私用で、6月の中旬から7月の初め頃まで、実家に帰った。
旧暦の5月4日(今年は6月23日)に沖縄は梅雨が明けると
言われているらしい。
見事に梅雨が明けた。カンカン照り。ガンガン照りつける。
余りの気温の違いに、参ってしまった。
ガジュマルの木。キジムナー(木の精霊)が宿る木。
小学校の頃は、この木に登って遊んだりした。
その夜金縛りにあうと、キジムナーのイタズラだ!
と思ったりもした。
色んな事が、不思議な島。今更ながら思った。
住んでいる頃は、当たり前だと思っていた事も、離れてみて、
改めて知る事が多い。
帰る度に、景色がどんどん変わっていく島。
でも、いつも変わらずに迎えてくれる友人達。
ありがとう!
留守中に頑張ってくれたスタッフに、ありがとう。
家族にありがとう。
皆にありがとう!
感謝の気持ちを沢山知った実家への帰省だった。
気まぐれマダム
もわん
とした、夏の夕方の匂いを
この頃感じていなかったんだな。
そう思ったのは、
食料品の買い出しに山を下った時だった。
蛙の声とか、
空の色とか、
道の脇をぺたぺた歩いている
エプロン姿のおかあさんとか。
そういうの全部ひっくるめて 私の中にある、
どこか懐かしい夏の記憶。
森の中はとても涼しくて、
川のせせらぎも爽やかだ。
ついつい暑い暑い夏のことを忘れてしまいそうになる。
連休にテラスで寛ぐお客様の姿に、
山の夏も始まっているのだと教えられた今日このごろ。
きみ
あるお客様と、手紙の話をした。
それで思い出した、手紙。
小さい頃祭りに行った時に、
知らないおじいちゃんが写真を撮ってくれて、
手紙と共に送ってくれた。
達筆すぎて読めなかった。
「僕はおじいちゃんだけれども、君はまだ若いからがんばって」
というようなことが書いてあった。
大人になって読んだ時、
もうこのおじいちゃんは亡くなっているかもしれないなと思った。
小さな自分はお礼の返事をしたんだろうか。
今もその手紙は宝物箱にとってある。
外国のチョコレート箱に、たくさんの手紙。
フユウ