たたらワークス★漫画・ドラマ・小説のネタバレ感想

漫画のコマや本の表紙の画像アップにおける著作権侵害について

漫画のコマ画像や本の表紙の画像をアップする時は著作権侵害についてチラッとでも考えようd(^-^)ネ!
著作権法改正に関する議論も盛んに行われていましたよね?
「漫画村」の元運営者も逮捕されたことですし、少し真面目に考えてみませんか?

ダメ!絶対!著作権侵害 漫画のコマや本の表紙の画像アップにおける著作権侵害

★項目クリックでページ内ジャンプします
(goo blogアプリはブラウザ接続で可能)

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はじめに-私たちも著作者です 
私たちのブログは著作物です。
著作物とは、<著作権法の定義>によると、
「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸・学術・美術又は音楽の範囲に属するもの」 
とあります。

ブログの為に文章を書き、ブログの為にイラストを描き、ブログの為に写真を撮り、そうやって日々ブログを運営している私たち。
気ままにやっているようで「思想又は感情を創作的に表現」しているのです。
有名人じゃなくても私たちは立派な著作者なのです。

著作者である私たちには著作者人格権があります。
公表権、氏名表示権、同一性保持権、名誉・声望保持権が該当します。
そして著作権(財産権)も持っています。
複製権、上演権・演奏権、上映権、公衆送信権・伝達権、口述権、展示権、頒布権、譲渡権、貸与権、翻訳権・翻案権等、二次的著作物の利用に関する原著作者の権利
どうですか?
ブログに記事を書いているだけで、私たちはこれだけの権利を持っています。

著作権は財産権です。
私たちのブログ、サイトは資産や財産に該当するのです。
自分のオリジナルの写真やイラストを勝手に使われたら腹が立つでしょう。
それなのに、自分は他人の著作物を拝借していいわけがない。

刑事告訴がないと裁判にかけられない犯罪 → 親告罪
刑事告訴がなくても裁判にかけられる犯罪 → 非親告罪

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「引用」という方法 
勝手に「引用」だと思って「侵害」している方が多いのでしょうね。
漫画や小説の感想、書評を書かれている方なら引用の要件はご存じのことでしょう。
要件を満たしてこそ、使用許可もとらずに画像をアップできるわけです。
大変おこがましいのですが、一応「引用の最低の要件」を説明しますね。

1.引用する著作物が公表されていること
2.引用と言える利用法であること
3.明瞭区分性、附従性を守っていること
4.引用の目的に照らし正当な範囲内であること
5.出所明示されていること

これらを「合理的な方法で明示しなければならない」というわけです。
全く何にも考えずがやらかしているのが、2、3、4ですね。

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「明瞭区分性」に関して 
1.自分の創作部分と引用する他人の著作物とがはっきり区別されていること
2.どの部分が引用部分なのか明確に特定できるようにすること

漫画の感想なら、絵に対して文字なので区分は一目瞭然。
小説の批評等は文字に対して文字の為、自分の文と引用の文を区別しましょう。
引用部分には、「」””<>等カッコ区切りをしたり、フォントを変えたりしましょう。

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無視されがちな「附従性」 
本の表紙や漫画のコマの画像をアップしておきながら、「〇〇読みました。面白かった。」程度のことしか書いていない方がいらっしゃいます。
これは、引用とは認められません。
引用するには内容の分量のみならず、質もかなり重要なのです。
大学生の論文はこれを無視してやらかしている物が多いのです。
学生の皆さんは、コピペばっかりしないようにねd(^-^)
社会に出てから一気に信用を失います。

あくまで自分の文が「主」であり、引用が「従」の関係になるよう、自分のオリジナルの文章をガッツリ書く必要があります。
画像を付けるなら、その本に関するあなたの思いを死にもの狂いで最低でも300文字程度はひねり出してください。
短文で3行とかダメっすよ。

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そもそも引用する必要ある? 
「引用の目的に照らして正当な範囲内であること」を完全に無視している。
漫画の1コマ画像をアップしているのに、記事の内容は昨日食べたケーキの話ばっかで漫画について書いていない、みたいな?
これは引用と言える利用法ではなく、ただの著作権侵害です。
しかも1コマだけ抜いて使用は、最も訴えられる危険性が高いです。

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じゃあ、どうアップする? 
私がよくやっているのが、本と一緒に自分の手書きのメモを写真に撮る方法です。


こうすると、1枚の写真で、明瞭区分性にも出所明示にも配慮できます。
写真の大きさをgoo blogの中サイズで表示することで、本そのものの大きさがAmazonサイズと同じくらい(PC上)になります。
メモをつけた分、スマホで見ても本は小さめ表示となります。

Amazonの写真がドカーンと大表示されないのには、もちろん理由があります。
小説の表紙を写真に撮る場合、あんたはイラストレーターやデザイナー、カメラマンに許可とったんか、どうなんやってことになります。
本の作者以外の権利者の著作権を抵触する危険がある為、Amazonだろうと写真をドッカーンと表示できないのです。

ちなみにですが、集英社等の出版社のHPで確認したところ、表紙のアップなどは個人に対して許可されておりません。
なので、アップしたい場合は法律に沿った引用の仕方を工夫してくださいね。

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Amazon画像なら安全? 
Amazonの画像をコピペするのはやってはいけません。
アフィリエイトプログラムに登録(無料)してリンクを貼るのが正解。
この場合、引用元、参照元はAmazonではないから、そのように記載してはダメよ。
リンク自体は画像ではありませんから、リンクのコピペは違法ではないのです。

アフィリエイトの登録が面倒だから、無料素材を使うにしても注意が必要です。
自分はちゃんとしていても、同じ素材をダウンロードした誰かが著作権侵害をやったら、自分もペナルティーくらうかもしれない。
同様に、自分が撮影した写真を勝手にコピペされて巻き込まれることもある。
そうなると、Googleと英語でやりとりするのが大変みたいね。

勝手に写真を使われて迷惑かけられないようにサインを入れときましょう。
そして自分自身もマナーは守りましょう。

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コマのみよりページでアップ 
なぜ、コマのみよりページそのままの方が良さそうなのか?
漫画は感情の動きも含めての表現とされる為、その流れをブツッと切らない配慮が必要なのです。
裁判例として「ゴーマニズム宣言事件」というのがあります。

この記事では1ページまるごと載せています↓
明瞭区分性にも配慮しております。
写真の外より、写真の中で一発で分かるよう表示するのがおすすめ。
「同一性保持権侵害」で訴えられないようにギリギリのやり方です。
私自身、現在は漫画のコマをブログにアップするのは控えています。
何をやってもお叱りをうけそうなので……。

ページやコマを参照する場合、以下の4つは絶対に記載してください!

コマ、ページ画像を載せる時は、これだけは記載すること 1.タイトル2.著者名3.出版社名4.参照するページ番号 tataraworks

最低でも、タイトル、著者名、出版社名、参照するページ番号は必要です。
文章は引用元、漫画などの場合は参照元と表記してください。

ちなみに、ここまでやっても全然安全ではありません。
訴える方は訴えますのでね(笑´∀`)
親告罪で多くの著作者の皆様が見逃してくれているだけです。
感謝しましょう。

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コレで訴えられた例 
有名なのはゴーマニズム宣言事件です。
3コマ横並びを、3つ目だけ下の段に移動して表示させた人がいて、「同一性保持権侵害」で訴えられました。
作者が作り上げた感情の流れを切ってしまったことが原因なんですね。
漫画のコマに勝手に手を加えて目隠ししたり、台詞を変えたりしてはダメよ。

あと、新聞や雑誌も著作物です。
新聞の見出しをそのままブログの記事タイトルに使って、実際某新聞社に訴えられた人もいます。
goo blogのニュース記事に関して運営に問い合わせをしたところ、3日ほどかかってお返事をいただきました。
シェアニュースに関しては大丈夫らしいです。
そして、新聞や雑誌の素材に手を加えるのも著作権侵害となります。

テレビ局のサイトも著作物です。
テレビ局サイトのトップページリンクはフリーですが、画像はフリーじゃないですよ。
番組の画像には芸能人やデザイナーの権利を守る為、見えないように電子透かしがバリバリに入っています。

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見逃してくれているだけ 
と言って私も、他の人がやっているから大丈夫だろうと思ってたんだよね~。
自分で調べてから反省しました。
後で画像を修正するのが面倒だったわ。
著作者は多くの権利を持っています。
許可をもらわざずにブログにアップしても、捕まらないのは親告罪だからです。
権利者が見逃してくれている状態です。
日本の漫画家さんや作家さんは優しいね。

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商品画像 
お菓子メーカーのサイトで確認したら、「まあ、しゃーない」的な考えのようです。
基本的に商品画像を撮影してアップするのは見逃してくれるっぽい。
悪意のある投稿は許してくれないけど。

キャラクターの写真などは、一応断り書きをした方がいいかも。

(例)当ブログは、〇〇製菓株式会社とは、一切関係がございません
  △△ちゃんに関わる一切の知的財産権は、〇〇製菓株式会社に帰属します

キャラクターやロゴの使用には、ご注意くださいd(^-^)ネ!
商品に関してはたまたま写り込んだらセーフとか考え方がいろいろ。
でも、ロゴは勝手に使わない方がいいと思います。
気になる場合はメーカーのサイトで確認しましょう。

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以下を参考にしました 
●文化庁HP

●この本は表紙はイラストですが中は98%くらいガッツリ文字です。
『エンタテインメントと著作権-初歩から実践まで-④ 出版・マンガビジネスの著作権(第2版)』福井健策 編/桑野雄一郎・赤松健 著 CRIC公益社団法人著作権情報センター

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最後に 
最初に私たち自身が著作者であることをご説明いたしました。
自分がブログを日々運営していることって「凄いことだ!」と思いませんか?
お気楽ブログでも凄いのですよ。
漫画家さんや作家さん、アーティストの方々は命削って作品を作っているのです。
その苦労は、分かりますよね?
それを軽んじちゃいかんよね?

私のブログも漫画や小説等、本の表紙画像をアップしております。
私はブログを始めて日が浅いのですが、著作権に関しては結構調べました。
結論から言うと、著作者以外は何をやっても著作権を侵害しています
こうすればセーフってことではありません。
無許可でブログに画像をアップしても捕まらないのは、親告罪だからです。
著作者が「それダメ!」と言ってしまえば、絶対にアウトなのです。
あまりにも目に余る行為と見なされれば訴えられます。

「漫画村」の運営者が逮捕されるのは、当然のことです。
そして近年、検挙率は増加傾向にあります。
TPP協定なんか興味ない方もいらっしゃるでしょうが、2018年12月30日で一部非親告罪化したものもあります。
知らないではすみません。
自分の財産・権利を守る為に、他人の権利も守りましょう。

私程度がいろいろ書いてしまってすみません。
ご訪問ありがとうございましたm(_ _)m

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