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→♂♀←_no.6_2012:ブラックストーン

2012-04-12 22:00:42 | 今月のお薦め_XX.20XX
ブラックストーン デビッド・キャリー ジョン・E・モリス 著 土方奈美訳 東洋経済新報社

本体は分厚く、馴れない言葉も多いが、いろいろな固有名詞を追うだけで何かを知った気分になれる、読み概がある一冊(文字量半分以下、日常茶飯事な言葉だけで出来上がっていたら☆☆☆☆以上確定)でした。是非、皆様にもお読みいただき、賛否を問いたい!?。

とりあえず、社名のブラックストーンが「シュワルツさん」と「ピーターさん」を意味していたことだけでも頭の片隅に目盛っておいて損はないでしょう。どちらが黒で、どちらが石かはご自身でお確かめあれ。

ブラックストーンに限らず業界全体を描いた本書においてナビスコやトイザらスについて読んだとき、衛星生放送で声が遅れてきこえて来たぞチックな感覚にとらわれた。それは、両者が、どうにかなるのかなぁと思いながら、それぞれの当時のニュースをなんとなく耳にし、然しながら、それぞれの商品や店舗について特に変化を感じることはなかった(むしろ、しばらく時間が経過した後は便利になった印象を受けた)体験の記憶があったので、その理由を今更、本書を読んで、うっすらとわかった気がしたからだ。第25章に「価値の創造者か、あぶく銭稼ぎか(Value Builders or Quick-Buck Artists?)」というタイトルがついているが、価値の創造が行われていたということらしい。何年遅れでわかったんだー!という感じであるが、画と音のずれによる気持ち悪さから開放されるのは、タイムラグの程度に関わらず、悪い気はしない。そして、訳者が述べている通り、アメリカスタイルの価値創造が2000の前後に日本で行われていれば、と素直に思ってしまう。とはいえ、えげつなさも多々読み取れるのでValue Builders and Quick-Buck Artistsということなのでしょう。

おいしい魚がとれる場所をみつけたとして、欲望に任せて、とり尽くしてしまうより、計画的な漁や環境を調べ養殖化するとか恒常的にとれる様にした方が素敵。

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