監督・脚本 ウディ・アレン | |
DATA 音楽/ディック・ハイマン カンヌ映画祭国際批評家賞 NY批評家協会賞脚本賞 ゴールデン・グローブ脚本賞ほか | |
CAST ミア・ファロー ジェフ・ダニエルズ ダニー・アイエロ エド・ハーマン ダイアン・ウィースト ヴァン・ジョンソン ゾー・コールドウェル ミロ・オーシャ ジョン・ウッド グレン・ヘドリー マイケル・タッカー
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ウディ・アレンらしいファンタジックなアイデアが冴え渡る逸品でございます!タイトルの「カイロの紫のバラ」は劇中でかかっている映画のタイトル。この映画に夢中な平凡な主婦がとんでもない騒動に巻き込まれていくお話です。巻き込まれても巻き込まれても彼女はずうっと平凡な彼女のまんまなのがとーーーーっても可愛い!演じるミア・ファローは長くウディ・アレンと公私に渡りコンビを組んでいたのですが、最後は5年くらい前ですかね?ゴタゴタの離婚劇(実際には結婚はしていませんでしたが)で共同生活にピリオドを打ちました。ミアさんはフランク・シナトラの元奥さんです。そんなことはどうでもよくて。 舞台はもちろんNY、1930年代。主人公のセシリアは家に帰ればぐうたらで女好き、遊び好きの暴力亭主がいて、慣れないウェイトレスの仕事ではドジばかり(ウェトレス仲間のセシリアの姉は本物のミア・ファローのお姉さん)。セシリアの心のオアシスは街の映画館だけでした。同じ映画に通いつめていたある日、見つめるスクリーンの向こうから優しい声が!!「君はもう何回も見に来てくれているね?」なんと。同じシーンの繰り返しに飽き飽きしていた映画のヒーローがセシリアに話しかけてきます。あろうことかヒーローが「一抜けた!」と映画を飛び出してしまって大変な騒ぎになります(笑)。映画を抜け出して自由を満喫するヒーローと、平凡だけど心優しいセシリアが恋に落ちたり、映画のプロデューサーがハリウッドから駆けつけたり、ほかの出演者たちはストライキを起こしたり、ヒーローを演じた役者が登場したり・・・。このあたりのどたばたもうまくまとまってコミカルにリズミカルに進みます。 最後はちょっぴり悲しい幕切れですが、後味はヒジョーに爽やか!楽しい作品です。ヒーローをかくまってくれる娼婦をダイアン・ウィーストがやっていますが、彼女はウディ・アレン映画の常連で、いつも風変わりだけれども優しい役をやっています。アレン作品以外でも「シザーハンズ」の偏見を持たないママ役とか、「アイ・アム・サム」の対人恐怖症を押してサムを助けてくれる隣人とか、ジョディ・フォスター初監督作品だった「リトルマンテイト」では天才児を暖かく見守る博士などなど。あったかい雰囲気を持った素敵な女優さんです。 このころから「重罪と軽罪」くらいまでのウディ・アレンがとっても好きでしたねー。最近はどれもこれも同じに見えちゃって全部見れてないです。「アニー・ホール」とかは何度でも見ちゃいますけどね! 映画らしい映画度 ★★★★★ |
監督 ヴィンセント・ウォード | |
脚本 ロン・バス | |
DATA 音楽=マイケル・ケイメン アカデミー賞視覚効果賞=J・ハイネック、N・ブルックス、S・ロバートソン、K・マック 原作=リチャード・マシスン | |
CAST ロビン・ウィリアムズ アナベラ・シオラ マックス・フォン・シドー ロザリンド・チャオ ジェシカ・ブルックス・グラント ジョシュ・パドック キューバ・グッディング・JR ルシンダ・ジェニー マット・サリンジャー ヴェルナー・ヘルツォーク | |
圧倒的な色彩と、ロビン・ウィリアムズ独特の一途なキャラで幻想的な世界が描かれています。リチャード・マシスンの原作なんだそうで。スピルバーグの「激突!」(スピルバーグ作品で一番好き!)とか「トワイライトゾーン」、大コケにコケちゃったけどとっても好きな「ある日どこかで」なんかの脚本の人です。どの作品も独特の世界観がありますよね。「ある日どこかで」なんて、どうしてコケちゃったんだろ??古典+ロマンス+SFなんて今ならおおはやりの大ヒットを巻き起こしそうなのに(笑) 少々早すぎたのかな? 最初から最後まで油絵のような映像です。すごく美しくてすごくおどろおどろしい・・・。事故で死んでしまった自分を思って自殺を図った愛妻が、自分の待つ美しい天国ではなくて地獄に堕ちてしまった事を知って、救い出しに行くのです。死神や死んでしまった我が子との再会など、いろんなことが待ち受けています。いろんな試練を乗り越えて、ゆるぎない愛で妻アニーを救い出すロビン・ウイリアムズがすごくステキでした。アニーは壊れかけてしまったけど、ココロに強くのこった思いが彼女に筆を握らせ続けたんだろうな。それが逆にみんなの心を紡いで離さなかったんだと思う。 洋の東西を問わず地獄ってこういう感じなのか・・・と思ったり(笑) ちょっとイメージちがったりするけど、アメリカの映画なのにずい分と仏教的なんだなぁと感じました。宗教的で深みのあるセリフが溢れていますよ。 キャストの方もどえりゃー豪華です。「エクソシスト」の神父さんマックス・フォン・シドーからドイツの名匠「カスパー・ハウザーの謎」でおなじみのヴェルナー・ヘルツォーク氏まで出てきてびっくりしました。キューバ・グッティングJrはいつみてもキュート | |
絵心はまるでない度 ★★★★★ |
監督 ニック・カサヴェテス | |
DATA 音楽/アーロン・ジグマン 脚本/ジャン・サーディ ジェレミー・レヴェン | |
CAST ジーナ・ローランズ ジェームズ・ガーナー サム・シェパード ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス ジョアン・アレン ヘザー・ウォールクィスト ケヴィン・コナリー デヴィッド・ソーントン ジェイミー・ブラウン スターレッタ・デュポワ | |
ケミストさんのおまけ画像で台無しなんではないかー??という苦情が殺到中ですね(笑)。確かにいらんおまけではありましたが、ここで流れる映像に本編の字幕とは少し違った表現があってとても興味深かったです。ここまで見て「あ!」と謎も一個解けましたから・・・。
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トリ年にふさわしい度 ★★★★★ |
監督 ニキ・カーロ 脚本 ニキ・カーロ | |
DATA 原作=ウィティ・イヒマエラ 音楽=リサ・ジェラード | |
CAST ケイシャ・キャッスル=ヒューズ ラウィリ・パラテーン ヴィッキー・ホートン フラワーズ クリフ・カーティス グラント・ロア | |
美しい映画です。
ケーシャちゃん演じるパイケアという少女。このパイケアというのは家族の住む島に最初に流れてきたとされる勇者の名前で、クジラに導かれたという伝説がありまして。代々パイケアの血を引く男性が族長として島を守ってきた、という歴史がありました。ところが、この代のパイケアは男の子と女の子の双子として生を受けるのです。運の悪いことに双子を生んだその日に母親と弟が死んでしまいます。残されたのはケーシャちゃん。伝統を重んじるケーシャちゃんから見てのおじいちゃんはパイケアを認めようとはしないのですが、隠されたクジラ乗りの素質と可愛さにだんだん溺愛するようになるんですね。
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色彩度 ★★★★★ |
監督 スティーブン・フリアーズ 脚本 デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ | |
DATA 音楽/ジョージ・フェントン | |
CAST ダスティン・ホフマン ジーナ・デイヴィス アンディ・ガルシア ジョーン・キューザック ケヴィン・J・オコナー スティーヴン・トボロウスキー スージー・キューザック ジェームズ・マディオ トム・アーノルド チェヴィー・チェイス | |
正直者のたった一度のウソと、でたらめ男のひとつだけの真実・・・。マス・メディアへの痛烈な風刺もこめられたイギリスの新進気鋭監督(と言われてもうずいぶん経つからすでに新進気鋭ではないのかも)、スティーブン・フリアーズ会心の一撃です。ちょっと古いアメリカ映画を見ている気分です。フランク・キャプラとかビリー・ワイルダーみたいな・・・。冒頭などは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」を意識しているような。
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人生いろいろ度 ★★★★☆ |
監督 ポール・ハギス | |
脚本 ポール・ハギス | |
DATA アカデミー作品賞 脚本賞=P・ハギス B・モレスコ 編集賞=H・ウィンボーン | |
CAST サンドラ・ブロック ドン・チードル マット・ディロン ジェニファー・エスポジート ウィリアム・フィクトナー ブレンダン・フレイザー テレンス・ハワード クリス・“リュダクリス”・ブリッジス タンディ・ニュートン ライアン・フィリップ ラレンズ・テイト ノーナ・ゲイ マイケル・ペーニャ ロレッタ・ディヴァイン ショーン・トーブ ビヴァリー・トッド キース・デヴィッド バハー・スーメク トニー・ダンザ カリーナ・アロヤヴ ダニエル・デイ・キム | |
おおかたの業界人の予想を覆し2005年度アカデミー作品賞を受賞してしまった作品。 | |
自分の弱さを省みてしまう度 ★★★★★ |
監督・脚本 ピーター・ウィアー | |
DATA 音楽/ハンス・ジマー ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞=J・ドパルデュー | |
CAST ジェラール・ドパルデュー アンディ・マクダウェル ベベ・ニューワース グレッグ・エデルマン ロバート・プロスキー ジェシー・ケオジャン イーサン・フィリップス ロイス・スミス ジョン・スペンサー | |
リアリスティックでロマンティック!!それにつきます。本当にありそうな(まあ、ないだろうけれど)大人の恋の物語です。
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料理ができる男性って素晴らしい度 ★★★★☆ |
監督 ピーター・ウィアー
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DATA アカデミー賞・脚本賞=ウィリアム・ケリー アール・W・ウォレス 編集賞=ソム・ノブル 英国アカデミー賞・作曲賞=モーリス・ジャール ブルーリボン賞・外国作品賞
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CAST ハリソン・フォード ケリー・マクギリス ルーカス・ハース ダニー・グローヴァー ジョセフ・ソマー アレクサンダー・ゴドノフ ジャン・ルーブス パティ・ルポーン ヴィゴ・モーテンセン | |
完成度高し・・・。ごひいきのP.ウィアー監督の中でも特に好きな作品です!元々はオーストラリアの方です。ハリソン・フォードとは「モスキート・コースト」でも一緒にやってましたね。
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静謐度 ★★★★★ |
監督・脚本 ハロルド・ライミス | |
DATA 英国アカデミー賞・オリジナル脚本賞=ハロルド・ライミス、ダニー・ルービン | |
CAST ビル・マーレイ アンディ・マクダウェル クリス・エリオット スティーヴン・トボロウスキー ブライアン・ドイル=マーレイ マリタ・ゲラーティ ロビン・デューク | |
邦題のせいできっと見る人が半減していると思いますが、良質の大人のコメディーです。自信を持ってオススメしちゃいます!
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明日があるって素晴らしい度 ★★★★☆ |