空を見ながらあるいていたら、突然、あたまのなかに聞こえてきた。
♪白い坂道が空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが
あの子を包む
誰も気づかずただひとり
あの子は昇っていく
何もおそれない
そして舞い上がる
空に憧れて
空をかけていく
あの子の命はひこうき雲
高いあの窓で
あの子は死ぬ前も
空を見ていたの
今はわからない
ほかの人にはわからない
あまりにも若すぎたと♪
音と詞とが緊密に結びついている。なぜ、急に聞こえてきたのか。
死ぬときはこれだな。
バッハだとおもってきたが。