流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

小型ロケットエンジンの主要配管取り回し計画設計

2020年12月17日 | 宇宙航空産業機械

全高が420mm程度の小型ロケットエンジンの主要配管の取り回しを計画設計してみました。

タービン駆動の液体酸素ターボポンプと、それと同軸の灯油燃料ターボポンプによる供給液体の加圧方式です。

上の図の上部にある、燃焼筒上部の液体酸素噴射ヘッドに向けて、液体酸素ターボポンプ渦巻きケーシング吐出口からの配管が、取り廻して接続されています。

液体酸素ターボポンプの下側には、燃料液体加圧ターボポンプが有り、それの渦巻きケーシングから加圧燃料液体はパイプで取り出されて、それを更に2分割してノズルスカート下部の冷却用燃料入口の2か所に配管されています。

上図は、燃料ターボポンプからの高圧燃料液体が、吐出部から2方向に分岐して、ノズルスカート下部の冷却液入口から再生冷却用の冷却層通路に導かれる状態を見易くしています。

銅製のインナーライナーに彫られた冷却溝が冷却液を流して、高温の燃焼器内側の温度を冷却します。

ライナーを冷却した燃料液体は、燃焼筒上部の液体酸素ヘッド近くまで運ばれて、液体酸素と混ぜられて燃焼して噴射ガスとなります。

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