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格差社会について(2更新)_01

2006-05-02 17:32:25 | 分与主義社会から来た男
分与主義社会から来た男の感想文_その弐

□所得など富の格差があり、富があることが幸せで
貧しいことが不幸であることが当たり前のような風潮。
と感想文_その壱でかきました。ここでは

格差社会について_01
貧しいこと≒不幸なのか!_1

と題して、しばらく書いていこうと思います。

貼り付けた図ですが
裕福、貧しい環境にあるかの指標として額面給与を横軸に
幸福、不幸を感じているかの指標として自殺者数を縦軸に
示した散布図です。

サンプルは某国の47エリアの結果です。

どんなにお金があっても不足な方、エリアごとで物価が異なるなどありますが
横軸は原則的に右にいく(金額が大きい)ほど裕福な環境にある、
また、幸福の絶頂で人生の終止符を打ちたい方などいらっしゃるかもしれませんが
縦軸は原則的に上に行く(人数が大きい)ほど不幸を感じている、
という仮定で感想を述べていきたいです。

さて、図をパッとみた感じでプロットが右にいくほど下にいく印象を受けませんか。額面給与と自殺者数は弱い負の相関があり、仮定に基づけば
裕福な環境が整備されるほど不幸を感じる人が少なくなる、ということになります。

相関云々かんぬんはさておき、(所得)格差について話される昨今、先ずは横軸!。
47つの区域ごとにおける額面給与ですが、(区域ごとの総計を47で割った値は代表値には不適かもしれない)平均が34万円弱で最大と最小の差が15万円以上、また、トップとボトムを特殊と考え、トップ2とブービーの差額は12万円程度で、区域ごとの所得格差はあるといえるのではないでしょうか。

先進国といわれる国以外で同様な統計で円換算すればもっと大きくなり、
その比較で格差を少ない方だというのはちょっとセンスを疑いたい。
≒ジミ係数の考察も同様である。
(ちなみにグラフ中の国も円換算しているだけかもしれないので国を限定しないように。日本語で書いているので円換算しているという良心的解釈をお願いします。)

さらにである。よしんば、先進国といわれる国以外で同様な統計で円換算すればもっと大きくなる国であっても、その国の所得差が幸・不幸の感じ方に影響が少なければ、所得格差の深刻さは大きくないはずである。お金がなくとも普通の生活ができる国。自給自足率が高い国とか(適切な表現ではないですがニュアンスよ、伝わってくれ!)。

一方、グラフの国は額面給与と自殺者数は弱い負の相関がありそうで、所得差があることを深刻な問題とするべき国であるといえるのではないだろうか。

裕福な環境が整備されるほど不幸を感じる人が少なくなる、は自然としてもよいだろうが
所得が低い、または所得が相対的に低いと不幸を感じるというのは納得してよいことだろうか。

また、所得が低い、所得が相対的に低いとでは不幸解消の対策が違ってくるだろう。
単純な思考で遊んでみましょう。貼り付けてあるグラフを頼りに、
不幸を感じる指標として自殺者数がどうしたら減るかもしれないかを考えてみます。

グラフをみて額面給与と自殺者数は弱い負の相関があると判断するのであれば、

□すべて(47)の区域における横軸、額面給与を右の方にする。
→所得が多くなることで幸せの絶対数を増やそう。

□すべて(47)の区域における横軸、額面給与の差をなくす。
→所得の格差をなくすることで不幸を感じる人を減らそう。

といった二策が思いつきそうです。
ここで二つのプロットに注目します。
下にリンクしてある図の丸印に囲まれたプロットです。
図・はみ出たプロット?
丸や四角に囲まれたプロットは大局から外れ気味かなぁ?というもので
丸はより外れていると感じたプロットです。

(格差社会について_01はもう少し続けます。_02では格差の正体についてかきたい)


横軸;額面給与
総務省統計局「社会生活統計指標」(2006)より
2004の6/1~/30の7万社以上(社員10人以上の企業で従業員は5人以上の企業)の結果より_正確な表記でなかったらご容赦

縦軸;10万人あたりの自殺者数
厚生労働省人口動態保健「人口動態調査」(2004)より_正確な表記でなかったらご容赦

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