タロットが教える人生羅針盤

タロット占い師「小町」が語るタロットによる人生セラピーです。

連想法タロットリーディング法での「連想」の具体的な方法

2015-08-13 15:50:32 | タロットを学ぼう!

タロットリーディングは、連想を使う。
しかし、一般的に社会人は「連想」という行為を忘れてしまっている。
感想と連想を混同しているケースもある。 

よって「連想法タロットリーディング法での”連想”の具体的な方法」がテーマです。
実は本テーマを文章で表現し理解して貰うことは、かなり難しいことです。
それは、個々人によって所有している知識・経験が異なること。
個々人によって私が書いた文面をどのように理解するかが変わることが理由となります。


話言葉ならば、相手側が間違った理解をしているか確認もでき、修正して理解させることが可能です。
しかし文章は一方通行のためそれができません。
よって個々人に最適な「連想」のテクニックでは無く、一般的なテクニックを披露することとなります。

1.タロットをドローする前に必ずポジション定義を決める
これは何度も語っていることです。
「ポジション定義」とは、タロット鑑定に於いて、タロットを並べる位置に対して特定のテーマ・啓示して貰う質問のことを謂います。
よく見かけるのは、3枚引きで「過去」「現在」「未来」というポジション定義が見かけます。
しかし、これはポジション定義とは謂えません。
「過去」とは、「いつの過去なのか?」「過去の相談者の心理状態のことなのか?」「過去の相談者の行動パターンなのか?」
まったく具体的ではありません。
単に「過去」ならば、相談者が一番よく知っているのですから、占いをする意図はありません。
また、ケルト十字法などのスプレッドを使うような場合でも、皆さんは教本に書かれているポジション定義をそのまま使っているでしょう。
これもまたタロットリーディングでは、あり得ないことです。
スプレッドを使っても、ポジション定義は、相談内容に沿って変化するはずだからです。


2.ドローされたタロット全体を俯瞰する。
これも何度も語っています。
全体の印象は「ポジティブ寄り」なのか、「ネガティブ寄り」なのか?
スートで多くでているタロットはあるか?
逆にスートでドローされていないタロットはあるか?
大アルカナやエースと小アルカナ数札では、その比重が違う事。
一枚だけ逆位置でドローされているタロットはあるか?

つまり、全体を観て、「あれ?変だぞ!」という部分を探すことです。

例えば、1枚だけ逆位置でドローされたタロットがあるならば、そのカードはかなり重要です。
タロットが敢えてRになって、「私を観て!」と叫んでいるとイメージするわけです。

ペンタクルが一枚も出ていない、ならば、「信頼感」「信用」「安心感」が欠如していると読めます。


3.眺めない。観察すること。
「絵」を観ることを、中学校時代から学んで来なかった方が多いでしょう。
長くて数分、観ている程度です。
観察とは、描かれている全てのモノに注意を向けることです。
そして質問思考が重要になってきます。

「なぜ、白い馬が小さく遠方に描かれているのだろう?」という自問自答です。

そのためには「描写」の練習が必用です。
タロットの絵を、盲目の人でもわかるぐらいに説明することができるか?が問われます。


4.「眺めず、観察」に似ていますが、描かれているオブジェ・部分・象徴に焦点を当てて、まず「ことば」にする。
この作業がタロットリーディングでの最初の一歩となります。
これも、皆さんは苦手なはずです。
経験が無いからですね。
例えば、映画を観て「面白かった」と感想は言えます。またあらすじも謂えるでしょう。
しかし映画で移されている何かしらのシーンには、どんな意図・目的があるのか?まで考えた経験が無いからです。
これは映画に限らず、文学・演劇・ドラマ・・など全てに当てはまります。

「ミッション・イン・パッシブル」はトム・クルーズ主演の有名な人気映画の一つです。
観た事が無い方は分からないでしょうが、最初のシーン10分で、助演のジョン・ボイトが作戦本部から現場へ向かうシーンがあります。
私はここで「あれ?変だ!」と感じました。
最初の作戦では、「ジョン・ボイトは作戦本部で指揮する」と断言しています。
そこで交わされる会話は何気ないように想えますが、ジョン・ボイトは作戦指揮官なので宿泊するホテルも一流だと、皆がからかい半分話しています。
日本で謂えば「帝国ホテル」のようなものですね。しかし会話上ではいつもは高級ホテルは使っていないことがわかります。
また、トム・クルーズが危険を察知すると、ジョン・ボイトは「すぐ向かう」と作戦本部を出て行くシーンがあります。
そしてトムが観た画像は、ジョン・ボイトの顔と血の付いた手だけです。
一般的に、作戦指揮官が殺されるシーンならな、もっと詳しい描写があるはずです。
しかし、この映画では、スピード感に任せて1分でジョンが殺されるシーンとなっています。
ここで私は、黒幕はジョン・ボイトだ!と推測しました。
事実、映画のラスト近くでジョン・ボイトが裏切り者であることを証しています。


これは例えとして書いたものです。
単なる映画を楽しみながら、同時に観察して観ています。
映画に出てくる「小物」にも、何かしらの意図があって監督は映しているということを知っているからです。

タロットもまったく同じです。

「愚者」はご存知でしょう。
「愚者」のカードがドローされると、人間は一般的に全体を眺めようとします。
それは「愚者」というカードを速く理解したい衝動から来ます。
しかし、皆さんは既に「愚者」を何度も見ているわけです。
だったら、相談に沿った(合った)部分・オブジェ・象徴に焦点を当てて、瞬時に「ことば」にすることが先決です。

「復縁したい。復縁のアドバイスが欲しい。」という前章と同じ様な相談があったとします。
※実際はこのように短い相談はあり得ませんが。

私の場合は、「愚者」のカードのどの部分を観てもアドバイスとして読む事ができますが、皆さんは仮に・・
「愚者自身の顔が上を見上げている」部分に着目したとします。
ならば・・・最初のことばは「上を向く」となるでしょう。


そして復縁のアドバイスとして語るならば、「上を向く」とはどういうことを啓示しているのか?と自問自答するのです。
幾らでもOUTPUTできますね。
「自信を持つ」「理想を高くする」「坂本九の歌”上を向いて歩こう”」「背筋を伸ばし姿勢正しく堂々と歩く」「過去に執着しないで未来に目を向ける」
「顔を他者に見せる=笑顔やメイク」「威風堂々」「天を見上げ神様に祈る」「今よりも高い目標を持つ」「ネガティブからポジティブに変わる」
「自分を鼓舞する」・・・・


このように「ことば」がOUTPUTされれば、後は、より具体的にしていくだけです。

連想の具体的なテックニックはまだまだあります。
心理学的な方法もあるんですね。
しかしタロットリーディングに絞るならば、4番目の「描かれているオブジェ・部分・象徴に焦点を当てて、まず「ことば」にする。」
が最も簡単な連想方法でしょう。


そして繰り返しになりますが、この作業を一瞬で実践するのがプロです。


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