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きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

居酒屋ランチ

2025年05月28日 | ヘルスリテラシー
休日に居酒屋風の和食の店でランチを食べて以来、体調不良が続きました。

吐き気や腹痛というのはないのですが、なんとなく胃のあたりが重苦しく、ずっと寝ていたいと思うほどの体のだるさがあって、二日間ほどしんどかったです。

一緒に食事をした者も同様に具合が悪くなったので、店での食事が原因だと思われます。

色々と考えてみたところ、恐らく揚げ物に使われていた油が、悪さをしていたのではないかという結論に。

古くて酸化した油を摂取すると、食中毒のような状態になります。
油が酸化すると有害物質が発生するからです。

酸化した油は色が濃くなり、独特の臭いがして、粘度が高くなり、その油で調理した揚げ物の風味も損なわれます。

繁盛しているように見えたお店ですが、それだけに、揚げ物用の油を変えずに使い続けているのではないか?!と訝ってしまいました。

そうでないとしても、年齢的に、揚げ物は控えたほうがいいのかもしれません・・・
              

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女性とタバコ

2025年05月22日 | ヘルスリテラシー
昨日、カレー屋で夕食をとりました。

店内はお客さんがたくさん。

隣に座っていた7-8人のグループは、聞こえてくる話の内容から、職場の仲間同志のようでした。

ナンを食べると、いつもおなかがいっぱいになって、いつも後悔しますが、おいしいので、時々食べたくなります。
マンゴーラッシーを頼んでいないのに、サービスされました。

また行くと思います。

さて、そろそろ帰ろうかと思ったときに、となりから「禁煙」について話をしているのが聞こえてきたので、席をたてなくなりました。

「えーっ、禁煙支援事業に申し込んだの?!」

「防衛庁に出向していた時は、喫煙所があったから、助かったんだけど。自衛隊員は喫煙者多いんですよ。体力使うのになあ・・・」

自衛隊員とその家族は免税額でタバコが購入できる、という話を元自衛隊員さんから聞いたことがあります。
国が喫煙を推奨しているわけです。
国民に知らされていない不都合な事実は、この世にたくさん存在しているのだろうと思わされます。


カレー屋で会食している職場の同僚グループが、ひとしきりタバコについての話題で盛り上がったあと、30代前半くらいの女性がふとつぶやきました。

「私、昔は吸ってましたけど、いまはやめました」

「そうなの?どうやってやめたの?教えてほしいなあ」と、職場の禁煙支援事業に申し込んだという男性。

すると彼女がきっぱり言いました。

「男が原因でタバコを始めて、男が理由で禁煙したんです。女性のタバコには男性ありき、なんですよ」

久しぶりに名言を聞いた感じです。

そういう私は、大学時代のボーイフレンドの喫煙がきっかけで、禁煙治療に興味を持つようになりました。

でも彼女は、タバコを完全にやめたわけではないようです。

「アイコスでも、吸っていたらわかっちゃいます?」

「そりゃあ、わかるよなあ。タバコ吸ってない人からしたら、臭いもんな!」

「そうなんだ・・・」

彼氏にタバコを吸っていることを知られたくなくて、でもやめられないので、ニオイが少ないと広告されている加熱式タバコに切り替えたといったところでしょうか。

昔のオトコに勧められて始めたタバコの呪縛からまだ解放されていない・・・なんて悲しい話でしょう。

アジアの女性たちは、欧米の女性たちに比べて喫煙率は低いのですが、喫煙関連死亡が多いという研究データがあります。
受動喫煙の影響が考えられます。

女性たちはもっと賢いはずです。
男たちに人生をダメにされてしまうなんていう現実を、許していてはいけません。











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つきつめれば格差の問題

2025年05月20日 | 禁煙治療
久しぶりの更新です。

5月末日からは世界禁煙週間が始まります。

最近は日本人の喫煙人口も減少傾向で、公の場や飲食店の禁煙化も推進されてきているので、タバコを吸わない人が受動喫煙を強いられる場面が減っていると思います。

けれども喫煙者はゼロになっているわけではなく、今でも吸い続けている人がいます。

効果の立証されている禁煙治療薬が、誰でも安価で受けられる社会で生活しているにもかかわらず、依存症という病気であることを放置し、治療を受けずにいる人がいるのはなぜなのか?

禁煙治療の保険適応が条件づけられてしまっているのも、国が解消すべき問題ですが、つきつめてみれば、格差の影響が大きいと考えます。

教育格差、経済的格差が知識の差(リテラシーの低さ)を生み、置いてけぼりにされている人たちがいるのです。

喫煙者のいる家庭の子供は、受動喫煙を受け続け、将来喫煙者になりやすい環境にさらされています。
誰もが受けられるはずの禁煙支援が届かない人たちがいるということを忘れてしまうと、新たな喫煙者を生むことにもつながるのです。

吸う人も、吸わない人も、正しい知識を持つことが、健康的な生活への第一歩となります。


入院をきっかけに禁煙治療を受けるチャンスを提供されたにもかかわらず、「いつでもやめられると思って吸っていたし、入院中はやめられているからニコチンパッチはいらない」と言って禁煙治療薬の使用を拒んだ患者さんが、案の定、退院後に喫煙を開始してしまいました。

「先延ばし」は典型的な依存症の特徴の一つでもあります。

禁煙治療についての正しい情報提供や、機会の提供を、これからも地道に続けるしかありません。


禁煙がもっとも成功しやすい方法は、禁煙治療専門医にかかってアドバイスを受けながら禁煙治療薬を使うことです。

薬局で自身でニコチンパッチやニコチンガムを購入する場合は、薬剤師に正しい使い方を指導してもらってください。

今は禁煙アプリを使用して的確なアドバイスを受けることも可能な時代となっています。







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