かたちにすることは、役所の人も、社会学の人もできません。そこが建築の人の強みです。コンセプトをまとめて、ダイアグラムで説得して、かたちにまとめ上げます。それが強みだということをもっと大事にしてください。
DA Festa 2014,無事終了いたしました。ご協力いただいた皆様,講評していただいた先生方,ありがとうございました。これを励みに,一同さらにがんばって参ります!
かたちにすることは、役所の人も、社会学の人もできません。そこが建築の人の強みです。コンセプトをまとめて、ダイアグラムで説得して、かたちにまとめ上げます。それが強みだということをもっと大事にしてください。
DA Festa 2014,無事終了いたしました。ご協力いただいた皆様,講評していただいた先生方,ありがとうございました。これを励みに,一同さらにがんばって参ります!
トム先生)可動壁をあけたら、外から騒音が入ってくるでしょう? どうするの?
三橋)外に緩衝帯をつくっています。(山本先生から、「これは基本的に野外音楽堂なんです。open air」と助け船)
トム先生)ああ、そういうこと。可動の機構の部分はおもしろい。roundのかたちは経済的ですしね。これから建築はどんどん変わっていきます。その意味でこのキネティック・アーキテクチャーという方向はおもしろい。でもまだ十分セクシーではないですね。なんでカバー部分も可動させないの?
建物全体が生きているように動くなら、もっと魅力的。音楽の内容によってぶわーっと動くとかね。
三橋)より小さいパーツで動かすことはできるのですが、小さいパーツで組み立てると,全体のシルエットの変化が小さくなるのです。自分の持ち時間の中で、検討をした範囲ではこのデザインがベストです。
朝山)現実の作品(建築表現)とシミュレーションとの間には開きがあるので、もっと全体に動くようにしたらどうかと提案しました。彼はシミュレーションを重視して,結果的にこのような提案としてまとまりました。
映画館と街を交差させることで、祝祭空間をつくる、というコンセプト。 pic.twitter.com/WZOSnvLEYZ
トム先生)新しいパブリックスペースの提案ですね。テーマがとてもいい。映画館というのは、もうどこでも映画が見られるので不要な施設になりつつあります(わたしの場合、娘が小さいから、騒いじゃうから。笑)。でも、人と集まって一緒に映画を見る人はいます。かつての教会がそうであったように。
集まって時空間を共有するというシーンを見つけて、それを建築化しようというプロジェクトですね、目の付け所がとても良いです。日常的な風景でも、フレームの取り方で見え方が変わってきます。建築によって非日常をつくることはあり得ます。
今村先生)街のスケール感にも合っていて、実際に建っていたらとても気持ちいいと思います。建築のかたちにする力があると思います。トムさんと同じですが、あえて映画館を造っているんですよね。いまはもっとモチベーションがデザインされないと、人が集まりにくいように思います。
ライブラリでも、カフェでも人は集まります。これが映画でなければいけないということについてもっとちゃんと考えないといけない。恵比寿の映画祭知っていますか?あれは無料ですけど大人気で、とにかくチケットがとれない。屋外でビール飲みながらみんなで映画を見るのが楽しくて、みんなが来ます。
切るところと、つなぐところ、その理論についてはどうなんでしょう。よく見えない。
松田先生)祝祭性というキーワードと、空間はまだつながっていないように思います。frontstageとbackstageという言葉をつかって、それをひっくり返すのが祝祭性だと話している人がいます。日常性が反転すると、frontstageに出てくるのです。
祝祭性ある空間をつくろうとしているのですが、日常(の見方)を変える仕掛けが、日常をfrontstageにするという考えです。
今村先生)日本ではハレとケといいます。渋谷などはいつでもお祭り(ハレ)ですが、日常がハレの場に変わるという感覚を説明した言葉です。
今村先生)階段とシネマの関係で、空間演出がもっとできたかもしれません。
松下)日常と非日常で話が盛り上がって、最後のプロジェクトでした。今日はありがとうございました。
トム先生)ラフな服できてごめんなさい。リサーチはとても良かったように思います。ダイアグラムも、技術の部分も。そして皆さん難しいプロジェクトに取り組んでいました。・・・難しすぎます。大きすぎたり、複雑すぎたり、思想的すぎたり。
敷地のポテンシャルや、opportunity(よい条件)をもっと選んでもいいのではないですか? それと、機械には不安があります。手でドローイングしないので、「なぜこのかたち、配置なのか」をきちんと考える機会になっていないのではないですか。図面のメリハリ(何を伝えたいか)も曖昧です
あなたのおばあさんが、この絵を理解できるかどうかを考えてください。そうすることえ、わかりやすくなると思います。
建築家にとっては、すべてがproblemではなく、opportunityですと言っている建築家がいます。社会的に良いプロジェクトが、建築的にいい課題になるとは限りません。建築化できることと、できないことがあります。次年度以降の、良いテーマ選びへのヒントになると幸いです。
今村先生)マイクを使うと、生の声がデジタライズされて、少し伝わりにくくなる。情報がそぎ落とされる。(手描きの絵と,CADの比較の話を受けて)だから私は小人数で,その範囲で伝わるように話をすることが好きです。いまも,マイクでなく肉声でお話ししますね。
今日は、全員、自分がやりたいことがはっきりしていて、固有の問題意識が感じられました。非常勤講師やゲスト講評で他大に行くことも多いですが,学部生だと、他大で見たことがあると思うものも多数あります。しかし,院生だと、個人の輪郭がとてもクリアです。「自分」がよく見えます。
それは、修士課程で学ぶとても大切なことの一つです。逆に、プロジェクトをつくると言うことは自分に集中していくこと。そのあと、それを開く=相手に伝えるということが大切になります。それは難しいことですが、自分への凝縮と相手に伝えるためにオープンにすること、この両者が大切です。
建築の仕事では、相手に伝えるということがもっと大事になっていきます。コミュニケーションが大切になっていきます。特別な人がポンとつくればそれで良いという訳ではなくなっていきます。建築の学生は、伝えるトレーニングをしている点でとても強みがあります。どこに行っても通用する能力です。
トム先生)難しいです。子供が生まれなくなったら、誰もいなくなります。コンバージョンなので経済的ですね。計画がショートスパンですが、30年後に学校に戻ったりもするかも。他にも事例として、アートセンターとか、林間学校、museumなどいろいろ利用されたりしていますね。
boxはあいかわらずboxですが、そのなかをwindingしたルートで回れるようになりました。この曲線的な処理は好きです。functionを変えるときに、feelingも変えています、それはいいです。
松下解説)日本は人口が減っているけど、世界ではすごい勢いで人口が増えています。日本の農業はこれからもっと必要とされるかもしれなくて、これから移民など、人が増えるかもしれません。あなたはまじめなので、ちょっと悲観的すぎませんか。チョコレート工場とかビル・ゲイツの別荘とか。
今村先生)とてもシリアスな、しゃれにならない問題なんですね。まじめにやらないとひんしゅくを買う。だからこそ、かたちで元気が出るようにとか、しないといけない。こういうことをやったら元気になる!ということがないと、まじめで丁寧なプログラムというだけでは活性化しないんです。
つづき)公共のお金はもう投入できないので、民間の力や人の力で何かするという提案じゃないと、モノにならない。提案力の部分で、まだ弱いのです。
トム先生)Englandには、300年位の旧い建物がまだ現役で働いています。あるキャンパスのなかでは建物が古いのが当たり前で、そこに設計するとき、新しい建物はとても奇妙にうつります。そこで、わざと「早く汚れるように」デザインされた建物をつくった友人の事例があります。
この中学校が本当に将来的に使われない見込みなら、一部屋ずつだんだん廃墟になっていって、最後に一部屋だけ残るとか、そういう撤退のデザインとしてのプロジェクトもありえたのではないでしょうか。
情野の修士設計の発表です。
フーコー。権力と建築の関係について。 pic.twitter.com/T5LX6flGv3
松下)このプロジェクトは、前期の松田先生の課題をひっぱった案になっているので、松田先生まずコメントをお願いいたします。
松田先生)サベイランスから、3つのキーワードを選んで、勉強しました。彼はフーコーのパノプティコンの勉強から始めた。このプレゼンへのコメントですが、プレゼンを反対にしたらよかった。まずプロジェクトと形態の説明をし、この形のここはフーコーのこの理論と結びついています、といった説明順。
松田先生)フーコーを2分で説明するのはimpossible。あなたのプロジェクトの説明にかける時間を削ってしまったのはもったいなかった。プレゼンの問題として、切り口をわかりやすいところから言って、あなたの土俵に人を招いてから、説明すべきだった。
トム先生)ヒッチコックの裏窓という映画を見たことがありますか? むこうが何をしているかわからないけど、見える。現実の話として、安いおうちだと、近隣の人に近いですね。プランは選べるから、いろんなプランがあるんですよね。外観や屋根はでも一緒。なぜそれらは選べないのですか?
情野)自分たちでカスタマイズできるシステムを作れれば良かったのですが、そこまで至りませんでした。かたちを決めてしまうことはおかしいと思いましたが、どこかで建築化しないといけないと言うこととの間に葛藤がありました。
トム先生)建築家である限り決めないといけないというのはわかります。今のプランだと平面のみ選べて、他のことを建築家が決めています。逆に、平面は生活動線などトレーニングされている建築家が決めて、壁や屋根(の勾配)はすむ人が決めるという方が説得力があったかもしれません。
今のことは一つの方向ですが、なぜ平面をフリーにしたかということについてきちんと説明がないといけない。その理由がくじびきでもいいけれども、理由が必要でした。
今村先生)フーコーの理論を建築に置き換えられるかと言うことはだれもできていない。それをやろうとしたことはとても難しいことへのチャレンジでした。フーコーは現代社会への批判をしていますが、そこがconfuseしているように思います。現状を批判しているのか、可視化しようとしているのか。
つづき)牢屋はとても極限的なシンプルな状況ですから見せやすい。集合住宅はそれだけで多くの問題がある。どこで何が起きているかを読み取ることが難しい。オフィスなどの方がわかりやすかったかもしれません。家族、コミュニティ、neighbor、いろいろな問題/権力が混在しすぎています。
松田先生)「見る・見られる」の単純な話からプレゼンをしたほうがよかった。
構造研の三橋が修士設計の発表をします。
音響の計算に基づく、可動壁のある音楽ホールの設計です。 pic.twitter.com/kQQBlF15qv
今村先生)シミュレーションも、形状も、新しいことにチャレンジしていていいですね。設計のためにシミュレーションを使えるということだとこれは結果なので、シミュレーションをしながらこれがよかったということはどのように導かれたのですか?
三橋)モデルによって、どのような音響効果がでるかということがわかる。その設計環境をつくったのが成果です。
三橋)プロセスはある程度整理しています。いくつかのモデルをつくって、検証しました。
今村先生)かたちがどこからか落ちてきて、という設計が最近あるでしょう。ザハとか。音響効果と、形態のスタディが一緒にできることが大事なのでしょ?そこをプレゼンしてほしかった。
なぜこれがここにあるのかということを、きちんと表現し説明できているといい。(松下先生から、土台として周囲のリサーチをしましたという解説)
1)たくさんのアイディアの整理、2)個々のスペースはいいけど全体としての構成はどう?(何かと何かをつなぐ軸について、そこにある意味を) ざっくりいうとそういう講評ですねと松下先生からsummarized.
山本圭介先生)トム先生は、どこでもドアをモティーフに螺旋状に研究室をつないでいく空間構成なら、directionが出てしまわないように計画すべきだったんじゃないかともおっしゃっていました。
坂本案の発表。日本語字幕も出て、聴衆は心なしか安心しています… pic.twitter.com/WyAhquAzeE
レイヤーを重ねた空間を、ドミトリ、ラボ、といった機能に合わせてデザインしていきます。機能をつなぐ「穴 void」は、周辺地域の特徴から読み取ってきたデザインコンセプトの一つ(通り抜けの小道)です。 空気と光の層と絡み合って、機能空間と接続します。
今村創平先生)とてもきれいなプレゼンで、きれいな空間。コンセプトもクリアです。さて、レイヤされた層の関係で明確な軸があることについてなのですが、なぜこの軸なのですか。もうひとつ、視覚的連続性と活動のつながりとどちらが大事なのですか? 活動が別の層に伸びていくのですか?
坂本(日本語)東西に通り抜けできないことがいまストレスなのです。街に対しての抜けがいまのキャンパスには足りないと思います。大学での活動が街から見えるために、このような方向にしました。視覚や聴覚、雰囲気でつながっていればいい。活動プログラムが混ざることは想定していません。
トム先生)ストーリーがいいです。プランが平面で積み重なるのではなく、立面が重なるようにデザインされているのはイマジネーションをかき立てられます。昔だったら、セクションを手で書きましたから、どこを書くべきかよく考えました。そのほかに、シンプルなスケッチを多数描いて考えました。
機械で描いていると、(あまり考えなくても)かけてしまうから、こうしたいということはあんまり考え切れていないんじゃないかな。コンセプトそのままで、なぜ人が歩くのかとか活動がどういう風になるのか、具体的なイメージがもっとほしかった。
松下先生解説)シンプルにわかるということは大事。昔の手書き時代の絵は、慎重に伝えると言うことを考えて描いているので、難しいこと複雑な空間をどう説明するかということをきちんと表現しようとしている。どこかだけでもいいからもっときちんと書き込んで表現してほしかった。
前川案の発表。 pic.twitter.com/TjbqdPPqFF
トム先生)何か起きそうという感じがして、このフォームはとてもすき。とてもアクティブなビルディングです。だけど強いかたちがコーナーにあるとちょっときついから少し引いたりとか、かたちの検討はもっとできそうです。なぜこの場所が高くなるのかとか、もっと説明してほしいです。
大学ごとにアイデンティティのあるデザインがあったらいいと思う。(この一つの大学キャンパスのなかで、この建物がなぜでざいんされるの?)
今村創平先生)ドローイングが弱いです。図面がまったく見えない。誰かにこのプロジェクトを説明するためのプレゼンボードでしょう? 手書きの時とか、情熱がある。コレが俺の設計だという。図面からは、そういう情熱が感じられないといけない。見てわからないといけない。
ボリュームの組み合わせでできているプランなんだけど、スケールに違和感があります。すごく大きすぎるvoidとか。形は良いけど、sameスケールで見てみたら、本当にこんな大きさがあったら、変ですよ。
over scaleで、人間の感覚からみたら気持ちよくない。模型では(モノとしては)気持ちよく見えても。
トム先生)place people can identify where I are がほしいです。ここは特別、という場所性がそれぞれの場所に。kaidanは特別です。それはjust roomとは違います。そこはみんなが通って、動線になり、出会いがあり、動きがあります。
松下解説)5つの大学が混ざって、いろんなキャラクターが混ざっているはずなのに、一つの大学に見えます。それぞれの大学のらしさが設計されていたらいいと思います。複雑さが特徴ですが、なにかorientationがほしいです。それが移動空間であればよりわかりやすいと思います。
今村先生)抽象的な問題ではなく、現実の問題に取り組んでいることがいい。ひとつは、このような課題は日本中どこでも起きているので、ここならではのオリジナリティはどこですか? もうひとつは、建築はかたちにならないといけない。この提案はまだダイアグラムに近いと思う。なぜこの形ですか?
白井)かたちはどこの場所でも応用できることかもしれませんが、半外部空間やゆとり空間を設けることで、活動が外から見えるようになる、関われると思う。それは応用可能な考え方だと思います。オリジナリティとしては、プログラムで、小学校が遠くなるこどものためのバスの待合所、などはここならでは
西澤先生。飯田案に対して。一階と、二三階のギャップが変。立面、断面で見て一体的整合性を確認すべし。
堀正人先生。ふたりともプレゼンがいいですね。飯田案は、断面計画をもっと練って、光と立体的な空間のデザインでもっと良くなりそう。図式的整理がききすぎているのかも。ちょっと単調。ダイアグラムから、設計への飛翔がいる。 pic.twitter.com/2QxFKGFlx4
堀正人先生。富田案。大階段をつくると、裏が出る。そこもデザインしないと。建築としての物体、ポジをつくるのネガが必然的に生じる。階段には特に裏表がある。飯田案の二階デッキもそうだよね。裏が死んでる。難しく、面白いところだから意識してみて。
西澤先生。直塚案、意欲的でいい。大ボリュームと集落的小棟の集合のバランスが良い。土地の利用の仕方なども良いスタディをしている。高橋案は、住宅地全体からみて大事なマスタープランのはずの小学校が、住宅地との向かい合い方に少し疑問がある。 pic.twitter.com/yQhfhIafRm
堀正人先生。既存の建物への評価をどう活かしたのかをもっと聞きたかった。課題としてはそこが重要だったと思う。建て替えの計画は、校庭との配置の入れ替えが多い。そんな条件をかして見てもよかったかも。歴史的なコンテクストの再生とか。もう一回り時空間を広げて見たらよかった。
3年前期、複合施設の課題。西澤先生から渋谷案へ。周りから距離がないからかな、ボリュームが大きすぎる。階高なども考えて、周辺に馴染ませた方が良かったのでは?ダメではないけど…もう少し!できた気がする。でも麻布ならね、この強さもありか。 pic.twitter.com/9wje4llohh
堀正人先生。田村案へ。ホールはボリューム的に大きな条件なので、それを隠してしまわないで、周りとの差を見せてもよかったと思う。渋谷案は、断面計画がちゃんとないのかな、周りとのバランスで奇妙に見える。案の強さでもあるけど。
DA Festaと院試がかぶっているので、設計の教員が揃ってないんですよね。それは本当に残念。でも学部入試専攻イベント目白押しで、その他の日程にもできないし…。しょうがないのかな。
発表ブースから観客学生が溢れています。熱気があっていいですね。発表者も、上級生は自分たちで動いてくれるので、運営はちょっと楽です。頼もしい。来年はよろしくお願いします。 pic.twitter.com/JrsFTTOjKQ
堀正人先生。酒井案。やや整理されていないところもあるが、楽しげでいい。追川案。形態に挑戦しているので指摘すると、足下のベースが大事。どう載せるかのところがちょっと。追川)プラダビルも参考にしたんですがちょっと殺風景になってしまいました。
西澤先生)プラダの足下は、引きの空間と、緑のボリュームがちゃんと切り分けられているでしょう。この追川案の足下は「なんとなく」の植栽にとどまっているのがよくない。「なんとなく」はやめよう。周囲との兼ね合いで、評価は大きく変わる。街と一緒に見るから。建物単体で見られることはない。
西澤先生から酒井案へ。手数は地味だがいい空間ができている。良くできている。地味だけどうまくできている(地味連呼に会場笑い)。オフィスを持ち上げて、ゾーンを階層で切り分けたのが効いている。このままできるくらい。地味だけど良くできている。欲を言えば素材とボリュームの関係まで考えて。
堀正人先生。複合建築物はまとめるだけで大変。機能が持ち駒として手元にあって、背景のなかで見せたいものをデザインする。基壇が背景になったり、コアのボリュームが背景になったりする。そこにポイントとなる見せたいモノをデザインするという考え方も試してみて。
松下先生)これですべての講評が終わりました。いつもの先生方からのコメントとは視点も違ってとても勉強になったでしょう。では先生方から総評、これからの勉強のアドバイスをお願いします。
西澤先生)全体的に好感度が高かったです。みんな違うことをしていて、真似っこじゃないから。設計はcreation。creationするときには、周りの空気を読まないといけない。人の案がどうしてそうなったかをちゃんと考えないといけない。自分が敷地のどこに可能性を感じ、
一番どこを引き立てたいか、大事にしたいかを考えていくと、自ずとcreationが現れてくる。この調子で、みんなてんでばらばらのことを追求してください。
堀正人先生)発見してほしいです。美しさややり方。そういうことが根底にある。ぼうっとしていても発見できないから、本を読んだり興味のあることをしたり、勉強や体験したりする。するとどこかで建築とつながる。建築の世界はどんどん大変なことになっていて、我々も悩みが多い。
つづき)建築の領域は常に変わっている。コレが建築だと思ったところから外れたところがおもしろかったり、それも発見につながっていく。皆さんも壁にぶつかったりするかもしれないけれど、がんばってください!
3号館の中二階で昼の懇親会を用意しています。建築学科のみなさん、ご来場のみなさん、どうぞご参加ください。
午後の部開始。院生のスタジオコースの課題講評会です。まずは、大学キャンパスの課題。 pic.twitter.com/g4QcA6hfUZ
トム・ヘネガン先生がお見えなので、英語でプレゼンです。センパイがんばってます。 pic.twitter.com/IscAoCkFFc
トム・ヘネガン先生から石田案へ(ざっくり要約)。アイディアをいろいろ持っているよね。周囲の環境についての目配せはどうかな。電車が校舎から見えるなんてすごいよ、そういう関係についてや、周囲の小さな建物からなる町並みへの配慮はどうだろう。local newspaperを見てみて
地域の人々のコミュニティについてもっと理解をしようとしてみたらどう? 郵便局とか、local communityの核になる建物をみたり。地域のお祭りとか。そういうお祭りはどこにでもあるでしょう? 技術などはすばらしい、とてもよくできている。地域の人と学生の動線のストーリーがいい。
今村先生から石田案へ(コレも英語講評で訳しながらなのでざっくり)。アトリエを核にするプログラムがとてもいい。アイディアもたくさん持っている。passagesができるのデザインをしているのだけど、それぞれのつながり方や体験との結びつきは考えられているのかな、どういう理論があるの?