夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

お前何時から染めてんだ?!

2017-11-15 22:07:35 | 日記・エッセイ・コラム

                                                      お前何時から染めてんだ?!

             Гお前何時から染めてんだ?!」

  昭和58年4月生まれの三男が、富士市の公立中学校の入学式当日、

中学校教師から吐かれた忘れられない言葉です。

これから三年間、この学校で頑張って勉強しようと決意したそのお目出度い入学式当日に、

暴言に等しい乱暴な言葉。

母親の私もビックリして、Г生まれつき髪の毛が茶色なんですけど………」と即答しました。

 もし保護者の私がそばにいなくて、子供だけが頭髪検査等と言って、指導者にこんな乱暴な言葉で問い詰められていたらと思うとゾッとします。

男の子なのに、肌も普通の女の子よりも色白で、髪も栗毛色。眼も茶目の息子は昔から外人みたいとかハーフとか言われていました。

 妊娠中毒症や切迫早産で、五ヶ月近くの入院期間中も、上が男の子二人なので、

絶対に色白で可愛らしくて、優しい女の子が欲しいなとずっとずっと念じていました。

  Гガッカリ!!」「残念!」と無事に産まれて来た事を喜ぶよりも、

子の性別に落胆している私に、

国立病院の看護婦さんは、薄茶色の髪をした、お猿さんのぬいぐるみみたいな三男坊を、

Г色白で、ハンサムな子だよ!!」と言って慰めてくれました。

病院の新生児室の小さなベッドに並んで寝ている時から、他の黒々した髪の赤ちゃんと違って、直ぐに判る程栗毛色の赤ちゃんでした。

  言えるものならば、乱暴な言葉を吐いた教師に、Г名字も名前も在るし、キチンと名札も付けていますので、せめてお前ではなくて、氏名で読んで頂けませんか。

  何時からって、産まれた時からです!」と返答したかったです。

  日本人は黒髪の人が多いので、栗毛色の髪とかは、普通では無いと解釈する人間が多いのは仕方が無いのかもしれません。

が田舎の公立中学校の入学式当日に毛髪を染めて来る生徒がいるのでしょうか?

息子は、先日まで向かいにある公立小学校の児童だったのですよ…

 晩秋に咲くヨメナ(嫁菜)の花。

 

 

                             みんな違ってみんな良い!!

 持って産まれた髪の性質は自分ではどうしようも無いのに、何故人は『ハゲ』とか言ってからかったり、馬鹿にするのでしょうか?

髪の色や状態なんて体質、個性なのです。

 ハゲをネタにして笑いを取っている下品な方々や、差別したりする人の事、私は

心の底から軽蔑しています。

 

 

狂い咲きしたボケ(木瓜)の花

2017年11月15日