竪琴的試写室 aperto!!

お気に入りの映画、忘れたくない映画をレビューしていきます。

ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY '03 英・米

1998年10月30日 09時16分22秒 | ラ行
監督 リチャード・カーティス
DATA 脚本/リチャード・カーティス 音楽/クレイグ・アームストロング
CAST ヒュー・グラント リーアム・ニーソン エマ・トンプソン アラン・リックマン コリン・ファース ローラ・リニー キーラ・ナイトレイ ローワン・アトキンソン ビリー・ボブ・ソートン ビル・ナイ アンドリュー・リンカーン マルティン・マカッチョン ジョアンナ・ペイジ クリス・マーシャル ルシア・モニス マーティン・フリーマン ーマス・サングスター

2005年の春になって、やっとこさ観れた感のある「ラブ・アクチュアリ」。それから何度も繰り返し楽しんでます。キャストは派手ですが、こじんまりとした、あったかーい気持ちになれるステキな小品といった趣きです。オープニングとエンディングの呼応がとても良くて。オープニングのナレーションの中に「love actually is all around」というセリフが出てきます。これがタイトルの「ラブ・アクチュアリ」になっているんですね。殺伐とした世の中だけれども、その気になって見渡してみれば、実は案外愛で溢れてる・・・というメッセージでして。たくさんの登場人物が少しずつかかわりを持っていてどこかでつながりつつ物語が進みます。どのカップルの逸話もそれぞれにじ~んと来る物ばかりなんですが、わたしが特に好きなのは彼女を弟に寝取られてフランスに逃避するライターさんの新しい恋の物語。このカップルのセリフのやりとりは素晴らしいです。セリフ的には真逆のことを言いつつ、同じ気持ちを語っているところとか・・・。

ヒュー・グラント演じる若きイギリス首相の相手役の女優さんも大好きな人ですねー。「キス・キス・バン・バン」というオフ・ビートの映画で見かけて惚れこんだとってもキュートな女の子です。元々は歌を歌うアイドルっぽいグループに居たそうなんですが。優しい人柄が溢れていてホントにカワイイ。

映画やテレビの撮影で、忙しい主演スターたちの代わりに照明やカメラ位置のテストをするためダミーを立てて準備を行うことがあるじゃないですか。あれを英語では「stand in」というのですが、このスタンド・インの仕事を通して知り合うカップルがいまして。これがまたなんともカワイイんですよねぇ~~~~。二人が担当するのがいわゆる「濡れ場」なわけです(笑)。知り合って早々、上になったり、下になったり、腰を振ったり忙しいわけなんですが、その気遣いがとってもいいんですよー。カメラマンに「ちょっとおっぱいもんで!」と注文された男優さんが手をこすり合わせて温めてから「ごめんね、手が冷えてるんだ」って言ったり、お互いリラックスするために関係ない話を一生懸命したり。最後にはうれしい結末があってそのときのセリフも「stand in」にひっかけて、とても洒落たものになっています。このダミー女優の役をやった女の子、小柄なジュリア・ロバーツって感じでとっても雰囲気がよいです。タイプだわ。

他にもリーアム・ニーソンとかカメオ出演的にクラウディア・シファー(スーパーモデル)やローワン・アトキンソン(ミスター・ビーン)とか。キーラ・ナイトレイ(スター・ウォーズ・エピソードIのアミダラ女王替え玉)なんかもこの辺からブレイクが始まったんだっけ。アラン・リックマンヤコリン・ファースなどの大御所も出ております。こうやって改めて書き連ねるとすごいな(笑)。エマ・トンプソンも、やっぱりこういうところに落ち着いちゃったなぁっていうイギリスの良きお母さんしてるし。なんとなく昔のジュリー・アンドリュース(「サウンド・オブ・ミュージック」「メリー・ポピンズ」)みたいな雰囲気だ。

クリスマスが来るたびに繰り返し放映されることになるでしょうね(笑)。
サントラ盤ももちろん入手。よいです◎

鈴の音が聞こえてきそう度 ★★★★★