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千姫

2006-06-01 20:58:39 | Weblog

  

   以前に、ウェブリブログでご紹介した、大吟醸「光圀」の製造元、茨城県常陸太田市の桧山酒造で、造られているお酒に「千姫」という日本酒があります。純米酒と表示されていますが、この純米酒とは、お米と米麹と水以外は使用しないで、造られていることを示しているそうで、他のアルコール類などの混ぜものも一切有りません。特に原酒とことわられているお酒は、出来上がったお酒にを水で薄めることも無く絞ったままのお酒を示すものです。アルコール度数は高いですが、その分濃厚でこくがあるということでしょう。私の父はお酒好きでしたが、晩年はアルコールを摂取しすぎないよう水で薄めて飲んでおりました。水戸の水道水は今でも美味しいですが、美味しい水の手に入らない方は、原酒でなく、地元の里川水系の伏流水を使用して薄めた「千姫」も販売されております。

  以前に同店の「常陸ワイン」もご紹介しましたが、ワインを茨城県内で生産しているのはここだけ、先代の社長が今でも現役で、手塩にかけて造っているとのことです。美味しいワインは美味しい葡萄の生産地であり、また美味しい水が手に入ることが条件です。葡萄は湿度の高い日本では良いものが出来にくいそうですが、桧山酒造さんでは、日本原産の山葡萄との交配により、日本の気候にも適合した葡萄を生産し、自社農園で栽培したものを使用しているとの事。また水は先ほども述べたように、里川水系の伏流水を使用しているとのことです。

  伏流水というのは山から谷川を下ってきた水が平野部に入って流れがゆるくなり谷川が運んできた土砂が堆積することによって出来た、扇状地に川の水が潜り込むように浸透した水のことを差します。これが扇状地の先端から再び地上に湧き出し里川を作っている訳です。したがって扇状地を形成する砂利や砂の層を通るときに濾過されているわけですので、山水以上に綺麗で透明度が高く、また地下のミネラルを含んでいるためとても美味しい水になるという事です。千姫も原酒以外はこの水を用いて割っているので美味しいということがお判りいただきたく、ついつい長い話になってしまいました。甲府などの盆地や、灘地方などにお酒やワインの醸造が発達したのも、元々伏流水などの美味しい水が手に入れやすい地方だったことが一つの要因になっているようです。

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