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きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

まだまだ不十分

2019年06月01日 | その他
昨日から世界禁煙週間が始まりました。

昨日は、朝、下野新聞のトップ記事にショックを受けながら、喫煙防止教室のために日光市立今市小学校へ向かいました。


新聞社の取材によれば、7月1日から健康増進法が改正されても、県内の行政機関は依然として敷地内に喫煙所を設け、敷地内完全禁煙化が実現しないというのです。

国が曖昧なことを言ったりしているから、地方の対応がこういうことになるのでしょう。

しかも、医療専門家集団である医師会が強く完全禁煙化を要望しても、無視され続けている・・・
信じがたい事実です。


今市小の4年生の授業では、多くの保護者の方も授業を見に来てくださっていました。


「今日は何の日か知っていますか?世界禁煙デーです。今日はこのクラスだけでなく、世界中でタバコや禁煙について話をしたり考えたりしていますよ」というと、子供たちはビックリしていました。


実は授業が始まる前に、ラジオ番組に電話出演しました。
学校にはあらかじめお許しをいただき、校長室で対応をしました。

1週間以内ならば、インターネットラジオで番組が聴けます。

CRT栃木放送「まるきん大行進!」5月31日放送(Radiko)
http://radiko.jp/#!/ts/CRT/20190531090000

私が喋っているのは、00:46:30~00:56:13くらいです。


吸わない人でも、タバコについて、まだまだ誤解している部分が多い気がします。
もっともっと声をあげていかないといけませんね。


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また始めます

2019年03月20日 | その他
しばらくお休みしていましたが、また書きますので、よろしくお願いします。



「先生に質問」という新しくカテゴリーを追加しました。



喫煙防止教室のあとに子どもたちからお手紙をいただくことが多いのですが、そのなかに「先生に質問です」と書かれていることがあり、それに対してはかならずお返事を書いて、学校に送っています。


子どもたちからの質問は、深く考えさせられることが多く、勇気づけられてもいます。

ぜひみなさんとも共有したいと思っています。

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世界禁煙週間スローガン

2018年06月01日 | その他
5月31日から世界禁煙週間が始まりました。
2018年、WHOが世界に向けて掲げたスローガンは、「Tobacco breaks hearts:Choose health, not tobacco」です。

実は、今さら?という印象を持ちました。
新しさを感じません。


でも、タバコといえば肺がん、という認識の方は多いと思いますが、心臓発作や脳卒中との関連を知る人は意外とまだ少なく、WHOは「いまいちどきちんと知ってほしい」という思いで決めたのでしょう。


数年前から、厚生労働省は国内向けに別にスローガンを掲げるようになりました。
今年のポスターを見ますと「望まない受動喫煙をなくそう」となっています。

望んで受動喫煙をしている人が世の中にはたしているのか?と厚労省にツッコミを入れたくなりますが、受動喫煙についてそれほど怖れを感じていない人がまだまだ多いことは確かです。

実はこれは、喫煙者、非喫煙者の両者にいえます。

喫煙場所が限られるようになり、非喫煙者を守る対策が(ゆっくりではありますが)進んでいる一方で、実は、喫煙者がこれまで以上に危険な状況に追い込まれてしまっているのをご存知ですか?

つまり、多くの喫煙所では喫煙者自身も、他者から高度の受動喫煙暴露を受けているということです。


「深読み」すれば、ニコチンに依存してしまっているがために、喫煙者自身も望まない受動喫煙をしているということになります。


いまいちど厚労省の実施要綱をきちんと読むと、平成30年の禁煙週間テーマは「2020年、受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」となっていました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000202210.html

今日はこのへんで。


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