連続大河ブログ 原付旅 外伝
レイラインポイントコンプリートの旅
タイム原付旅神戸編
フォンドボードボドボ！右は大火傷！左はネンザ！これなーんだの巻 右足編
さて、前回は宴会場キッチンにヘルプに行った時、魔女の大釜で死にそうになった話、カチカチ山みたいに私を鍋にしたM先輩をこんがり焼いて差し上げましたよ！先輩の腕の毛は全て焼失していましたが、女装壁のある(？)M先輩には丁度よかったかも！
フォンドボードボドボ！右は大火傷！左はネンザ！これなーんだの巻 右足編
さてさて、魔女の大釜は私の配属のコーヒーハウスにもあります。大きさは半分くらいですが、性能としては、同等の物です。フランス料理の基本のソースのベースとなるフォン(出し)をとるのも私達の仕事！フォンは出し、ボーは子牛、子牛の骨からとった出汁の事です。子牛の骨をオーブンで茶色く焼き、ミルポア(香味野菜、玉ねぎ、人参、セロリ)、ブーケガルニ(香草の束)と共に魔女の大釜で3日間炊いた後、裏漉しします。ちなみにハンバーグにかかってるデミグラスソース、デミは半分、グラスは煮詰めるの意味、フォンドボーを煮詰めたソースって事！厳密にはちょっと違うけど！
この裏漉し作業の時！悲劇が襲います！フォンドボーは粘りがあり、骨の塊や柔らかくなったミルポアなどの個体が多くあり、冷めると粘度が上がり裏漉しできなくなるため沸騰させながらの作業になります。濾し器に大きなレードル(おたま)で注ぎ専用のスパテラ(しゃもじ)でゴリゴリします。
勿論通常営業中なのでオーダーも通ってきます。その日はサンドイッチ担当でした。
チーン！「オーダー！アン野菜サンド、シルブプレー♪」「ウイー！ムッシュー！」なんで野菜サンドだけ、フランス語じゃないんだよ！って思った瞬間！私の右長靴の中に煮えたぎったフォンドボーが！熱い！
粘り気のある熱いフォンは足にまとわりついて長靴を剥いでもダメージを受け続けます。モンハンの「炎やられ」ってきっとこんな感じ！でもゲームではやられ回復後は何事も無かったように回復しますが、現実世界ではそうはいきません！水をかけ氷で冷やし靴下を脱ぐと！あら大変！足の皮膚の殆どが靴下の方に持っていかれちゃった！
「せっ！先輩！野菜サンド…」「あーッ？それどころじゃないだろ！しゃーねーなー！ブツブツ…」
なんだかんだ言うけど、優しい先輩方々です！
金曜日の夜10時頃で病院もやって無い、誰一人救急って発想にならず、長靴に氷水を入れたまま仕事に復帰！なんとか痛みも和らぎ、しばらくは大丈夫ですが、長靴内の氷の量が溶けて減ってくると痛みが復活！氷を追加しばらく仕事、又追加の連続です。その頃はインターネットも普及しておらず、朝10時頃まで、土曜日診療の病院を探すこともできずに、約12時間以上治療を受けられない状態！
その日の作業を終え、いつもならシャワー浴びて、探検行ったり、休憩室でくだらないお話をしたりですが、もうクタクタです。ちょっと2時間くらい仮眠することにします。
果たして寝られるのか？どうなる右足！そして左足に何が！
つづく！！
次回 フォンドボードボドボ！右は大火傷！左はネンザ！これなーんだの巻 左足編
ここまで読んでくださった方の願い事が叶います様に…」
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