなイベントの中で、患者さん達から最も「知りたかった情報です!」というお声をいただくのが、医療用ウィッグの暑さ対策です。
トップの写真は、5月に自由ヶ丘のヘアエピテーゼ認定サロン「フランジパーニ」で行われた“ビューティレッスンin自由ヶ丘”で高溝さんが見せてくれたマネキンをモデルにした暑さ対策の一例。
暑さ対策で一番のウェートを占めるのは、汗のお悩みです。通常なら髪に吸収される頭皮からの汗が、脱毛時にはストレートに流れて来てしまうのです。
そこで対策として、京都の舞子さん達がかつらの下に巻くという、秘密兵器を巻き付けています。
これは、スポーツのテーピングをする前に使用するもので、アンダーラップというテープです。汗を吸い取ってくれるので、これを巻いてからかつらを装着するとお顔や襟足から汗が落ちてくるのを防げるというわけです。
汗対策②
ヘアエピテーゼ(医療用かつら)は収縮性のかつらなので、通常は締め付けのあるインナーキャップは使用しなくていいのですが、夏は汗対策として、市販のガーゼ製インナーキャップを着用される方もいらっしゃいます。
お裁縫をされる器用な方は、黒のダブルガーゼをお好みの大きさに切って端ミシンをかけたものを、汗をかきやすい部分に当てる方法もあります。
写真上は、市販のガーゼ製インナーキャップ。下は、ヘアエピテーゼ認定サロン「シェモア」の吉成さんお手製のダブルガーゼの汗取りクロスです。いずれも毎日洗え、清潔感が保てますね。
ドラッグストアで入手可能なアイディアグッズ
協会所属の再現美容師は毎日患者さんと接していますので、患者さん達からアイディアを教えていただく事も多く、実用的なお役立ちアイディアは、全国のメンバーや患者さん同士で共有し合っています。
そんな現場のから出た声が、ドラッグストアで気軽に手に入るお助けアイテムです。
一つは「ボディーシート」、もう一つは「汗脇パット」です。
ボディーシートは、長時間かつらをつけてお仕事をされている方からのアイディアで、お仕事の途中で汗を拭いてさっぱりしたい時に、お手洗いの個室の中でかつらを外し、頭をふくそうです。
お肌が敏感に傾いているときは、メントールやアルコールが刺激になる事もありますので、そんなときは敏感肌用を取り入れてくださいね。
汗脇パットは、裏がテープになっていて、脇の下の汗対策というのが本来の使い方ですが、これをかつらの裏に貼る方もいらっしゃいます。色はブラックがおススメです。
もうすぐやってくる暑い夏。バックナンバーでお伝えした、かつらや頭皮のシャンプー法で清潔に保ち、汗対策をして夏のかつら生活を乗り切って下さいね。
著者情報
河野こずえ
所属
NPO法人 日本ヘアエピテーゼ協会 本部広報
業種
医療用かつら・ヘアエピテーゼを活用した再現美容、抗がん剤治療前後の髪のケア、再現美容師の育成、患者様向け美容セミナー
名前
河野こずえ
専門
医療用かつら
一言
出版社でファッション雑誌のエディターを経て独立。雑誌や広告のスタイリング、ブランドのコーディネーターなどファッション畑で20年以上働いて来た私が、2003年乳がんに罹患し、治療の副作用で脱毛経験をしてから「女性の外見は服より髪!」と開眼しました。抗がん剤治療中でもいつもの自分らしく、おしゃれも楽しめるよう、医療用かつらに関する知識や活用法をお伝えして行ければと思っています。
どうぞ、よろしくおねがい致します!
NPO法人日本ヘアエピテーゼ協会
http://www.hair-epithese.com/
がん患者さん向け人気の連載コラムvol.7が掲載されました。
今回は、夏を乗り切る医療用かつらの暑さ対策です。
抗がん剤治療中の方の参考になれば嬉しいです!
☆夏を乗り切る医療用かつらの暑さ対策
もうすぐ梅雨明けですね。
梅雨明けと同時に、強い日差しと暑さが急にきびしくなって来ます。
抗がん剤治療中のかつら生活を送る患者さんにとって、夏は一番過ごしにくい季節かもしれませんね。
そこで今回は、かつらを着用して過ごす蒸し暑い夏を少しでも快適に過ごすためのアイディアを、NPO法人日本ヘアエピテーゼ協会の再現美容師や、患者さんから寄せられた工夫などをまじえてご紹介したいと思います。
汗対策①
私が広報をつとめるNPO法人日本ヘアエピテーゼ協会では、抗がん剤治療中の女性を対象にした「ビューティレッスン」というイベントを行っています。
最近では、協会に所属する認定サロン(美容院やアトリエ)でも、お店でアットホームな茶話会形式のワークショップやセミナーが開かれています。
そんなイベントの中で、患者さん達から最も「知りたかった情報です!」というお声をいただくのが、医療用ウィッグの暑さ対策です。
トップの写真は、5月に自由ヶ丘のヘアエピテーゼ認定サロン「フランジパーニ」で行われた“ビューティレッスンin自由ヶ丘”で高溝さんが見せてくれたマネキンをモデルにした暑さ対策の一例。
暑さ対策で一番のウェートを占めるのは、汗のお悩みです。通常なら髪に吸収される頭皮からの汗が、脱毛時にはストレートに流れて来てしまうのです。
そこで対策として、京都の舞子さん達がかつらの下に巻くという、秘密兵器を巻き付けています。
これは、スポーツのテーピングをする前に使用するもので、アンダーラップというテープです。汗を吸い取ってくれるので、これを巻いてからかつらを装着するとお顔や襟足から汗が落ちてくるのを防げるというわけです。
汗対策②
ヘアエピテーゼ(医療用かつら)は収縮性のかつらなので、通常は締め付けのあるインナーキャップは使用しなくていいのですが、夏は汗対策として、市販のガーゼ製インナーキャップを着用される方もいらっしゃいます。
お裁縫をされる器用な方は、黒のダブルガーゼをお好みの大きさに切って端ミシンをかけたものを、汗をかきやすい部分に当てる方法もあります。
写真上は、市販のガーゼ製インナーキャップ。下は、ヘアエピテーゼ認定サロン「シェモア」の吉成さんお手製のダブルガーゼの汗取りクロスです。いずれも毎日洗え、清潔感が保てますね。
ドラッグストアで入手可能なアイディアグッズ
協会所属の再現美容師は毎日患者さんと接していますので、患者さん達からアイディアを教えていただく事も多く、実用的なお役立ちアイディアは、全国のメンバーや患者さん同士で共有し合っています。
そんな現場のから出た声が、ドラッグストアで気軽に手に入るお助けアイテムです。
一つは「ボディーシート」、もう一つは「汗脇パット」です。
ボディーシートは、長時間かつらをつけてお仕事をされている方からのアイディアで、お仕事の途中で汗を拭いてさっぱりしたい時に、お手洗いの個室の中でかつらを外し、頭をふくそうです。
お肌が敏感に傾いているときは、メントールやアルコールが刺激になる事もありますので、そんなときは敏感肌用を取り入れてくださいね。
汗脇パットは、裏がテープになっていて、脇の下の汗対策というのが本来の使い方ですが、これをかつらの裏に貼る方もいらっしゃいます。色はブラックがおススメです。
もうすぐやってくる暑い夏。バックナンバーでお伝えした、かつらや頭皮のシャンプー法で清潔に保ち、汗対策をして夏のかつら生活を乗り切って下さいね。
著者情報
河野こずえ
所属
NPO法人 日本ヘアエピテーゼ協会 本部広報
業種
医療用かつら・ヘアエピテーゼを活用した再現美容、抗がん剤治療前後の髪のケア、再現美容師の育成、患者様向け美容セミナー
名前
河野こずえ
専門
医療用かつら
一言
出版社でファッション雑誌のエディターを経て独立。雑誌や広告のスタイリング、ブランドのコーディネーターなどファッション畑で20年以上働いて来た私が、2003年乳がんに罹患し、治療の副作用で脱毛経験をしてから「女性の外見は服より髪!」と開眼しました。抗がん剤治療中でもいつもの自分らしく、おしゃれも楽しめるよう、医療用かつらに関する知識や活用法をお伝えして行ければと思っています。
どうぞ、よろしくおねがい致します!
NPO法人日本ヘアエピテーゼ協会
http://www.hair-epithese.com/
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