映画「ダ・ヴィンチコード」をみてきました。総額○○億円の宣伝費をかけて、メディアにも流されていたと聞いて、いつもなら、そんな仕掛けに振り回されるのは嫌いとがんばっている私ですが、内容が、あの科学者でもあり芸術家でもある、尊敬すべきレオナルド・ダ・ヴィンチが名画に残した謎のメッセージを解き明かすというものであり、しかも、キリスト教徒の歴史や、教義をも書き換えるかもしれないと聞いて興味深々で見に行ってしまいました。
私は、キリスト教徒でも、回教徒でもない無神論者か、しいて言えば先祖の墓にお彼岸にお参りに行く仏教徒ですので、あまり深刻にならずに映画として楽しむ事が出来ました。パリ、ルーヴル美術館で謎のダイングメッセージを残して死んだ館長を祖父に持つヒロインのソフィーと館長の知人で死の直前に電話で呼び寄せられていた、ロバートが警察から殺人犯の疑いをかけられ、自分たちの疑いを晴らすため、館長を殺害した犯人は誰なのか、そして殺害の真の目的は何なのかを追って、キリストの血脈の秘密にまで迫る歴史と、関連する教会などの聖地を廻るのですが、二人を犯人として追い詰める警部ベズ・ファーシュとその指揮下で動く警察組織に追われ、キリストの血脈の存在をこの世から消し去ろうとする教団オプス・デイの司教マヌエルに指示されて動く暗殺者の修道僧シラスに命を狙われる、サスペンスとアクションのドラマに仕上がっておりました。最後はソフィーはマグダラのマリアの子孫で、キリストィの血脈を受け継ぐものであり、マグダラのマリアを頂点とする教団「シオン修道会」の人たちに暖かく迎えられるというハッピーエンドなのですが、キリスト教の歴史のなかで繰り返された宗教戦争や、異教徒の弾圧、宗教上の教義に関する論争などを背景に造られており、教団名など実在のものも使われているため、一部の宗教団体や、宗教歴史学者などから反発もあり、上映禁止になった地域もあるとか言うのもうなづける話であります。
平等と博愛を説いたキリスト教の教義が、一部で誤った解釈をされ、特定の権威者の利益や名誉を護るために、差別や弾圧などがあってはならないことですが、公開にこぎつけられたのも今の自由な時代であればこそですし、娯楽や教養としてすんなり受け入れられる日本は、信仰宗教の自由も憲法で保障されている素晴らしい国だと感じながら映画館をでた私です。皆さんにもご覧頂くようお勧めしますが、キリスト教の教義やキリスト教を中心とした西洋の文化、そして、それによって動かされてきた西洋の歴史などの予備知識を持ってご覧になるとより一層興味深くご覧になれるものと思います。
水戸市周辺では水戸駅南口、ひたちなか国立海浜公園脇、内原S.C.内などに新しくシネコンが出来ており、お手頃な料金とゆったりした座席、全席指定で楽しくご覧になれますので御利用ください。
映画館情報
シネプレックス水戸 http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=th&id=11600
TOHOシネマズひたちなかhttp://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=th&id=11582
TOHOシネマズ内原 http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=th&id=11585
水戸テアトル西友 http://www.cinemabox.com/schedule/mito/
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