体調不良のために昨年から両親の墓参まで夫や息子達に頼んでいる私。今日は御殿場の山越をして、富士霊園に義父の墓参に連れて行って貰った。
何の親孝行も出来ないうちに早逝した両親達にせめて仏様の花だけは沢山手向けたいと丹精して育てている桃や、雪柳などの花を沢山持って朝早く出掛けた。
ところが途中でだんだん息が苦しくなって来た。
また倒れて迷惑を掛けては大変と、富士霊園から進路を変更してもらって、帰宅しそのまま寝込んでしまいました。
体力的に遠出はまだ無理だったようです。
途中の杉林の花粉に呼吸器をやられてしまったようで、ダウンしてしまいました。
昔、昔、私がまだ小学校にも入らない頃、両親達は杉の苗を一本一本富士山麓に植林しました。
この木が大きな樹になったら、新しい家を建てる。
子供の学費の足しにする。結婚費用にする。
五十年後の夢を一本一本の杉の苗に託したのです!
けれども、結果は安い外材の輸入により、皆さんご存知の通り。
想像もしなかった杉花粉の被害や、荒れた林の増加です。
間伐されない林は根こそぎ倒れています。
下草の手入れをされていない、荒れ果てた杉や檜の林を見ながら、
先祖の苦労を偲んだ春分の日です。