「4」のカード全体に言えることですが、基本のテーマが「安定」です。ワンド・ソード・カップ・ペンタクル・・すなわち、火・風・水・地の4大元素で世界が構成されているのですから」、「安定」の意味があることがわかります。
ペンタクルの4では、ユニバーサルウェイト版で描かれている通り、自らが作りあげた経済的な基盤にどっしりと腰を据え、てこでも動かない様子を表しています。山羊座のモットー「金銭は力なり」の言葉がこのカードにはマッチします。
<正位置の意味>
執着・ケチ 強欲 物質的な成功 金銭が目当て
●独占欲 ワンマン
●自信過剰
●他人を信用しない
★所有している物を維持する
★守る、所有欲
★安定する、基盤が固まる
★保持する、維持する
★貯め込む
★支配する
★確実な動き
★堅実、安全であること
☆守りの姿勢
☆組織力
☆利益・財産
☆家族
☆地位
☆秩序
☆安定
<逆位置の意味>
一時停止 遅延 障害 強欲 あくどい野心 財政上のつまづき
●築き上げたものを維持することはできない
●基盤がどんどん揺らぐ
●力の喪失
●精神的なものの価値に気がつく
●何らかの援助
★物欲
★物質主義
★支配欲
★低迷する
★中止
★交渉の失敗、縁を切る
★チャンスを逃す・活かせない
★頑迷な抵抗
ペンタクルのスートは「土」の属性を持っています。安定・財産・金銭・物質を暗示しています。そのスーとの「4」安定ですから、物質的な成功・執着を意味します。1人の男が両足でペンタクルの2枚を踏み、両手には誰にも取られないように抱えています。頭の上には「金銭にしか意識」が無いことを示しています。
「ペンタクルの4」は守銭奴のようなイメージがあります。お金に執着している感じです。両足と両手で、他人に奪われないようにしっかりと持ち、じっと前を見つめて監視しているような絵柄です。この「お金」は、「価値観」や「対人関係」「仕事」「ポジション」と様々な執着に置き換えることができます。逆に守りの姿勢のために、フットワークが悪くなっています。目の前にチャンスが来ても、すぐに動くことができません。自分が執着しているものは何か?を問いているカードとも言えるでしょう。