夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

矢のはしる事は弓のちから

2015-12-21 21:07:46 | 日記・エッセイ・コラム

        小雨模様の庭でエンドウ豆の花が咲いています。

      

                        矢のはしる事は弓のちから

 矢のはしる事は弓のちから

 男のしわざは女のちからなり    日蓮  富木尼御前御書

  ABさんが国の権力を握ってから、矢、矢、矢とやかましいです。

三本の矢がどうしたと言うのでしょうか?

矢は的を射る為に放つのです。

的外れの事ばかり言っている、周りの状況が良く把握出来ない者の放つ矢が、的に命中するとは到底考えられません。

矢を放つのは、弓の力。

人は一人では生きられません。

弓と矢の関係は、盾と矛の関係とは全く異なっています。

彼の言動は矛盾だらけです。

   

   中学校で学習する古文にも、弓射ることに対する心得が書かれています。

 

                      ある人、弓射ることを習ふに  

ある人、弓射ることを習ふに、諸矢をたばさみて的に向かふ。

師の言はくГ初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、初めの矢になほざりの心あり。

毎度ただ、得失なく、この一矢に定むべしと思へ。」と言ふ。

わづかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はんや。懈怠の心、みずから知らずといへども、師、これを知る。

この戒め万事にわたるべし。

 

道を学する人、夕には朝あらむことを思ひて、重ねてねんごろに修せむことを期す。

いはむや、一刹那のうちにおいて、懈怠の心あることを知らむや。なんぞ、ただ今の一念において、ただちにすることのはなはだ難き。

                 吉田兼好    徒然草九十二段

 

諸矢 (もろや)    二本の矢

懈怠の心 (けだいのこころ)     怠りの心

一刹那(いっせつな)  ほんの一瞬

 

解りやすい教えです。

初心者は、

二本の矢を持ってはいけない。

後のもう一本に頼って、いい加減な心になる。

毎回当たるとか外れるとか考えないで、ただこの一矢で決着を着けようと思え。

 

 

ABさんの唱える三本の矢

兼好の時代からこの一矢に定むべしと言われて来ているのに、

二本どころか、三本の矢が聞いて呆れます。

下手な鉄砲も数打ちゃ当たる!式の愚かな物の考え方。

矢は的を射る物です。昔、的は獲物や敵だったのです。

天に向かって放てば、自分の頭の上に落ちて来ます。

当てずっぽうに放つのは甚だ危険な行為です。

 

ABさんの放つ的の定まらない

三本の矢は、

どれだけの国民を犠牲者にしたら気が済むのでしょうか?

  

 

来春の実りが楽しみです。