「街頭テレビ」…タイムカプセルBOX

1953年 ( 昭和28年 ) 2月1日にNHKが、テレビの本放送を開始した。
当時、高価な受像機（テレビ）は一般家庭にはなく、テレビは外で見るものだった。
電器店の店頭、大会社のオフィスロビー、喫茶店などのテレビに多くの人々が立ち止まり、連日賑わったそうです。

NHKの放送開始より半年後の53年８月28日、民間放送初のテレビ本放送が開始された。
現在の日本テレビである。
日本テレビが開局した8月でも受像機台数（テレビ）は約3000台と少なく、広告媒体としてのテレビの価値を上げるため、創業者の正力松太郎氏は、開局直後から東京各地の盛り場、駅、公園などに受像機を設置した。
こらが、「街頭テレビ」の始まり。
　　開局２日目に、後楽園球場から「巨人・阪神戦」。
　　秋には、大相撲秋場所の中継。
　　日本ボクシング界で初めて世界チャンピオンとなった白井義男とテリー・アレンとタイトル防衛戦。
　　翌年、力道山とシャープ兄弟の対戦を３日間にわたって中継。

街頭テレビには多数の群衆が集まり、
人々は、プロ野球や大相撲、プロレス、プロボクシングに熱狂した。

街頭テレビは、テレビ放送を多くの人々に認知させ、広告媒体としての価値も上げた。
この街頭テレビの成功で、日本テレビは開局７ヶ月にして黒字に転じたという。

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