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タロットには「大アルカナ(major arcana)」の22枚と、小アルカナ(minor arcana)」の56枚で構成されていますよね。
大アルカナは読みやすいけれど、小アルカナは苦手って人はすっごく多いんです。
まずは「アルカナ」について。
「アルカナ」とは古代の秘密の教えを示しています。具体的にはユダヤ教神秘主義・・カバラ(カッバーラ・カバラー)の思想が色濃く反映されています。その思想を大アルカナ一枚一枚に絵柄として、象徴(元型)を盛り込んだものがタロットです。
実際には当初はプレイング・カードでしたから遊技用だったのですが、後生のタロッティスト・オカルティストたちが1つづつ作り上げてきたものなんです。
さて小アルカナで躓く要因の1つは「コートカード(宮廷カードまたは人物カード)」ですね。
これは「キング」「クイーン」「ナイト」「ペイジ」の4つで構成されています。
デッキの種類によっては、「キング」が「ナイト」、「ナイト」が「プリンス」、「ペイジ」が「プリンセス」ともなっています。
これは「ペイジ」「ナイト」「キング」が男性なので、女性と男性のバランスを合わせるために、黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)が構成し直したものですが、一般的な「キング」「クイーン」「ナイト」「ペイジ」で説明しましょう。
ただこの章ではコートカードの概要にとどめます。
数量として16種類もあるんですから、詳しく記載すると読む側も疲れるでしょう。
コートカードをどのように読むか?
という大きな方向・流れを説明しましょう。
コートカードは人物カードだから「人物」」を表している・・と思いがちです。
確かに影響のある人物を特定する場合にも、よく出てきますが、実はコートカードは相談者(または相談内容)の解決プロセスにいたる状況を示すのが多いんです。ほとんどは状況だと考えて間違いはないでしょう。
まず「ワンドのペイジ」を例に取ります。
この「ワンドのペイジ」という一枚のカードを、「ワンド」と「ペイジ」の2つに分けるんです。
まず「ペイジ」から説明しましょうね。
「ペイジ」は幼さやスタート・始まりを示します。
日が昇り午前中を指定します。また未熟さや未完成も暗示しています。だって「ペイジ」はまだ子供なんですから。
未来はあるが、まだ完成された立場が無い・・経験が不足しているんです。
その代わり、好奇心は旺盛ですが。
ある意味、男とも女とも言えるような属性です。ユニセクシャリティなカードなんです。
行動力というより、スタートを切ろうとする意志や情報に焦点が当たります。
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「ペイジ」のことが少しイメージできましたか?
次に「ワンド(Wands)」です。
これは「樹の棒」ですよね。実際にどのカードにも青々と葉っぱが付いていますから、生きている樹の棒です。
「ワンド」には2つの要素があります。
1つは「火」の属性としての要素。
もう1つは「樹の棒」としての要素です。
「火」をイメージしてみましょう。
「火」は熱いですよね。また光も発しています。4つの元素の中で唯一、自らがエネルギーを発生させている属性なわけです。
「火」は料理や製造業など、ものを作る(創造)には欠かせません。
「火」を心のイメージで考えると、情熱・強い意志が漲っています。
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次に「樹の棒」を思い浮かべるんです。
「棒」は叩く時に使いますから、暴力的な部分もあるでしょう。剣よりは殺傷能力が格段に下がりますが、確かに攻撃の意志は見えます。
ただ「棒」は、何かを支えることを暗示する道具であり、混ぜ合わせたり、火を付けたり、何かの材料にもなります。ここでも創造がテーマとなっています。
「棒」は自然ですよね。だって葉っぱが茂っているんですから、生きている証拠です。生産力を暗示します。
自然をそのまま持ってきたような感じです。
そこで・・
これらの「ペイジ」「火」「樹の棒」のキーワードを足し算・掛け算してみましょう。
たとえば・・・・
「強い意志(火)」+「何かを創造(樹の棒)」+「未熟(ペイジ)」が「ワンドのペイジ」も象徴の1つとなります。
「すっごく熱中して一つのことに寝食も忘れて、打ち込むエネルギッシュさ」という具合に解釈できるでしょう。
「まだどうなるかわからない未来の自分に対して、経験は浅くても情熱でぶつかっていく確固たる自信」とも解釈できますよね。
まだまだ、思い浮かぶはずです。
だってこれは、「強い意志(火)」+「何かを創造(樹の棒)」+「未熟(ペイジ)」を連想したに過ぎないからです。
基本的にコートカードは、スートの属性(元素属性と物質属性)と人物属性を分解して、再度足し算してみることで、細かなリーディングができます。
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