
2010年もあと4時間で終わりになります。
今年もまた世界中で各種タバコ規制が広がり、日本でもそのスピードは劣りますがタバコ規制が幾分か行われました。
その中で特に大きな出来事と言えば、やはり4月の神奈川県受動喫煙防止条例施行、そして10月のタバコ税増税でしょう。
神奈川県受動喫煙防止条例施行により、罰則対象となる大規模店舗だけではなく、罰則対象ではない小規模店も全面禁煙の店が増えてきたのは嬉しいですね。松沢知事は罰則対象を(国が実施しなければ)職場も罰則対象に含めると仰っているので今後のこの条例の行く末が気になるところです。
そして、10月のタバコ税増税の影響は笑ってしまうくらい物凄かったですね。
10月の増税前の8,9月のタバコの買い溜めは実に凄かったというよりも酷かったです。中には1000箱近く買い占める愚か者もいたそうです。タバコの賞味期限とやらが数か月しか持たないと言うのに、賞味期限が過ぎてもそれを吸い続けるかどうか興味があります。
そんなに買い溜めしなかった哀煙家の人たちも、(計画的に吸う本数を決めておかなければ)家に買い置きしている分多く、そして早く吸い終わり
増税前の買い溜めをし、12月まで買い溜めした分が尽きて再び増税したタバコを購入しつづけている人は8,9月から買い溜めした分と10~12月分とを合わせた実際にタバコに費やした額と、8~12月分ペースを変えることなくタバコに費やした額とを比較してみて、どれくらいの差があったのか計算してほしいものです。
また、増税の影響で実際に自身の禁煙を試みようとする人が急増し、禁煙補助薬の在庫が無くなるほど禁煙外来の患者が急増したのも大きな出来事でした。禁煙補助薬製造会社となるファイザーは禁煙希望者の急増は予想していましたが、まさか在庫が無くなるほど禁煙希望者が増えるとは予想もつかなかったのでしょう。
たった100程度の増税でもこれだけの効果があるのです。この次200円、300円、それ以上の増税を実施すれば禁煙希望者の数、タバコを吸い始める未成年者の数はその分減少するでしょう。
受動喫煙防止条例も今年のタバコ増税も今まで以上の効果を発揮しましたが、双方ともその規制レベルは余りにも弱く、受動喫煙防止条例は本来なら県ではなく国レベルでの禁煙法として、タバコ税増税は100円程度ではなく200円以上の増税でないといけません。
しかし、国は禁煙法では無く現行法の規制を強化、しかも罰則が無く禁煙では無く分煙レベルと言う以前と何も変わらない、ポーズを示しただけ(ポーズとも言い難い)で、来年のタバコ税増税も結果見送られることになりました。
現政権の民主党は悪法・たばこ事業法の廃止を示唆していますが、未だにその話すらありません。悪法の廃止以外にも上記タバコ規制もFCTCに沿った内容では無いので、やはりこの政権は「やるやる詐欺」を働いているのではないかと思うようになりました。国に対して地方の方が変化が速いですので、やはり地方から変えていくしかないのでしょうか?しかし、米国のような大国ならいざ知らず、こんな小国なら地方では無く国が一斉にやるべきなのですけどね。。。
変わったとは言え、先進国から見たら何も変わっていないこの国ですが、来年はどう変わるのか、どう動くのか。来年もこの国のタバコ問題から目を離すことが出来ません。
今年お世話になった方々、このブログを見てくれた方々、どうもありがとうございました。来年も宜しくお願いします。
でわでわm(_ _)m。