きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

不登校なんて言わせない

2020年07月01日 | Switter
最近気になるキーワード、「不登校」。

喫煙防止教室で学校を訪れた際に、校長先生や養護教諭の先生方から、登校が困難な状況にある子どもたちの話をうかがう機会がたまにあります。

教室には入れないのだけれど、校長室で本を読んだり、絵を描いたりしている子どもを見かけたこともありました。

またある時は、喫煙防止教室の授業中に、積極的に良い質問をしていた子が、普段は保健室登校している子なのだと、養護教諭の先生から打ち明けられてビックリしたこともありました。

そういえば、ミュージカルに参加していたある男の子から突然「じつは学校に行っていない」と告白され、「えっ、そうだったの?それは初耳!」とまわりにいた大人たちをみな驚かせたなんていうこともありましたっけ。
残念ながらコロナ感染の影響で、ミュージカルは中止になってしまいましたが・・・彼は元気にしているかしら?


一言で「不登校」といっても、背景、原因はさまざま。

私はこういう問題には素人ですが、ステイホーム期間中、以前よりも「不登校」の子ども達のことを考えることが増えました。

今朝も、休校明けに不登校になった子どもの相談が増えている・・・といった新聞記事が。


またそのいっぽうで、これまでは「不登校」に悩んでいたけれど、自宅にいながらのオンライン授業ならば落ち着いて学習ができ、しかも「勉強って楽しい!」と喜んでいる子もいるので、学校再開後もオンライン授業を続けていくことにした学校もあるとテレビで見ました。


もちろん、学校でクラスメートたちとすごすことでしか得られないこともあります。
ですが、様々な理由で学校に身を置けない子どもがいるのも事実で、「不登校」イコール「勉強拒否」ではないということも知りました。

「不登校」という言葉は、いつしか私たちに、「とにかく登校ありき」という片寄った考えを植えつけてしまっているのではないでしょうか。




子どもだけの問題ではありません。

在宅勤務を経験した人のなかには、これまでの働き方を考え直すきっかけになったり、人生の価値観が変わったりしている人もいるはずです。

せっかく、真の意味での働き方改革を推し進めるチャンスを与えられているというのに、現実は・・・


世の中には、変化を望まない人もいます。
色々な人がいますから。

でも、だからといって、進化を邪魔するのはやめてもらいたいよなあ・・・と、さいきん、切に思うのです。

多様性を受け入れない社会というのは、本当に生きづらい。



それにしても、日本って、つくづくIT後進国なのだと知りました。
そしてさらにそれに輪をかけて、自分の周りは遅れている・・・


ああ、このなんともいえない歯がゆさを、わかってもらいたい!
誰かと共有したい!



学校改革、職場改革は、どうやったらじょうずに、速く進められるのでしょうか?


いちばん難しいのは、お金や技術の問題よりも、そこにかかわる人々の意識改革のような気がします。

ああ、歯がかゆい、かゆい、かゆいよー!












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