雷は鳴るし、竜巻注意報は出るし
私は雷が大嫌い!
嫌いと言うよりも恐ろしい!
もう半世紀以上前の落雷の記憶があまりに強烈で、トラウマになっているのです。
私が生まれた家は、自宅の屋敷が1,000坪以上もある旧家です。
その日は、ものすごい雷で稲光や落雷の音が近くで聞こえていました。
祖母に教わった雷除けのおまじないГくわばら、くわばら…」を納戸の蚊帳の中で唱えていたのを鮮明に覚えています。
昨日まで青々とした葉を繁らせていた大木が、
次の朝落雷で無残に裂けて、倒れているのを見ました。
屋敷の端、隣家との境目にあった大木。
兄やその友達たちが木登りをして遊んでいた樹が……
片付けている大人たちは口々に
Г工場の煙突で無くて良かった!」
Г生木だから焦げた位で済んだ!」
Г端っこの樹で助かった」
等と言っていました。
私の家は製茶工場を経営していましたので、お茶工場に大・中二本の煙突が在りました。
大きな煙突は、コークスと言う燃料を燃やした煙を排煙する為の物でした。
新しく出来た余所の製茶工場では燃料はコークスから、重油やガスに変わっていました。
煙突が倒れて母屋を直撃していたら、大惨事になるところでした。
裏の端の樹への落雷の後で、工場の大きな古い煙突は取り壊されました。
私は今でも雷が鳴ると心の中でГくわばら、くわばら」とおまじないを唱えます……
もう秋の気配
トルコキキョウ。撫子。鶏頭。鷹の羽ススキ。槿。