三月は桃の節句
半世紀以上前、生家で私が祖母と一緒に留守番をしていると、見慣れない行商人がやって来ました。
由比の方から桜海老や削り節などの乾物を大きな籠に詰めて電車で来る人。
沼津の街から作業用衣類や前掛けなどの入った大きな風呂敷包みを自転車に積んで来る人。
山梨県の方から、トンボ笠や亀の子束子、竹ザルなどの実用品を大きな背負い籠に背負って来る人。
何時もの行商の品は、小学生の私には余り魅力的ではありませんでした。
ところがそのおばさんは珍しくお人形さんを売る行商人でした。
私は初めて見る姫達磨の余りの可愛らしさに、魅了されてしまいました。
祖母は自分のお財布を奥座敷から出して来て、Гお嫁さんに行く時に持って行くと良いよ。」と言って買ってくれました！
当時としては、とても高価な品物だったと思います。
座布団は後から手作りしました！
(男雛が何となくケビンに似ているなあと何時も思っていますよ‥…)
梅の花が春雨に濡れています。
桃の花はまだ蕾です。
桃色の花は乙女椿から、足元のヒマラヤ雪の下にバトンタッチ。
庭のあちこちからムスカリが蕾を持ち上げていますね…