タロットが教える人生羅針盤

タロット占い師「小町」が語るタロットによる人生セラピーです。

タロット「戦車」は勢いだけは負けません。

2009-07-26 13:10:42 | タロットを学ぼう!
タロット「戦車」のカードです。
「戦車」は勢いがありますよね。
前に突進するイメージです。何者も蹴散らして、とにかく前進あるのみのカードです。

戦車の前面の「駒」はまさに「コマ」です。
あの回転するやつですね。
回転し続けていれば、倒れません。
つまり進んでいなければ、戦車の存在価値はないんです。

戦車の主人公の男性は、まだ未熟です。
英雄の凱旋のように注目を浴びたいんです。
彼のベルトが曲がっているのは、その未熟さの象徴ですね。

黒と白のスフィンクスを、中央の男性が操って、戦車を前に進めています。
黒のスフィンクスは「悪しきもの」の象徴。
本能や欲望やエゴなど・・肉体的・即物的なものですね。
逆に白のスフィンクスは「善きもの」の象徴。
理性や正しい心です。

つまり黒と白のスフィンクスをうまく操らないと、前には進まないってことです。
戦車は倒れてしまいます。
当時の戦車は馬が、簡単な車のようなものを引いていました。
映画のベンハーのワンシーンでも、戦車にのって闘うシーンがあります。

下手すると落下して、大けがや死の危険性があります。

つまり、タロットの「戦車」は、あくまでも理性と本能をコントロールできて、前に進むことができる・・
という条件の下でのスピードです。

「戦車」のリバースは、「遅い」「停止」「制御できない」「混乱」「攻撃的」「誤解」・・・と様々な解釈ができます。
要は未熟な部分が、突出してきた、と考えればいいんです。

「戦車」は進むことで勝利を得るカードなんです。
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タロットのスートの好み

2009-07-16 12:45:04 | タロットを学ぼう!
タロットには大アルカナ22枚小アルカナ56枚に別れていますよね。
小アルカナ56枚は、「エース」から「10」までの数札と、コート(宮廷・人物)カードの4枚に別れています。
また小アルカナには、4つの属性があり、タロットではスートと呼ばれます。

「ワンド(Wands)」は「火」
「ソード(Swords)」は「風」
「カップ(Cups)」は「水」
「ペンタクル(Pentacles)」は「地」
の属性です。

小アルカナを読むには、まず「ワンドの2」ならば・・・
「ワンド(Wands)」自体を考えます。
樹の棒ですよね。イメージとしては・・「叩く」「支える」「材料」などでしょう。

また「火」の属性があるので、「情熱」「熱い」「明るい」「創造」などがイメージされます。

つまり、「ワンド」には樹の棒の象徴と火の象徴が混ざったカードだということです。
それに「2」という数字の属性をプラスしていきます。「2」は対立や発展途上。何か新しいことを始めた後、「2」はそれについての詳細な情報を蓄積する・・問題をしっかり把握する最初の段階を示します。

その象徴たるものを合わせたのが「ワンドの2」となるわけです。

好みもありますが、私は「カップ」が好きですね。
「カップ」は「聖なる杯」です。
柔軟で感受性が豊か。人のために尽くす慈愛の精神があります。ちょっと流される傾向は強いですが・・。

もっとも嫌われるのは「ソード」ではないでしょうか?
「ソード9」「ソード10」を観れば明らかですよね。「ソード3」も悲しいカードです。

これは何を表わしているのでしょう。

結局、人のために与える・尽くすことが幸福になる、という根源的な教えをスートによって表わしているわけです。
「ソード」は知性的ですが、攻撃的で自分本意なカード。
そんな生き方をしていたら、最終的に「ソードの10」のようになってしまうことの暗示ですね。
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タロットコートカードをどのように読むか?

2009-07-05 16:50:00 | タロットを学ぼう!

タロットには「大アルカナ(major arcana)」の22枚と、小アルカナ(minor arcana)」の56枚で構成されていますよね。
大アルカナは読みやすいけれど、小アルカナは苦手って人はすっごく多いんです。

まずは「アルカナ」について。
「アルカナ」とは古代の秘密の教えを示しています。具体的にはユダヤ教神秘主義・・カバラ(カッバーラ・カバラー)の思想が色濃く反映されています。その思想を大アルカナ一枚一枚に絵柄として、象徴(元型)を盛り込んだものがタロットです。

実際には当初はプレイング・カードでしたから遊技用だったのですが、後生のタロッティスト・オカルティストたちが1つづつ作り上げてきたものなんです。

さて小アルカナで躓く要因の1つは「コートカード(宮廷カードまたは人物カード)」ですね。
これは「キング」「クイーン」「ナイト」「ペイジ」の4つで構成されています。
デッキの種類によっては、「キング」が「ナイト」、「ナイト」が「プリンス」、「ペイジ」が「プリンセス」ともなっています。
これは「ペイジ」「ナイト」「キング」が男性なので、女性と男性のバランスを合わせるために、黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)が構成し直したものですが、一般的な「キング」「クイーン」「ナイト」「ペイジ」で説明しましょう。

ただこの章ではコートカードの概要にとどめます。
数量として16種類もあるんですから、詳しく記載すると読む側も疲れるでしょう。

コートカードをどのように読むか?
という大きな方向・流れを説明しましょう。
コートカードは人物カードだから「人物」」を表している・・と思いがちです。
確かに影響のある人物を特定する場合にも、よく出てきますが、実はコートカードは相談者(または相談内容)の解決プロセスにいたる状況を示すのが多いんです。ほとんどは状況だと考えて間違いはないでしょう。

まず「ワンドのペイジ」を例に取ります。
この「ワンドのペイジ」という一枚のカードを、「ワンド」と「ペイジ」の2つに分けるんです。

まず「ペイジ」から説明しましょうね。
「ペイジ」は幼さやスタート・始まりを示します。
日が昇り午前中を指定します。また未熟さや未完成も暗示しています。だって「ペイジ」はまだ子供なんですから。
未来はあるが、まだ完成された立場が無い・・経験が不足しているんです。
その代わり、好奇心は旺盛ですが。
ある意味、男とも女とも言えるような属性です。ユニセクシャリティなカードなんです。
行動力というより、スタートを切ろうとする意志や情報に焦点が当たります。

「ペイジ」のことが少しイメージできましたか?

次に「ワンド(Wands)」です。
これは「樹の棒」ですよね。実際にどのカードにも青々と葉っぱが付いていますから、生きている樹の棒です。

「ワンド」には2つの要素があります。
1つは「火」の属性としての要素。
もう1つは「樹の棒」としての要素です。

「火」をイメージしてみましょう。
「火」は熱いですよね。また光も発しています。4つの元素の中で唯一、自らがエネルギーを発生させている属性なわけです。
「火」は料理や製造業など、ものを作る(創造)には欠かせません。
「火」を心のイメージで考えると、情熱・強い意志が漲っています。

次に「樹の棒」を思い浮かべるんです。
「棒」は叩く時に使いますから、暴力的な部分もあるでしょう。剣よりは殺傷能力が格段に下がりますが、確かに攻撃の意志は見えます。
ただ「棒」は、何かを支えることを暗示する道具であり、混ぜ合わせたり、火を付けたり、何かの材料にもなります。ここでも創造がテーマとなっています。
「棒」は自然ですよね。だって葉っぱが茂っているんですから、生きている証拠です。生産力を暗示します。
自然をそのまま持ってきたような感じです。

そこで・・
これらの「ペイジ」「火」「樹の棒」のキーワードを足し算・掛け算してみましょう。
たとえば・・・・
「強い意志(火)」+「何かを創造(樹の棒)」+「未熟(ペイジ)」が「ワンドのペイジ」も象徴の1つとなります。
「すっごく熱中して一つのことに寝食も忘れて、打ち込むエネルギッシュさ」という具合に解釈できるでしょう。
「まだどうなるかわからない未来の自分に対して、経験は浅くても情熱でぶつかっていく確固たる自信」とも解釈できますよね。
まだまだ、思い浮かぶはずです。
だってこれは、「強い意志(火)」+「何かを創造(樹の棒)」+「未熟(ペイジ)」を連想したに過ぎないからです。

基本的にコートカードは、スートの属性(元素属性と物質属性)と人物属性を分解して、再度足し算してみることで、細かなリーディングができます。

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